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結婚式費用、後悔しない節約ポイントとは?経験者が語る

経済とお金のはなし 織瀬 ゆり

結婚式費用、後悔しない節約ポイントとは?経験者が語る

【画像出典元】「IVASHstudio/Shutterstock.com」

結婚が決まって幸せを感じる一方、新たな生活に対するお金に対して不安を抱く人も多いですよね。

婚約から新生活まである程度まとまったお金が必要となることは避けられませんが、婚約や挙式については工夫次第で節約が可能です。

今回の記事では、実体験をもとに結婚資金の貯め方と節約方法についてご紹介します。

結婚式にかかる費用相場の平均とは

ゼクシィが実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査2021(2020年度調査)」によると、結婚費用の総額は平均で356万8000円となっています。

ただしこれはコロナ禍ということもあり、2020年に実施された同調査結果(469万2000円)と大きく乖離していることから、450万程度が相場といえるでしょう。

また、人によって異なりますが、結婚費用の主な内訳は以下の通りです。

1.    婚約にかかるお金
2.    結婚式にかかるお金
3.    新婚旅行にかかるお金
4.    新生活にかかるお金

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

婚約にかかるお金

婚約にかかる費用の総額は、正式な結納をするか否かによって大きく異なります。私たちは両家に許可をとったうえで結納式の代わりに食事会を開いたことから、それほど多額のお金は必要ありませんでした。

また、婚約指輪・結婚指輪についても最近では指輪の代わりにお揃いの時計を買うなど、人によってさまざまです。いわゆるブランドの指輪を買うと、金額もそれ相応になるため事前にいくらまで指輪に使うのかを決めておくと良いでしょう。

ちなみに、私たちは結婚指輪を銀座にあるルシエで作りました。オートクチュールであったため、一から好みのデザインを作り上げることができたほか、予算もそれぞれ10万円前半と有名ブランドで購入するより安価で済みました。

結婚式にかかるお金

結婚式
【画像出典元】「stock.adobe.com/Wedding photography」

日本における結婚式は挙式場所や時期によって大きく金額が左右されます。有名ホテルや都内の一等地にある結婚式場であれば、予算としてそれ相応の金額が必要です。

実際に私が結婚式を挙げた際も、結果的には平均費用に近い金額を支払うことになりました。もちろん、ご祝儀でいくらか戻ってはきましたが、それでも決して安い自己負担額ではありません。

挙式の日から逆算して、結婚費用として、お互い毎月いくら貯めていくのか、2人で早めに話し合いの場を設けることをおすすめします。

また、結婚式の後に二次会を企画している場合、さらに余裕を持って資金を用意しておかなければなりません。私たちは二次会をせずに親族での食事会としたことから、二次会に対するお金はかかりませんでした。

新婚旅行にかかるお金

いまはコロナ禍ということもあって、新婚旅行に行きづらいと思う方も多いかもしれません。しかし、来る日に備えて旅行資金を貯めておくようにしましょう。

新婚旅行にかかる費用は、行き先が海外か国内か、パッケージツアーなのか個人旅行なのかといった項目で金額が変動することはもちろん、ホテルのランクや宿泊日数によっても左右されます。

特に個人旅行の場合には国内であってもそれ相応にお金がかかるため、前もって2人で話し合い、予算を決めておくと良いでしょう。

意外な盲点!新生活にかかるお金

意外とかかるのが、新生活に対するお金。結婚する前から同棲をしていたり、どちらかが一人暮らしをしていたといったケースであればともかく、一から家具や電化製品を揃える場合は大変です。

実際、ゼクシィの調査においてもインテリア・家具が平均31万5000円、家電が平均37万8000円となっており、決して安い金額ではありません。結婚するまで実家暮らしをしていた私たちも一から揃える必要があったのですが、こんなにかかるのかと焦ったことを覚えています。

経験者が語る、結婚式費用の節約ポイントとは

ウェルカムボード
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ここでは、実際に私たちが結婚式で節約したポイントをご紹介します。

アイテムを自作する

まず結婚式で利用するアイテムの多くを自分たちで自作しました。自作した主なアイテムは以下の通りです。

  • ウェルカムボード
  • 芳名帳
  • ウェディングドール
  • リングピロー
  • フォトプロップス

また、会社の上司や目上の方を除き、近しい友人などに対してはWeb招待状サービス「Weddingday」を利用しました。

友人の中にはムービーやブーケを自作しているケースもありましたが、式場によっては自作したアイテムの持ち込みに制限がある場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。

オフシーズンを狙う

結婚式の料金は四季や六曜によっても変動します。一年の中でも1~2月と7~8月は費用を抑えやすいシーズンです。私たちは2月を選んだのですが、一年を通じて雨の降る確率が少ない季節であることから、当日はすっきりとした晴天のもと結婚式を執り行うことができました。

また、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口といった六曜によっても料金設定が変化します。基本的に「大安」は最も料金が高く、「仏滅」は安く設定されているケースがほとんどです。

「大安でなくてもいいけど仏滅(赤口)は避けたい・・・」といった方は、大安の次に縁起が良いとされる「友引」か「先勝」の午前、「先負」の午後を狙うと良いでしょう。

レストランウェディングなどで少人数結婚式とする

結婚式と聞くと、荘厳な雰囲気のあるチャペルを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし最近では結婚式の在り方そのものが多様化しており、人前式という形式の結婚式を執り行うカップルも増えてきました。

人前式とは、ゲスト全員に結婚の承認者となってもらい、式の進行や誓いの言葉、演出などほぼすべてを2人で自由に決められる挙式スタイルです。牧師さんや聖歌隊、オルガン奏者を手配する必要がないことから、費用を抑えられます。

また、家族や親族、親しい友人のみを招待し、人数が30人以下になりそうであればレストランウェディングもおすすめです。ドレスやカメラマン、司会などを自分で手配できることはもちろん、予算に合わせて自由にプランを調整できるのも魅力の一つといえるでしょう。

レストランウェディングでは費用をかけるところと、抑えるところにメリハリをつけられるため、コストを抑えつつも理想的な結婚式を挙げられます。

まとめ

指輪をはめる
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結婚式を挙げたい気持ちはあるものの、費用に対する不安からなかなか一歩が踏み出せない方もいるかもしれません。しかし、工夫次第で理想の結婚式を挙げることは十分に可能です。

また自治体によっては、結婚する際に一定の条件を満たすことでもらえる「結婚新生活支援事業費補助金」といった助成金制度を採用しています。気になる方は一度、各自治体の窓口に確認することをおすすめします。

参考:内閣府|令和三年度地域少子化対策重点推進交付金(結婚新生活支援事業)

安くない買い物だからこそ、納得がいくまで2人で話し合い、後悔のない式を挙げましょう。