お金

ミニ株に着手!憧れの人気銘柄ゲット!?【初心者株投資61話】

ドタバタ!株投資ルポ うだひろえ

ミニ株に着手!憧れの人気銘柄ゲット!?【初心者株投資61話】

ついに始まった、楽天証券のミニ株「かぶミニ」。気になるその内容は?

日経平均が3万円を軽く越えるようになってきましたが、長引く物価高の影響でなかなか投資予算が用意できない私。「予算ができたら買いたい銘柄」をせっせとリストアップしていましたが、ついに見つけてしまいました。

楽天証券が、ついに、「ミニ株」をスタートしたというニュースを!
楽天証券のお知らせ「これからは1株から投資!「かぶミニ™(単元未満株取引)」を開始します(4月17日から)」

「ミニ株」とは、「単元未満株取引」。日本株の取引は100株単位(単元)となっているところを、取引単位に満たない1株から売買することができるサービスのことです。

つまり、これまで私が買いたくても、100株購入するために何十万円もかかっていた人気銘柄が、1株数千円で買えちゃう!という魔法のようなシステム。

証券会社によって手数料や取り扱い商品が異なる上、サービスのスタート時期もそれぞれだったので、これまではSBI証券やマネックス証券などが人気だったようです。

私は楽天証券の口座しか持っていないので、興味はありつつもあまり詳しく調べていなかったのですが、楽天でもやると言うならそりゃ飛び付きます。

先のリンク先での説明を見てみると、それまでは高額で手が出なかった人気銘柄がズラリ(取扱銘柄一覧)。配当金も受け取れるしNISAでも取引可能。リアルタイム取引も可能。ポイント投資もできる!

もちろん手数料はかかりますが、楽天は業界最低水準だそうです(取引手数料:買付無料、売却11円/回。2023年5月調べ)。

ただ売却時の手数料とは別に、「スプレッド」という、FXなどでよく使われる「価格差」が0.22%かかりますが、それもひっくるめたコストで考えても、取引価格5000円なら手数料33円と他の証券会社よりも安く済むので、試しにやってみようと思うハードルはかなり低いです。

また、配当金は受け取れますが、株主優待は100株(1単元)以上の保有に対して実施している企業がほとんどなので、その恩恵は受けられず、株主総会の議決権も同様にありません。

でも、気になる銘柄のうち、優待のない銘柄も多い私。議決権を行使したこともほとんどないですし、問題なしです。

購入は楽天証券のwebサイトからで、株取引アプリiSpeedへの対応は2023年7月予定とのこと。

さっそくチェック!寄付銘柄とリアルタイム銘柄

上向きの矢印と女性
【画像出典元】「stock.adobe.com/deagreez」

上記の取扱銘柄を開くと、出てくるわ、出てくるわ、有名銘柄。

トヨタ自動車<7203>に任天堂<7974>に、えっ!?私が気になっていた花王<4452>まである!予算10万円以下でしか選べなかった私には夢のようです。

しかし気になったのは、「寄付銘柄数」は1000、「リアルタイム銘柄数」は約500(5/22時点)という文字。寄付とは「前場(午前中の取引)と後場(午後の取引)それぞれで最初に成立した取引のこと」ですから、つまり注文を出しても次に寄付となる時のみに売買成立するのですね。

通常の株取引で行われるリアルタイム取引のように値動きを見て「上がってる/下がってる、今買い!/売りだ!」ということができないということ。私としては、それは少々おもしろくないので、リアルタイム銘柄から選んでみたいと思います。

それでも、先に挙げた3つの人気銘柄もリアルタイム銘柄ですし、他にはサッポロホールディングス<2501>、アサヒグループホールディングス<2502>、キリンホールディングス<2503>など酒飲みにとっては文字を見ただけで心躍る銘柄が並びます。

手堅い高配当株のイメージがある武田薬品<4502>などの製薬系、オリエンタルランド<4661>、バンダイナムコ<7832>、ニトリ<9843>などもあるのですから、「い、いいんですか!?」と興奮しっぱなしです。

だって、こんな銘柄、株投資家の記事で見かけても「ふ~ん」で流して終わりだったんですもの。それが、私が、ミニ株といえども持てちゃうなんて!永遠の初心者なのに、いっぱしの株投資家みたいじゃないですか~!

