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相乗りで交通費節約!ライドシェア「notteco」とは?

1000円でかなうコト

「ライドシェア」とは、「車の相乗り」のこと。ここ最近、自家用車で移動するドライバーと、それを利用したい同乗者がWEB上でマッチングし、車の空席をシェアするというサービスが、じわりと人気を集めています。
この相乗りマッチングサービスで国内最大の「notteco(のってこ!)」について調べてみました。ライドシェアは、交通費の大幅な節約になる魅力的な移動手段です!

マッチングサービスって、どうやって使うの?

車を囲む男女のグループ

 nottecoの使い方はカンタン。会員登録後、車の空席があるドライバーが、出発地や目的地・日時・高速料金やガソリンの割勘代などをnottecoのWEB上に書き込み、同乗者を募集。

同乗者は、行きたい地域や目的などから検索し、希望に合うドライバーにシステムメールを利用して連絡をとります。

待ち合わせ場所や荷物の大きさ・降車希望場所などを相談し、双方マッチすれば予約完了。当日、実際の相乗り終了後に直接現金でドライバーに割勘代を支払う、という流れです。

サイトの利用料はすべて無料。ライドシェア終了後には、お互いに☆付きの評価コメントを行うレビュー形式になっています。

どちらにも交通費が抑えられるというメリットがありますが、特に同乗者は格安。あくまで自家用車での移動のため、道路運送法により実費のコストシェアのみ。基本的に高速料金とガソリン代の割勘だけで、希望の乗り降り場所まで相談できるので、高速バスやLCCと比べても、かなりお得といえそうです。

ただ相乗りするだけじゃない。実はこんな楽しみ方も!

スタジアムへ相乗りで行くグループ

 現在、利用者が多いのは帰省などの際のライドシェア。中長距離の場合、ドライバーもひとりの運転だと眠くなりがちですが、それが防げるという利点もあります。経費が削減されるので、その分帰省の回数を増やせるのもうれしいポイント。よく利用されているのもわかります。

その他に最近増えているのが、イベント時のシェア。スポーツ観戦やフェスの参加など、同じ目的同士であれば車内での会話もはずみ、きっと楽しいドライブに!

人が大勢集まるイベント時こそ、ちょっとアナログな方法ともいえる相乗りが、交通渋滞の緩和にもつながる環境にやさしい移動手段として、その利用価値を大いに発揮できそうです。

今のところ福岡ではまだあまり利用されていないようですが、ヤフオクドームのイベント時の往復などで、もっと利用が増えることを期待しましょう!往路復路別々の募集なので、ドライバーの復路に合わせて利用することも可能です。

また、熊本地震の際には、ボランティアのライドシェアを推進するために、nottecoが費用を負担するという取り組みも行っていました。こういった非常時こそ、実は最も利用価値が大きいのかもしれません。

ちょっと心配かも・・・。気になる安全性は?

運転免許証とミニカー

出典元:「photoAC」

ただ、全く知らない人の車にいきなり乗る・知らない人を乗せるわけですから、ちょっと不安があるのも事実です。

 nottecoでは、過去7年間において大きな事故及び犯罪等は報告されていないとのこと。また、会員全員にメール認証・携帯番号認証が必須。その他ドライバーは運転免許証、同乗者は本人確認書類の提出が義務付けられています。

さらにFacebookとの連携も可能。より相手の情報を得ることができ、安心感も増しますね。

未然にトラブルを防ぐため、お互い相手のレビューをよくチェックしておくことも重要。また、女性の場合はなるべく複数で利用するなど、細心の注意を払うことも必要です。

心配なのは途中の交通事故。現在、保険はドライバーの任意保険にゆだねられているため、同乗者は念のため補償内容のチェックもお願いしておくと安心です。

2016年11月からは、nottecoも加入している一般社団法人シェアリングエコノミー協会と損害保険ジャパン日本興亜株式会社が手を組んで、事業者を契約者とする利用者補償型の専用保険商品を販売する予定です。こういった保険でnottecoも補償されるようになれば、より安心して利用できるようになりますね。

notteco


空き部屋や駐車場のシェアなど、どんどん広がりをみせているシェアリング市場。そのなかでもnottecoは、誰にでも身近な利用しやすいサービスといえるでしょう。

ただの格安移動手段としてだけではなく、楽しい時間や新しい出会いを生み出す、価値ある1日のためのマッチングサービスとしても有望。今後も目が離せませんね!