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手洗いよりも食洗器が電気代は安い⁉光熱費の差はいくら?

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手洗いよりも食洗器が電気代は安い⁉光熱費の差はいくら?

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面倒な食器洗いを自動化できる「食洗機」。ファミリーはもちろん、一人暮らしでも時短になり役立ちます。ただ、食洗機というと「手洗いよりもお金がかかる」「電気代が上がっているなかで大変」などといわれることも。これは本当なのでしょうか。

今回は、食洗機と手洗いとでの、洗浄にかかるコストを比較します。食洗機を導入するか迷っている方はぜひご覧ください。

食洗機と手洗いにかかる電気代や水道代、差はいくら?

コンパクトサイズの卓上食洗機
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食洗機と手洗いではどちらの方がコストがかかるのでしょう。

参考例を紹介します。5人分相当の食器を、パナソニックが販売するレギュラータイプの食器洗い乾燥機「NP-TZ300」で洗った場合と、手洗いした場合のコストを比較したものです。

ご覧のように、食洗機は手洗いよりも1回あたりの経費が約22円安く、年間光熱費は約1万6400円安くなっています。

NP-TZ300の本体価格はオープン価格で、価格.comでの新品価格は10万円前後で推移しています。仮に本体購入価格を10万円とした場合、約6年間(10万円÷1万6400円)で本体代が回収できることになります。

経済産業省によれば、食洗機のほうが約7949円お得

もう一つの参考値として、経済産業省北海道経済産業局の「実践!おうちで省エネ」のシミュレーションデータも見てみましょう。

やはりこの比較データでも、手洗いよりも食洗機の方がコストを抑えられており、年間光熱費は約7949円安い計算となっています。

食洗機をお得に使いこなすテクニック

食洗機に食器を入れる女性
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食洗機は使い方次第で、電気代や水道代をさらにカットすることができます。ここでは食洗機の節約テクニックを紹介します。

乾燥時間を少なく設定する、使わない

食洗機は洗浄後、「乾燥」を行うことができますが、乾燥時には電力を多く消費します。たとえば前述したパナソニックの「NP-TZ300」では、モーターの消費電力は65~85Wですが、ヒーターの消費電力は1100Wとなり、大きな差があります。

このため、電気代を節約するためには、乾燥工程にかかる電気代を節約することがポイントとなります。まずは乾燥時間をできるだけ少なく設定しましょう。

さらにいえば、あえて乾燥機能は一切使わず、自然乾燥させるのも手です。洗浄終了後に扉を開けておけば、余熱で自然乾燥していきます。乾燥機能を使うよりも時間はかかりますが、ヒーターを使わない分、電気代を大きく削減できます。

まとめて洗う

食洗機の稼働中の庫内
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お皿やコップを数個だけ入れ、ガラガラの状態で食洗機を稼働させるのは、結果的に電気代の無駄になってしまいます。節約する上では、指定の容量上限まで食器を入れ、まとめて洗うのが効果的です。

ただし、無理に入れ過ぎると洗浄に時間がかかり、電力や水が余計に必要になってしまうことがありますので、加減には注意してください。

取れる汚れは落としておく

お皿についた食べ残しや頑固な汚れなどは、軽く洗ってから食洗機に入れることで節約になります。食器の汚れが酷いまま食洗機に入れると、稼働時間も長くなるため、電気や水を多く消費します。

電力単価が安くなる時間帯を狙う

たとえば「夜間電力プラン」を契約している場合、電気料金の安くなる深夜帯に食洗機を稼働させることで節約になります。時間帯プランは、食洗機だけでなくすべての家電に影響しますので、生活リズムに合った電力プランに見直すことも節電をする上で大切なポイントです。

一人暮らしの場合はコンパクトな食洗機を選んでみるのも

NP-TML1
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食洗機は、大小さまざまなサイズが販売されており、基本的にはサイズがコンパクトになるほど電力や水の消費が少なくなります。

たとえば、パナソニックの一人暮らし向け食洗機「NP-TML1」は、一度に洗える食器点数は6点までとなりますが、消費電力量は約230Whとなり、冒頭で記載したレギュラータイプ食洗機「NP-TZ300」の約770Whより少ない電力で稼働可能。使用する水も減るため、節水にも繋がります。

したがって、一人暮らしの方や、あまり自炊をしない方であれば、無理にレギュラータイプの食洗機を買うのではなく、コンパクトサイズのものを選んだ方が本体価格も安く、光熱費の節約にもつながりやすいでしょう。

以上、食洗機にかかるコストについて解説しました。

食洗機は手洗いに比べ洗浄にかかるコストは安く、加えて面倒な食器洗いを自動化できるという大きなメリットもあります。最初に本体購入のコストがかかってしまいますが、5~6年と長い目でみれば節約になることが多いので、検討してみてはいかがでしょう。