親子で助かる!学費返済不要の給付型奨学金で進学【九州・福岡の高校編】
目次
世帯年収は減っているのに、教育費は高止まり・・・子どもの高校進学のための学費を考えると頭が痛いというご家庭も多いのではないでしょうか。私立高校に進学してかかる学費は、平均して3年間で約300万円程度といわれています。その後の大学入試を控え、塾に通う費用なども考えると、さらに大きな金額が必要となってきます。そこで活用したいのが「奨学金制度」や「特待生制度」。奨学金は大学生だけのものと思われがちですが、私立高校では独自の制度を用意している場合があります。九州・福岡県内では筑陽学園や九州産業大学付属九州高校などがこの制度を取り入れている模様。そこで九州の私立高校が用意している奨学金制度や特待生制度について調べてみました。
▼関連記事
奨学金50万を繰り上げ返済してみたら見えた『メリット・デメリット』
親子で助かる!返済不要の福岡県独自の給付型奨学金で進学【大学編】
貸与の奨学金は卒業後の返済が必要
福岡県には「福岡県高等学校奨学金」という貸与型の奨学金制度があります。私立高校に進学した場合では、月に1万円~2万5000円(自宅通学の場合・収入による)が支給されますが、卒業後に返済が必要となります。
大学生を対象とした奨学金制度では、奨学金の返済が生活を圧迫していることが問題となっていますが、高校生でも同様に、貸与型の奨学金では後々の返済が大変になることが予想されます。卒業後の生活を考えると、返済の必要がない「給付型奨学金」や「特待生制度」の活用を検討することがより望ましいのではないでしょうか?
実際に、福岡県の私立高校の多くでさまざまな給付型奨学金制度が実施されています。代表的な例をみていきましょう。
大学の授業料給付のチャンスもある筑陽学園「新田奨学金制度」
筑陽学園高等学校には、大学進学を目指す成績優秀者を条件として、入学時施設費(20万円)・授業料(2万8000円/月)・教育充実費(7000円/月)を半額~全額給付する「新田奨学金制度」があります。特に優秀な場合には、指定の国立大学に進学すると、大学の授業料相当額が給付されます。
その他にも、部活動で秀でた能力を持つ生徒やデザイン科で難関美術大学への進学を目指す生徒、卒業生や在校生の弟妹に対しても奨学金が支給されます。いずれも返還の必要がない給付型の奨学金です。
奨学生種別を指定して受験できる東海大福岡「奨学金チャレンジ専願入試」
東海大学付属福岡高等学校の学業特待生制度は、入試での成績優秀者を対象に、入学金(17万円)のほか、月々の授業料(2万2000円/月)・その他学習費用(1万300円/月)を給付してもらえる制度です。特待生はS種・1種・2種に分かれており、種別によって給付される金額が異なります。
この特待生制度には「奨学金チャレンジ専願入試」というシステムが導入されており、希望の奨学生種別を指定して試験を受けることもできます。例えばS種奨学生のみを指定して試験を受ける場合、合格すると必ずS種奨学生に採用されるというわけです。奨学金を得た場合だけ入学するという選択ができるため、金銭的に不安がある場合には安心です。その他にも、部活動で秀でた能力を持つ生徒に対して適用される部活動特待生や野球特待生も用意されています。
中学時代の評定で決まる九産大学付属九州高校「奨学生制度」
入試の成績で特待生や奨学金支給が決まる高校が多いのに対し、九州産業大学付属九州高等学校の奨学生制度は、中学校時代の成績や生活態度などの評定で決まるという特色があります。
入学金(18万円)や3年間の授業料(2万5000円/月)、施設設備費(8000円/月)が免除となるほか、一部の優秀な生徒には在学時に実施される勉強合宿・修学旅行の費用を給付しています。
在学中にもチャンスがある自由ケ丘高校「内部昇格学力特待生」
自由ケ丘高校には、入試での成績優秀者を対象として3年間で最大156万2000円を給付する特待生制度のほかに、在学中の成績優秀者を対象として授業料(2万6000円/月)や維持費(6000円/月)の半額~全額を給付する「内部昇格学力特待生制度」があります。長期休暇中の予備校の費用を支給する「予備校受講料給付制度」も在学中の成績優秀者を対象としています。
また、現役で、九州大学・東京大学・京都大学の全学部、学科及び国立大学の医学科に合格した生徒には一律50万円が給付される「難関国立大学合格 特別奨学金制度」も用意されています。
在学時だけでなく大学進学時の費用が支給される場合もあるなど、学校ごとに特色があることがわかりました。お子さんが希望する学校や周辺の学校にどのような制度があるか調べておくことで、今後の資金計画の参考になりますね。まとまった金額が必要な教育費や学費は計画的に用意していきたいものです。まだお子さんが小さいというご家庭でも、状況を把握しておくと将来役に立つのではないでしょうか。
▼関連記事
奨学金50万を繰り上げ返済してみたら見えた『メリット・デメリット』
親子で助かる!返済不要の福岡県独自の給付型奨学金で進学【大学編】
親子で助かる!返済不要の福岡県独自の給付型奨学金で進学【大学編】