副業の定番「Webライター」〝書く〟を仕事にする方法とは
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こんにちは、ライター/ランサーズ新しい働き方LABコミュニティマネージャーの中新 大地です。
「働き方改革」が世に叫ばれるようになって久しいですが、皆さんは働き方における改善や変化を実感しているでしょうか?推奨される事例の筆頭には、企業が社員の「副業」を認めることがよく挙げられています。
ただ、副業が認められていても認められていなくても、「自分は何を副業にすればいいのかわからない」、「副業なんて自分には縁のない話だ」と考える人が多いのも事実です。
しかし、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大やそれに伴う景気の悪化をうけ、いよいよ副業の形を模索していかざるを得ない状況になってきたのではないでしょうか?
今回は副業の候補としてよく挙げられる「Webライター」についてお話をしていきます。どれも大学生時代にアルバイト代わりにWebライターを始めた、私自身の経験を踏まえた実践的な方法や考え方になりますので、ぜひ参考にしてみてください。
Webライターってどんな仕事?
Webライターという仕事を一言で説明するならば、「報酬をもらってWeb上に掲載される記事を書く仕事」になります。掲載先にもさまざまありますが、多いものとしては企業が持つ公式サイトやWebメディアや個人が持つブログなどがあります。Webライターはこうした依頼先の目的や希望に添った記事を執筆することで報酬を得ています。
例えば企業だと自社のブランディングや商品購入に至る導線作りのための記事、個人だと広告収入を得るための記事をWebライターに依頼する、というケースが多くあります。
「文章を書くスキルがある専門家に任せることで、わかりやすく魅力的なコンテンツを作りたい」という依頼元の希望を念頭に置いた上で、Webライターはさまざまなジャンルの記事に対応していくことになります。
Webライターになるにはどうすればいい?
Webライターになるために特別な資格は必要ありません。Webライターを名乗り、仕事を依頼してくれる企業やメディアと出会うことさえできれば、誰でも始めることが可能です。
よって、ここではそうしたメディアと出会えるサービス・方法をご紹介いたします。
クラウドソーシングで仕事に応募する
たくさんの企業・個人が集まるプラットフォームで仕事のやり取りを行う「クラウドソーシング」を利用するのがWebライターになる1番の近道です。副業デビューの最たる例で、私自身もクラウドソーシングをきっかけにこの仕事を始めました。
クラウドソーシングは自分のスキルに応じた仕事を探すことができ、時間や場所を問わず働くことができます。また、会社員の場合、社内業務もあって仕事が煩雑になりがちですが、クラウドソーシングなら、特定のプロジェクト・案件だけに集中して参加できます。
日々の生活のすきま時間を副業にあてたい方にとって、クラウドソーシングはとても便利なサービスといえるでしょう。
クラウドソーシングにもさまざまなものがありますが、代表的なものには
ランサーズ http://www.lancers.co.jp/
クラウドワークス https://crowdworks.jp/
サグーワークス https://works.sagooo.com/
ココナラ https://coconala.com/
などがあります。いずれも無料で会員登録ができ、掲載されている仕事とのマッチング後に記事を書くことで報酬を得られます。
SNS検索や、同じ業界のコミュニティに入って仕事を探す
TwitterなどのSNSでもWebライターとしての仕事を見つけられます。「Webライター 募集」と検索をかければ、求人を行っているメディアやWebディレクターの投稿を見つけることができるでしょう。
Facebookでは同じWebライターやWebディレクターとして働く人たちが入っているグループに参加・交流するなかで仕事を得ることができます。
このようにSNSで仕事を見つける場合は、自分がプライベートや趣味で使っているアカウントとは別に、Webライターであることがわかるアカウントを利用するのがおすすめです。
求人サイトで仕事を探す
最近ではWantedlyなどの求人サイトにも、Webライターの仕事が多く出回るようになりました。副業を前提にした雇用形態の求人が増えているだけでなく、執筆する本数や納期を柔軟に対応してもらえる場合も多いのでぜひ探してみてください。
初心者はどんなジャンルから書き始めるのがおすすめ?
私自身クラウドソーシングきっかけでライターの仕事を始めたこと、そしてランサーズ社の新しい働き方LABに参加していることもあり、「Webライター初心者はどんなジャンルから書き始めればいい?」というご質問を多くいただきます。このとき私は「ご自身の好きなことや得意としていることを記事にしましょう」と回答しています。
たとえば美容に詳しい方は、美容に特化したメディアで商品紹介をする記事を書くのが良いでしょう。
スポーツに詳しい方は、毎試合の速報や分析などを行っているスポーツに特化したメディアで記事を書くことができるでしょう。私自身も海外サッカーが好きで、Webライター初心者の頃は各クラブの選手の特徴や戦術を記事にまとめていました。
この他にも保険、教育、料理、ガジェット、ゲームなど、私たちの興味関心を活かせるメディア・仕事は多く存在しています。
全く未経験のジャンルは文章にすることが難しいですし、勉強の時間ばかりが増えて、副業として収入を得るには非効率になります。
しかし、自分にある程度の予備知識があったり、日頃から情報を集めていたりするジャンルであれば、執筆もはかどり楽しくスキルアップしていけるでしょう。
Webライターとして働くことの注意点とは?
