お金

「念願のハワイ移住を実現した話」パラレルインカム・ストーリー#2

私達の新しい「お金と生き方」の選択肢「パラレルインカム」のはじめ方 泉 正人

「念願のハワイ移住を実現した話」パラレルインカム・ストーリー#2

一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

ハードな仕事を約20年続けたH・Hさんの話

今回は、「パラレルインカム・ストーリー」第2弾。僕が運営するファイナンシャルアカデミーの受講生の中で、実際にパラレルインカムを実現した人の話を紹介する回だよ。

前回の話、すごく勉強になりました。今回はどんな方のお話ですか?

外資系金融機関でハードな仕事を約20年続けてきたHさんの話だよ。パラレルインカムを実現し、経済的自由を手に入れた現在は、念願のハワイ移住を実現させて「子育て6割、トレーニング2割、仕事2割」という充実した時間を過ごしているんだ。

ハワイで!しかも仕事が2割! 一体どうやって…。

気になるよね? では早速紹介してみよう。

通信業界から証券業界へ

私はアメリカの大学を卒業後、最初は日本の大手通信会社に就職しました。新卒ですから、部長のかばん持ちからのスタートです。

あるとき、上司がイギリスの通信系企業であるブリティッシュ・テレコムに転職したのをきっかけに、同社が日本で事業展開するにあたって、20代半ばであった私も引っ張ってもらう形で転職することになりました。

その後、ブリティッシュ・テレコムはJ-PHONEと日本テレコムを買収することに。期せずして、企業買収に関するさまざまな知識を強制的に勉強することになりました。ところが、しばらくすると本社がアジアから撤退するという話になり、私は進路の決断を迫られます。

ちょうどそんなタイミングでヘッドハンターから電話があり、外資系証券会社が通信株のアナリストを探しているとの誘いを受けました。たまたま財務知識を身につけていて、運信業界のことも理解していて、英語もできる、そんな条件が重なったこともあり、証券業界にスムーズに転職することができたわけです。

証券アナリストの仕事は、長時間労働が当たり前のハードな世界です。朝6時半に出勤し、株式市場が開く前にミーティングを行い、9時にマーケットが開くと投資家から電話がかかってきて、それに対応しているうちに、午後にはロンドン市場が開き、夜9時頃にはニューヨーク市場が開き……という具合に、まったく息つく暇がありません。

それでも終業後は飲みに行き、二日酔いで出勤する毎日を繰り返していました。いま思えば、若かったからできたんでしょうね。

念願だったハワイ移住を実現

もともと証券アナリストにはどこかで区切りをつけようと考えていました。そもそも50代の証券アナリストは5%くらいしかいませんでしたし、今はもっと減っているはずです。年齢とともに体力も衰え、アイデアも枯渇し、どんどん淘汰されていくんです。

外資系の証券会社ですから、一般的なサラリーマンよりもはるかに稼いでいたのは事実ですが、年収が上がれば上がるほど納税額も増えますし、教育費などの生活水準もそれなりに上がっていきます。日本で給与生活をしている限り、豊かな生活を送ろうにも限度があります。

それ以前に、子どもと過ごす時間を増やしたい、趣味であるサーフィンやトライアスロンのトレーニングをしたいとの思いが強くて、40代後半に勤務先からの退職を決断し、2017年からハワイに拠点を持ち、日本との二拠点生活をスタートさせました。

ハワイはもともと好きな場所であり、結婚当初からたびたび長期で過ごすことがありました。妻が妊娠したときも、会社と交渉して半年間ハワイに滞在し、現地で子どもを出産しています。

そういった経緯もあって、ハワイで子育てをしたいと思うようになり、2019年からハワイに移住したという流れです。

収入を確保しつつ、ライフワークに注力

現在の収入のメインは、東京、北海道、九州、ハワイに所有する不動産から得られる資産所得です。不動産投資は30代からコツコツと始め、40代になってから一気に増やしました。

40代のうちに会社を辞めようと予定していたので、そのためにどのくらいの資産規模にする必要があるかを考え、逆算して投資規模を拡大していきました。

不動産投資を選択したのは、物件を見るのが好きだったということもありますし、借り入れが起こせるのも大きかったと思います。資産を拡大するうえで他人資本が使え、ある程度の利回りが狙えると考えると、不動産以外の選択肢はないと思います。

私の場合、不動産収入で2014~15年頃に経済的自由を達成したことが、退職とハワイ移住を大きく後押ししました。

収入源の2つ目は株式投資です。証券アナリストをしていたときは会社の規定があり、限定的な売り買いしかしていませんでしたが、現在は日本株とアメリカ株である程度の運用益を出しています。

そして3つ目の収入が、ベンチャー企業への出資や、企業の監査役を務めるなどのビジネスによるものです。これはあまりお金になっていませんが、後進の育成というスタンスで取り組んでいます。

特に力を入れているのが、投資アプリ「おつりで投資 トラノコ」の事業拡大です。これは日本の投資の裾野を拡大するというのが最大のミッションで、立ち上げから関わってきたビジネスでもあります。創業から5年経ち、口座数も願調に増えつつありますが、もっと知名度を上げ、爆発的な成長を目指したいと考えています。トラノコからは給与を得ず、純粋なライフワークとしてチャレンジしています。

現在生活しているハワイでは、「子育て6割、トレーニング2割、仕事2割」の生活を送っています。

ハワイの朝は早いので、毎日5時半ごろには起床します。朝イチにアメリカ株をチェックし、子どもを起こして学校に送ります。

帰宅後ヨガをして、50キロくらいバイク(自転車)に乗り、昼食後に元気があれば1000メートルくらい泳ぐこともあります。午後は、スマホで東京のマーケットをチェックしつつ、子どものお迎えに行き、帰宅後は子どもと一緒に遊んでいるうちに夕食の時間……というのが平均的な1日です。

仕事は基本的にメールのやり取りですむので、スキマ時間に働くようにしています。東京ともオンラインでやり取りできるので、特に支障はありません。

時間的な制約がなく、何かに追われることもないので、1日を自由にデザインできるのが今の生活の魅力です。また、子どもの成長にどっぷりかかわれていることにも幸せを感じています。しばらくはこのペースで生活できたら、と考えています。

~「念願のハワイ移住を実現した話」」パラレルインカム・ストーリー#2 終~

次回は、「投資の本当のリスクは、コントロールすることができる!」について学んでいきます。お楽しみに!

※今回のパラレルインカムストーリーは、書籍【「パラレルインカム」の始め方】よりご紹介しています。