しかもこうなってくると、どれもこれも魅力的な銘柄ばかりで選べずに困ってしまいます。いや、そういえば優待はもらえないんだから、優待銘柄であるお酒系はやめとこう。飲食系も同様。

となると?と考えたところで、そういえば、先月、花王<4452>には優待がないと知ってがっかりしたんだった!だったら、ミニ株でしょ!と購入を決意したのでした。

ミニ株、ついにゲット!しかしすぐに…暴落!?

さて楽天証券で単元未満買いをするにはどうすればいいのでしょうか?と調べてみましたら、なんのことはない銘柄のページに「単元未満買い」のボタンがありました。

(画像参照:楽天証券)

私が長いこと保有し続け「塩漬け株」と化している日産自動車<7201>にもありました。あまりにも長いこと目を逸らしすぎていて全く知りませんでした。

そこで花王のページを見てみると、確かにあります単元未満買いボタン。株価の方は、5/2に年初来高値の5549円をマークしてから、5月下旬に向けて、ゆるゆると下がっております。なんと前回チェックしたのがちょうど5/2ですから、一番いい時に見て「私には無理」と諦めていたんですね。

そして巡ってきたこのタイミング。5/29の株価は始値5155円、これは、下がって上がってのちょっと下がったところで、「この後ど~んと上がっちゃうんじゃない?」と予想。しかも配当金の権利は6月末なので、ここから上がることは間違いないでしょう。よし買う。クリック、クリック!

時間は午前11時前、朝の相場が落ち着いた頃。値段は5099円になっておりました。初めての単元未満株買い、本当に1株から買えるようになってる!と感動です。
しかし、通常取引のように「指値」(価格の指定)はできない模様。つまりクリックしたタイミングの価格が購入価格ということ。ドキドキです。

意を決してクリックすると、すぐに約定の通知が。「1株5111円で約定しました」。おお、久々の約定、やったー!って、ん?5099円の時にクリックしたんだけど?今は値段下がって5098円だけど?どこから来た5111円?

何かの間違いでは?と疑って調べてみましたところ、これが「スプレッド」なる価格差0.22%のようです。%で見ると大した額じゃないように思えましたが、こうして実際の価格よりちょっと高くなるのは軽くダメージを負います。

しかもこの後、株価はどんどん下がっていき、終値5080円。だ、大丈夫、すぐに上がるし。マイナスも30円くらいだし。そう、塩漬け株でマイナス何万円を抱えている私。30円くらいのマイナスはどうってことないです。

なんてどーんと構えていた翌日5/30は終値5002円。そのまた翌日5/31は終値4877円。私が何をしたっていうんですか?と投資の神様につかみかかりたくなる暴落。

ニュース記事によりますと、この日「レーディング」なる格付けが変更されまして、花王は「格下げ」。「2」から「3」になったそうです。株価5000円以上なのは高いから、4950円くらいが妥当だよ、とのことだそうです。

知らんがな~!!!

まあそれでもマイナスは160円ほど。なんたるダメージの軽さ。100株だったら1万6000円のダメージだったと思うだけでチビりそうですが、ミニ株だから大丈夫。

相場から目を逸らすことなく、また上がる日を気長に待てますし、配当も欲しいので当分売るつもりないですし。「さて今月は何を買おうかな」と買い増しを検討する余裕。

ミニ株なら、いっぱしの投資家気分を味わえてしまいました。1円上がった、下がったで、メンタルがぐらぐらと揺れていたのが噓のよう。この調子で続けて、永遠の初心者を脱したいです!