そのカード、勝手にリボ払いになってない?解除と返済のコツ
クレジットカードで物を購入したら、知らぬ間にリボ払いになっていて、手数料を多く支払ったことはありませんか?今回は、自分で選んだ覚えがないのにリボ払いになってしまっている原因や、リボ払いの設定に気付く方法、早めに返済を終わらせる方法を説明していきます。
意外と多いクレジットカードのリボ払いトラブル
リボ払い(リボルビング払い)とはクレジットカードの支払い方法の1つで、設定した一定の金額を毎月支払うというものです。リボ払いによるトラブルは増えており、2018年度に全国の消費生活センターへ寄せられた相談件数は2400件を超え、2013年と比べると約2倍の件数となっています。
リボ払いは、その月の利用回数や利用額に関係なく、支払う金額は毎月一定です。そのため、支払残高を把握しづらく、支払いが長期化しやすい傾向があります。
また、リボ払いを利用すると、各クレジットカード会社が定める金利に応じた手数料を取られます。毎月の支払額は一定で済みますが、支払期間が長くなると毎月の手数料が大きな金額となり、最終的に支払う金額は実際の金額よりも大きくなります。
また、金利手数料は利用金額の段階に応じて増えていくケースが一般的です。支払残高が残っている状態で次の月に利用すると、そこに利用額が加わります。蓄積することで、金利手数料のステージも上がってしまうため、注意が必要です。
勝手にリボ払い設定になっている原因
リボ払い可能なクレジットカードの場合、初期設定でリボ払いとなっていることがあります。リボ払い専用のクレジットカードや、契約時に「リボ払いサービスを利用する」にチェックしてしまっているケースも多く見られるため、入会前に契約内容をよく確認するようにしましょう。
隠れリボ払いの確認ポイント
利用明細を毎月確認することで、こうした隠れリボ払いによるトラブルを防げます。利用明細で注目したい項目は以下の4つです。
- クレジットカードを利用していない月に請求がある
- 利用金額と比べると請求金額が少ない
- 利用金額以外に手数料が取られている
- 支払残高欄に金額が記入されている
気付くのが遅れると、手数料が毎月取られてしまいます。最近は、電子明細が主流で紙の請求書が届かないことも多く、請求金額の確認を忘れてしまいがちです。スマホのカレンダーやリマインド設定などを活用し、見落としを防ぎましょう。
リボ払いの返済を早く終わらせるコツ
意図せずリボ払い設定がされているときは、以下のいずれかの方法で返済を終わらせるのがおすすめです。
一括返済する
貯金などに余裕があり、支払残高が払いきれる範囲であれば、一括返済してしまうのがおすすめです。リボ払いを早く終わらせることができ、手数料も安く抑えられます。
金額が大きすぎる場合は、繰上げ返済という方法もあります。繰上げ返済とは、残金の一部を返済する方法です。まとまった金額を返済することで支払残高を減らせるため、繰上げ返済して支払残高と手数料の負担を減らしましょう。
毎月の返済額を増やす
支払残高がかさんでいる場合や一括返済、繰上げ返済が難しい状況なら、毎月の返済額を増やすだけでもリボ払いを早く終わらせることができます。
例)利用額10万円、クレジットカード会社の手数料15%の場合
月々の返済額が1万円:10回の返済⇒手数料合計 約6800円
月々の返済が1万5000円:7回の返済⇒手数料合計 約4800円
※Rakuten Cardショッピングリボ払い返済シミュレーションにて算出
返済額を5000円増やすだけで、手数料が約2000円安くなります。
返済日を過ぎると遅延障害金などが発生するため、返済日を守るということは大前提です。毎月の利用額に疑問があれば、まずは利用明細でリボ払い設定になっていないか確認し、リボ払いになっていた場合は、素早く返済を終わらせるのがおすすめです。