Webライターは誰にでも始められる副業ですが、参入障壁が低い分気をつけなければいけないこともあります。ここではそうした注意すべきポイントとその対策方法についてご紹介いたします。
誤った情報を書かないように注意しよう
記事を書くことは読者に情報を届けることです。誤った情報を届けてしまえば、読者に不利益をもたらし、トラブルに発展する場合もあります。だからこそ、記事を書く前には徹底的なリサーチとチェックが欠かせません。
また、医薬品などの健康にかかわる記述は、薬機法などでその専門家しか扱うことが認められていない場合がありますので、十分ご注意ください。
報酬の未払いを未然に防ごう
「記事を書いたにもかかわらず、報酬が受け取れなかった」というトラブルも、Webライターではよく話題にあがる事柄です。
ただ、報酬の未払いについてはクラウドソーシングを正しく利用することで、その可能性を限りなくゼロまで近づけることができます。これはクラウドソーシングが受注者と発注者の間にたち、仕事をする上でのメッセージのやり取りや報酬の受け渡しを仲介してくれるからです。
クラウドソーシングを利用しない場合は、事前に会社・個人が特定できる情報の交換や契約を交わしておくことをおすすめします。
マルチ商法に気を付けよう
マルチ商法についてはインターネット上であろうとなかろうと、遭遇する危険性があるものです。「Webライターのスキルアップが期待できる講座に招待します」など、さまざまな謳い文句で勧誘を行っています。
もちろん、そのなかには健全に運営されているグループ・講座もあるのですが、実際には中身を伴わないか法外な金額を請求してくる場合もあるので注意しましょう。
Webライターとして脱副業を目指すには?
副業としてWebライターを続けていくにつれて、「副業ではなく本業としてメインの収入源にしたい」と思える日がやってくるかもしれません。そんなときはこちらの方法を実践して、さらなる報酬の増額とスキルアップを目指しましょう。
Web以外の媒体(メディア)で書いて経験を積む
Webライターは主にWebを主戦場にすることから、Webライターと呼ばれています。
この「主戦場をWebから紙媒体に変えること、あるいはそのどちらでも書く」というのはいかがでしょうか。
たとえば地域のフリーペーパーを作っている団体に参加したり、雑誌などを作っている会社に営業に行き、業務委託で仕事をもらったりすると、報酬が増えるだけでなく自分のスキルを磨くこともできるでしょう。
スキルとスキルをかけ合わせる
執筆作業だけでなく、記事に使う写真撮影も担当する、最終的な記事の入稿や装飾も担当するなど、「スキルとスキルをかけ合わせる」こともおすすめです。
1人でできることがたくさんあれば、それだけメディア側から頼りにされますし、他のWebライターとも差別化することができます。その結果、メディア側から仕事に誘ってくれることもありますし、報酬の増額交渉も自信を持ってできるようになります。
自分にしか書けない記事を書く
最後になりますが、「自分にしか書けない記事を書く」というのがWebライターとして最も重要なことかもしれません。
Web上に記載されている記事には、どこのメディアでも同じことを書いているという場合も多くあります。
Webライターには、数ある情報を精査して、読者が必要とする情報を分かりやすく記事に落とし込むことが求められます。この時、自分のこれまでの経験や知見とリンクさせながら、情報の裏付けとなる情報を盛り込めると、記事のクオリティはさらに高まります。
すると、結果的にメディアからも重宝されるWebライターとなり、高い報酬金額が見込めるようになります。
自分の動き方次第で無限大の可能性、それがWebライター
「Webライター」は副業として誰にでも始められる仕事であり、本業にもできるポテンシャルがあります。
しかし、こうすれば成功するというマニュアルはなく、Webライターとして自分に合った仕事をどうやって見つけるか、どうやってスキルアップをするのか、どう自分を見せていくのかといった判断と責任は自分自身にゆだねられます。
Webライターは副業のなかでも無限大の可能性を秘めた、とてもやりがいのある仕事だと私は思っています。単なる収入の増加だけでなく、やっていて楽しい「新しい働き方」として始められる方が増えることを祈っています。