遊ぶだけで稼げる?NFTゲームの始め方と注意点を解説
目次
遊びながらお金を増やせるゲームとして、ニュースなどでも取り上げられ始めた「NFTゲーム」。新技術を活用した仕組みで注目を集めています。
今回は、NFTゲームとはどんなもので、今までのゲームとどう違うのか、始め方やどれくらい稼げるのかなど、気になるポイントや注意点を解説します。
Web3.0を構成するブロックチェーン技術を活用した「NFTゲーム」
NFTゲームとはブロックチェーン技術を活用して構成されたゲームです。ブロックチェーン技術は次世代の「分散型インターネット」の仕組みを構成する技術で、インターネット上でやりとりされるデータをブロックとして記録し、時系列に鎖がつながるように保存していきます。
一つのデータを改ざんしようとしても、その一つ前のデータと整合性がとれなくなるため、改ざんはほぼ不可能です。さらに、ブロックチェーンのデータは単一システムが持つのではなく、複数のシステムで分散して保有し、共有管理されます。そのため、セキュリティ性が高く、仮想通貨の取引などに活用されています。
この仕組みをベースに開発されたのが「NFTゲーム」です。NFTとは「Non-Fungible-Token」の略で「代替不可能なデジタルデータ」のこと。前述したように、ブロックチェーン技術を活用しているため、データ改ざんによるゲーム上の不正が発生しづらいだけでなく、自分だけのアイテムやキャラクターを作成でき、その売買などで収益が得られることでも話題になっているのです。
NFTゲームと既存ゲームとの違い
NFTゲームは、一見すると既存のオンラインゲームやスマホゲームとあまり変わりはありません。では、これまでのゲームとはどんなところが違うのでしょうか。
1.チートプレイが発生しづらい
既存のゲームで度々問題になる「チートプレイ」。プログラムを不正に改ざんし、キャラクターのレベルをあげたり、アイテムを不正に取得するプレイのことです。NFTゲームでは分散管理されたデータの整合性がとれないといけないので改ざんはできません。チートプレイに悩まされず安心して遊べます。
2.遊びながら収益を得られる
ゲーム中にゲットしたアイテムやキャラクターを売買できるのがNFTゲームの大きなポイントです。また自分でオリジナルのアイテムやキャラクターを作成することもでき、これを販売して収益を得ることもできます。また、ゲーム内で好成績を残して獲得した報酬を売却できたり、歩くだけで報酬が獲得できたりするゲームもあります。獲得した報酬は仮想通貨として取引され、現実世界で使うことができます。
3.サービスが終了してもキャラクターやアイテムが使える
オンラインやスマホのゲームで時折起こるサービス終了。せっかく集めたアイテムやキャラクターが消えてしまい、悲しい思いをすることもありました。NFTゲームでは、アイテムやキャラクターは資産として扱われるので、万が一サービスが終了しても消えることはありません。売買が可能なだけでなく、互換性のあるゲームであれば、持っているアイテムやキャラクターを別のゲームで使うこともできます。
NFTゲームの始め方
ゲームによって多少の違いがありますが、NFTゲームを始めるために必要なステップは大きく3つです。
1. 仮想通貨取引所で口座を開設する
NFTゲームは開発されたブロックチェーンによって必要な仮想通貨が異なります。やってみたいゲームを見つけたら、まずは対応する仮想通貨を確認します。その仮想通貨が使用できる仮想通貨取引所で口座を開設し、日本円を入金してゲーム内で使う仮想通貨を購入しておきます。
2.ウォレットを作成する
ウォレットとは、仮想通貨やNFTの送受信などを管理する仕組みのことです。取引所で売買した仮想通貨を保管し、ゲームとのやり取りをする機能を持っています。
3.ゲーム内アカウントを作成し、ウォレットと連携する
ウォレットと接続することで、ゲームの独自通貨の使用や手数料の支払いなどができるようになり、ゲームを始めることができます。
NFTゲームで稼ぐためには?
NFTゲームで稼ぐためには、どんな方法や注意点があるのでしょうか。最近では「歩くだけで稼げる」「眠るだけで稼げる」というジャンルのゲームも登場しており、稼ぐ方法も多様化していますが、プレイすることで稼ぐには、一般的に以下のような方法があります。
・プレイ報酬として仮想通貨を手に入れる
・アイテムやキャラクターなどのNFTを売却する
・自分で開発したアイテムやキャラクターなどのゲーム資産を販売する
NFTゲームを始める際の注意点
遊びながら稼げるNFTゲームですが、始めるにあたって注意すべき点もあります。
・実際の利益を得るまでに数千~数万円の初期投資が必要な場合が多い
・高く売却できるアイテムを手に入れるには時間がかかる
・ゲームによってはハイスペックなパソコンが必要
・今後の法改正により稼ぎにくくなる可能性がある
日本でもプレイできる人気ゲーム3選
近年、NFTゲームには多くの有名企業やITベンチャー企業が参入して規模も拡大しています。日本の人気ゲームメーカーが共同開発しているものも出てきました。そんな人気のNFTゲームをご紹介します。
Sorare(ソラーレ)
実際のスポーツ選手をカード化し、スコアを競うトレーディングカードゲームです。現実で行われた試合の結果がゲームにも反映されるのがポイントで、近年ではアメリカのバスケットボールリーグや野球リーグも追加され盛り上がりを見せています。
The Sandbox(ザ サンドボックス)
メタバース空間で楽しめる3Dゲームで、自由に動き回り、イベントを作ったり楽しんだりできるオープンワールドゲームになっています。オリジナルキャラクターの作成や自作ゲームの作成など自由度の高さが人気。さらにメタバース内の土地となる「LAND」を他のプレイヤーに貸し出すことで収入を得る仕組みもあります。
Crypto Spells(クリプトスペルズ)
日本で誕生したカードゲーム型NFTゲームです。入手したカードでデッキを組み戦うもので、PC、スマホでプレイできます。入手したカードは他のNFTゲーム内で相互利用することができるのも大きな特徴です。
遊びながらお金を稼げるNFTゲーム。仮想通貨取引所の開設など、始めるまでに少し手間がかかる点もありますが、実際にやって、楽しみながら理解を深めていくのも一つの方法です。今後、大きく盛り上がりを見せる可能性もあります。気になる方はこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。