2023年冬も電気代が高い…!やって得する暖房節電アクション
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世界情勢の影響などで電気代・ガス代が値上がりしつづけています。政府による電気代・ガス代の補助は現在2023年12月使用分(2024年1月検針分)まで延長されましたが、それ以降の継続は未定です。
とくに冬の寒い時期は、夏よりも電気を使うことが多く、電気代が1年で最も高くなる時期。節電を心掛けたいところです。
今回は、この冬取り組みたい節電アクションをまとめてみました。
「窓」から熱が逃げるのを防ぐ
熱の逃げ道となりやすいのが窓です。「一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会」によれば、暖房時における窓からの熱の流出は58%というデータが出されています。窓から熱を逃がさないことが節電の第一歩です。
窓からの熱の流出については、以下のような対策を行うことで軽減することができます。
・ドアや窓の開閉は少なくする
・厚手のカーテンを使用(床まで届く長いカーテンの方が効果的)
・窓に、プチプチ(緩衝材)や断熱シートを貼る
・サッシと窓枠の間に隙間ガードシールを貼る
など
なお、プチプチ(緩衝材)、断熱シート、隙間ガードシールなどのアイテムは、100円ショップなどでも手に入りますのでさほど費用はかかりません。
使う暖房器具はエリアによって選び分ける
日光が差し込み、暖かくなりやすい部屋であれば、エアコンやヒーターなどを使うのは控え、電気毛布やコタツで乗り切るのも節電方法の一つです。
電気毛布やコタツは局所的にしか暖まりませんが、その分、消費電力の低さは暖房器具の中でもトップクラスです。
反対にエアコン、ヒーター、ストーブなどは、部屋全体を暖められますが、その分消費電力は高めです。
湿度を上げて体感温度をアップ
湿度を上げたほうが、体感気温が上がり、同じ気温でも寒さを感じにくくなります。
室内で快適に過ごせる湿度は40~60%といわれていますが、冬は一年の中でも湿度が最も下がる季節であり、20~30%台まで落ちてしまうこともあります。
部屋の湿度を上げるには、以下のような方法があります。
・加湿器を使う
・洗濯物を部屋干しする
・入浴後に浴室のドアを開けておく
・カーテンなどに霧吹きする
など
冬場、湿度が下がりすぎていると、ウイルスが活発化したり、肌が乾燥したりするので、体の健康のためにも加湿をすることは大切です。
ウォームシェアで節電
「ウォームシェア」とは、一人ひとりが暖房を使うのではなく、家族で一つの部屋に集まるなどして、皆で暖房を共有し、エネルギー消費削減につなげる取り組みを指します。
特にエアコンのような消費電力の大きい暖房器具の場合、複数の部屋で稼働させるより、1つの部屋に集まり1台を稼働させたほうが節電効果が大きくなります。
また、1つの部屋に集まることにより、テレビや照明など、暖房器具以外の電化製品の電力も共有できるため、その分の節約効果も期待できます。
保温機能を使いすぎない
温水洗浄便座、電気ポット、炊飯器など、「保温機能」をもつ電化製品もあります。
保温機能は便利ではありますが、常に電気で暖めているため、電気代がかさみやすいです。使い過ぎには注意し、以下のような節電対策を行うことをおすすめします。
温水洗浄便座:便座や温水の設定温度を下げる、便座の蓋を閉め忘れない(熱が逃げる原因となる)
電気ポット:長時間使用しない時はプラグを抜く
炊飯器:ご飯の保温は約4時間が目安、約7~8時間以上保温するなら、2回に分けて炊く
暖房のつけっぱなしは、アリ?ナシ?
空調メーカー「ダイキン」から、暖房のつけっぱなしと電力について、以下のような検証結果が出されています。
・30分間隔で「こまめに入り切り」するよりも、「つけっぱなし」にした方が消費電力量は小さく、電気代が安い
・長時間の外出や就寝時には、「つけっぱなし」よりも「こまめに入り切り」がお得
出典:ダイキンの検証結果
別室での食事、お風呂、近所への買い物などで、ちょっとだけ暖房をつけた部屋から離れることもあると思います。30分程度の短い時間であれば、暖房はそのまままつけっぱなしにしておいた方が節電につながりやすいです。
こたつ&ホットカーペットの使い方に一工夫!
冬の定番暖房アイテムの「こたつ」と「カーペット」。
これらは、ちょっとした工夫で電気代を節約できることもあります。
こたつの節電法
・上半身は厚着をする
・こたつ布団に、上掛けと敷布団などをあわせて使う
・設定温度は低めに
など
こたつは上半身が寒くなりがちです。カーディガンを羽織るなど、上着は一枚多めに着込むことがポイントです。こたつ布団だけでなく上掛けと敷布団も使うと、熱が逃げにくくなり、こたつの中を少ない電力で効率よく暖めることができます。
カーペットの節電方法
・断熱マットを下に敷く
・必要最低限のサイズのカーペットを使う
・人のいないエリアはスイッチOFF(カーペットを分離して温める機能がある場合)
・設定温度は低めに
カーペットを床にそのまま敷くと、熱が冷たい床に逃げていくため、余計な電力がかかります。そのためカーペットと床の間には、断熱マットなどを挟んで敷くことが節電のポイント。カーペットのサイズが大きいほど消費電力は増えるので、1人暮らしなどの場合は、小さめサイズのカーペットを選ぶことが節電する上では大切です。
今回紹介した節電アクションを取り入れることで、地道ではありますが着実に電気代を抑えていくことができます。今後も電気代や物価が上昇する可能性もあります。まずは身近な部分から節電に取り組んでみてはいかがでしょう。