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かわいい犬と一緒に暮らしたい!生涯にかかる費用はどれくらい?

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かわいい犬と一緒に暮らしたい!生涯にかかる費用はどれくらい?

【画像出典元】「NatRomero-shutterstock.com」

いつか犬を飼ってみたいと思っている人は、多いのではないでしょうか。ですが、実際に犬と暮らすとなると、フード代や病院代のほかにもさまざまなお金がかかります。命ある動物だからこそ、しっかりお金のことも考えてお迎えしたいですね。そこで今回は、犬を飼うためにかかる費用についてご説明します。

初期費用はいくら?

子犬
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子犬をペットショップなどから購入する場合、個体費用は10万~40万円ほど。犬種によってはもっと高額なこともあります。また、保健所などから保護犬をお迎えする場合は、個体費用はかかりませんが、代わりに譲渡費用(医療費・ワクチン代など)として2万~7万円ほどかかる場合があります。ほかにも必須なものとしては、以下のようなものがあります。

狂犬病ワクチン接種と登録 

狂犬病ワクチン接種は、狂犬病を予防するために、毎年の接種が義務付けられています。費用は約4000円(注射済票交付手数料込み)、初年度のみ犬の登録費用として別途3000円かかります。

混合ワクチン接種

混合ワクチンは、犬の病気の中で罹患率や死亡率が高い病気を予防するためのワクチンです。5種~10種混合があり、料金は5000~1万円程度。基本は年1回の接種ですが、子犬の場合は、免疫を獲得するために2~3度の接種が必要です。

マイクロチップ装着

2022年から迷子犬・捨て犬などへの対策として、犬へのマイクロチップ装着が義務化されました。マイクロチップは飼い主の情報を入れた小さなチップで、注射などを使い体内に装着します。費用としては約1万円です。

ペットショップによっては、個体価格にこれらの費用が含まれているところも多いので、事前に確認してください。そのほかにも、サークル、食器、フード、ペットシーツやトイレなどの生活用品費用が2~3万円ほどかかります。よって、犬を迎える初期費用総額は、個体費用に加えて約6万~8万円ほどかかると言えるでしょう。

一生涯にかかる費用はいくら?

犬の写真
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ペットフード協会調査によると、犬の平均寿命は「14.65才」。そこで今回は、15年生きると仮定して計算してみます。

ワクチン代 ※初年は初期費用に含みます

・混合ワクチン接種年1回7000円(平均値)×14回=9万8000円
・狂犬病ワクチン接種年1回4000円×14回=5万6000円

フード代 ※小型犬のフード代1ヶ月2000円、大型犬1ヶ月6000円と比較的安価なもので計算しています。

・小型犬:年間2万4000円×15年=36万円
・大型犬:年間7万2000円×15年=108万円

トリミング代 ※犬種によってはトリミング代はかかりません。

・小型犬:年間6万円×15年=90万円
・大型犬:年間12万円×15年=180万円

通院代 ※ノミダニ・フィラリア予防の薬など

ノミダニ・フィラリア予防の薬は、春から秋に摂取することで、病気を予防することができます。

・小型犬年間1万4400円(4月~11月)×15年=21万6000円
・大型犬年間2万7600円(4月~11月)×15年=41万4000円

病気・怪我のときの費用

家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度・日本獣医師会)によると、大型犬の平均治療費は1ヶ月9281円、小型犬で8217円です。

・小型犬年間9万8604円×15年=147万9060円
・大型犬年間11万1372円×15年=167万580円

以上のものを合計すると、犬の生涯にかかる費用は、個体費用を除き、小型犬で約320万円、大型犬で約520万円です。室内で飼育する場合にはペットシーツ代、冷暖房代がかかるため、プラスで約10万~20万円がかかります。

ペット費用の負担を減らす方法とは?

動物病院
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決して安くはない、犬を飼うためにかかる費用。中でも一番気になるのが医療費です。人間のように社会保険が適用されないため、すべて自由診療となり、高額となってしまうことも。そこで、考えておきたいのがペット保険やお薬の通販などです。

ペット保険は民間の保険会社で取り扱っており、月々1000円~3000円ほどの保険料で、動物病院でかかった費用の一定割合を保険金として支給してくれます。また、ノミダニ・フィラリアのお薬は、通院でなく通販にすることで2~3割安くできます。

今回は、犬を飼うために必要な費用について解説しました。これから犬をお迎えする人、いつかお迎えしたいと考えている人は、ぜひ記事を参考にしてくださいね。そして、かわいい愛犬との生活を充実したものにしましょう。