「夢だった作曲の仕事に就けた話」パラレルインカムストーリー#4
監修・ライター
一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?
この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。
また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。
今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?
会社員を経て、作曲家となったY・Tさんの話
今回は、僕が運営するファイナンシャルアカデミーの受講生で、実際にパラレルインカムを実現している人に話を聞く、「パラレルインカム・ストーリー」の回。
毎回、楽しみにしています。今回はどんな方でしょうか。
音楽で生きる、という夢を抱えつつも、食べていくために会社員として働くことを選択し、サラリーマン作曲家として活動してきたY・Tさんという方だよ。
作曲家!二足のわらじは大変だったでしょうね。
そうだね。けれどその後、不動産投資を通じてキャッシュフローが支出を上回る状況を実現し、夫婦そろって会社員を引退。現在は作曲家に加え、講師業へと活動の幅を広げているんだ。
ご夫婦で会社員を引退!?
面白い話が聞けると思うよ。
早速、よろしくお願いします!
やむなく履いた、二足のわらじ
私は学生時代から音楽活動に熱中し、「将来は作曲家として生きていく」という夢を持っていました。けれど、作曲の仕事だけで生計を立てるのはあまりにもハードルが高く、やむなくIT系の一般企業に就職したのです。
ただ、就職後も音楽活動は継続しており、28歳の頃に作家事務所と契約し、作曲家としても活動することにしました。そこから会社員と作曲家の二足のわらじを履くようになったわけですが、両立させるのは非常に困難でしたね。会社の仕事は忙しく、朝早起きして通勤し、夜は終電近くまで働いて帰宅する毎日です。平日はもちろん、週末もぐったりしていて、とても音楽どころではありません。気がつけば作曲活動は停滞が続き、焦りを感じるようになりました。
会社勤めしか自分が生きる道はない。選択の余地があるとすれば、転職をして勤務先を変えることだけ…。そんな思い込みに支配されていた頃、ベストセラーになっていた「金持ち父さん 貧乏父さん」(筑摩書房)を読みました。そのときの興奮たるや! この本をきっかけに、自分の人生をコントロールしたいと痛切に思うようになり、そのために不労所得を得る必要性にも気づくことができたのです。
しかし、当時アラサーだった私には、不動産投資の額が大きすぎてピンとこず、ひとまずFXにチャレンジすることにしました。ところが、これといった勉強もせず、勘だけでトレードしていたために、リーマンショックで多額の損失が発生してしまったのです。
そうした経験から、「脆弱な不労所得はすぐに飛んでしまう。盤石な不労所得をつくらなければいけない」と、あらためて不動産の勉強をしようと考えていたところ、ファイナンシャルアカデミーの不動産投資スクールを知り、入学を決意したというわけです。
不動産投資がきっかけで、結婚!
スクールで学んで得た知識を活かしながら、インターネットで物件を検索するだけでなく、実際に見学に行くようになりました。
そして33歳のとき、初めて木造の1棟アパートを購入したことで、毎月50万円近くの家賃収入を得られるようになったのです。その後も順調に物件を増やしていき、約3年後には目標としていたキャッシュフローを達成し、経済的自由を手にすることができました。
実は、その間に不動産投資スクールで受講生仲間だった女性と結婚しています。彼女はもともと同じ会社に勤務する同僚で、偶然にも同じタイミングでスクールを受講していました。
最初は個別に取り組んでいましたが、物件を探している場所が近かったこともあり、やがて一緒に見に行くようになりました。二人とも散歩が好きなので、今にして思えば二人で物件調査を兼ねた散歩を楽しんでいたようなところがありますね。
そんななか、ちょうど一つの土地に彼女の物件と私の物件を同時に建てるということになり、物件の話が進むと同時にお互いの関係も進展したような具合です。
「絶対に会社員でいてほしい」という人と結婚してもうまくいかないのはわかっていました。その点、彼女とは投資の話もできましたし、価値観が合ったのが幸いしました。
作曲業に加え、講師としても活動中
不動産投資を始めてから約3年半後に会社員を引退し、会社を設立しました。
念願かなっての作曲の仕事ですが、収入源としては不安定です。作曲の仕事の流れは、まず発注者から作家事務所に「この歌手の曲を作ってほしい」という依頼があります。その作家事務所に所属している作曲家が楽曲を制作し、集まった何百曲の中からコンペ形式で1曲が採用されます。
楽曲が採用されてヒットし、CDが売れたりカラオケで歌われたりすれば売上に応じた印税が入ってきます。けれども、自分の作った曲が激しい競争を勝ち抜いて採用されるとは限りませんし、曲が売れる保証もありません。
作曲というのは非常に再現性が低く、「これだけやれば必ず採用される」といったセオリーが存在しません。その意味では、安定した不動産投資との組み合わせは相性がいいと思っています。
また5年ほど前からは、不動産投資、作曲業に加え、不動産投資スクールの講師としても活動を始めました。
もともと人前で話すのは苦手でしたが、うまく話せる人にあこがれがあり、自分もそうなりたいという思いをずっと抱えていました。なので、会社員時代には研修講師の部署に異動を希望し、積極的に話す機会をつくっていました。
退職後、幸いにもファイナンシャルアカデミーのセミナーやスクールで講師をするチャンスをいただいて、いい機会だと思い、チャレンジしたという経緯です。
最初は評価もあまり高くなく、受講生のみなさんから厳しいコメントをいだたくこともありました。ですが、そこから少しずつ改善を重ねて、徐々に温かい言葉をいただけるようになってきました。
さすがに5年以上、人前で話す場数を踏んできたので、以前と比較してだいぶ成長できたと思います。講師をするときは、自分が勉強するなかで疑問に思ったり、難しく感じたりしたことを、わかりやすく説明するよう心がけています。また、ただ情報を伝えるだけでなく、「なぜそれをやる必要があるのか」「やった結果、どういういいことがあるのか」までフォローしています。追求しがいのある仕事だと思いますよ。
今は、「作曲業5割、講師業3割、不動産投資2割」くらいの時間配分で仕事をしています。会社員時代よりも、時間的には余裕のある生活を送れていますね。
会社員時代のような人間関係のストレスもなく、自分の裁量でやる仕事を決めて取り組めるというところにも満足です。これからも自分の人生は自分の手でコントロールしていきたいと考えています。
~「夢だった作曲の仕事にシフトできた話」パラレルインカム・ストーリー#4 終~
次回は、「『パラレルインカム』のステップ1・仕事に集中すること」について学んでいきます。お楽しみに!