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「生き方を問い直し、独立を決意した話」パラレルインカム・ストーリー#1

私達の新しい「お金と生き方」の選択肢「パラレルインカム」のはじめ方 泉 正人

「生き方を問い直し、独立を決意した話」パラレルインカム・ストーリー#1

一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

会社員から起業家になったN・Oさん(40代)の話

今日は、いつもの講座とはちょっと趣向を変えて、僕が運営するファイナンシャルアカデミーの受講生の中から、実際にパラレルインカムを実現している人の話を聞いてみようか。

パラレルインカム実現者の話。すごく気になります!

今回話してくれるのは、N・Oさん。彼は、会社員であることに不安を感じて、30代後半から不動産投資を開始したんだ。そして、約3年で不動産から得られるキャッシュフローが給与を超えるまでになり、独立したんだよ。

え?たった3年で? そして今は何を……?

起業家として活動しながら、新たなチャレンジを模索しているよ。

へぇー!

では早速、聞いてみよう!

リーマンショックで、保険と家計改善に着手

私は新卒で入社した広告代理店に5年半勤務し、営業職として広告づくりに携わりました。その後、事業主の立場から広告宣伝にかかわりたいと思うようになり、人材サービスの会社に転職しています。

 会社がちょうど新サービスを立ち上げるタイミングだったこともあり、大きなプロモーションも経験させてもらいましたし、当時は人の入れ替わりが激しかったので、3年も所属すればもはやリーダークラス。仕事の面白さに深くはまっていきましたね。

結婚し、子どもも授かり、ある意味右肩上がりの人生を歩んでいた2008年、ショッキングな出来事が起きます。リーマンショックです。

世界的な景気低迷に伴い、仲間たちが退職していく様子を眺めながら強烈な危機感を持ちました。会社員をやっている限り、自分のがんばりとは無関係に職を失うことが起こり得る。「こんな出来事を40代、50代で経験したら危ない」と思ったんです。

資産構築に関しては、少しだけ株式投資を行っていました。給料から一定額を天引きし、積み立てた分で株を購入するという、社員向けの自社株の購入です。投資について深く勉強して購入したわけでもなく、当時は貯蓄の代わりになればいいかなという程度の考えだったと思います。

この自社株も、気づけばリーマンショックのあおりで驚くような金額になっていました。株でお金を積み立てていたはずなのに、どうして? 今にして思えば自分の勉強不足ですが、当時はショックが大きく、「株って怖いな」という恐怖心が刻み込まれてしまったんです。

その後、2011年に東日本大震災が発生し、社会的な不安が高まっているさなかに第二子が生まれたこともあり、いよいよお金について真剣に考えようと決意しました。そこで始めたのが生命保険への加入です。

初めてライフプランナーの方にライフプランを作成していただき、「なるほど。お金の計画ってこんなふうに考えるんだ」と目からウロコが落ちたのが記憶に残っています。そこからは、貯蓄代わりに積立型の保険に加入する一方、書籍を参考にしながら家計改善にも着手していったわけです。

それまで貯蓄には無頓着で、ボーナスが出たら普段の生活費の補填に回す状況が続いていましたが、本格的に家計改善に取り組むようになってから、電気、携帯料金、光熱費、住宅費などを細かく落としていき、徐々にお金が貯まるようになっていきました。

少し貯蓄にゆとりを感じはじめた頃から、あらためて投資に興味を持ち、チャレンジしたいとの考えが芽生えてきました。ただ、リーマンショックの印象が強く、株式に手を出す気にはなれませんでした。当時は「投資信託で老後に備えようか」などとぼんやりイメージしていたと思います。

ちょうどその頃、仕事では管理職に就きました。好きな仕事を好きなだけがんばればよかったスタイルから一変、部下とのコミュニケーションやガバナンスなど、今まで考えたことがないようなことばかり。それでも成果を出すために必死でした。

ただ、仕事の難しさに加え、良いことも悪いことも組織長として責任を取らねば、という焦りや不安に似た思いもあり、「自分は管理職に向いていないのではないか」という悩みを抱えるようになりました。

管理職としての試行錯誤を繰り返して少しずつ実績を出すことで、その悩みは解消しましたが、当時は「こんな状態でリーマンショックのような不景気が訪れたら危機的じゃないか」という不安もあり、給料とは別の収入の柱を持つ方法を模索しはじめました。そこで選択したのが不動産投資だったというわけです。

目標のキャッシュフローを達成し、独立を決意

私が求めていたのは、毎月の収入の補填になるような投資方法です。その点では不動産投資が適しているように思え、不動産投資の本を何冊も読み、知識を身につけるところからスタートしました。

独学で勉強を続けていたものの、なかなか行動に踏み切れないまま、2年近くの時間が経過。やっぱり借り入れをすることが恐かったのです。そんなあるとき、転職活動をきっかけにファイナンシャルアカデミーを知り、門を叩くことにしたという経緯です。

学んだ知識をもとに2017年に中古アパート2棟を購入し、晴れてオーナーになることができました。購入に至るまでには、「業者に騙されてはいないだろうか」「本当に進めて問題ないだろうか」と不安に思うことも多く、恐怖心との戦いの連続でしたが、経験者のアドバイスも受けながら一つひとつ乗り越えていくことができたと思います。

その後も毎年1棟ペースで資産を増やしていき、2020年頃には目標としていた毎月40万円のキャッシュフローを超えることができました。すでに生活コストもかなり下げられていたので、不労所得(キャッシュフロー)が生活費を上回る状況を実現することができたのです。

この状況にも後押しされ、会社からの独立を決意し、「これから複数の仕事を多拠点でやりたい」との想いを伝えたところ、幸いなことに理解していただくことができました。

今は、勤めていた会社との雇用契約を発展的に解消させていただき、外部パートナーとして、仕事をさせていただいています。

自分の趣味を仕事に、ビアバーを開店

経済的な心配・不安が軽減されたことで、「お金が理由で家族に迷惑をかけるのではないかと心配しなくてもいい」という自信が芽生えてきました。

と同時に、だったら好きなことにチャレンジしようと思うようになり、あらためて「自分は何をやりたいか」と自問自答を繰り返しました。その結果、昔、飲食店をやりたいと考えていたことを思い出したんです。

私はクラフトビールが大好きなので、専門のビアバーを立ち上げたいという新しい夢ができました。そこで会社の有給休暇を消化しながら、店舗物件を探し、クラフトビールの専門店でも修行させていただくなど、開業準備を進めていったという感じです。

今は、勤めていた会社を辞め、いくつかの仕事を掛け持つパラレルワークを実践しています。ライフワークであるビアバーについては、小さくスタートさせ、ペースをつかんだら仕組み化して店舗運営を回せるようにしたいところです。

将来的には、子どもが独立したあと、水と空気がきれいで温泉がある土地に住みたいという希望があります。日々あくせくしない暮らしに移行できたらいいなと夢想しています。

~「生き方を問い直し、独立を決意した話」パラレルインカム・ストーリー#1 終~

次回は、「経済的自由を手に入れるスピードを圧倒的に早める方法」について学んでいきます。お楽しみに!

※今回のパラレルインカム・ストーリーは、書籍【「パラレルインカム」の始め方】よりご紹介しています。