ハワイ旅行も夢じゃない!?「マイル付き預金」って何？注意点は？
【画像出典元】「Damir Khabirov/Shutterstock.com」
飛行機をよく利用する人にとって気になるマイレージ。いろんなマイレージの貯め方がある中で、今回注目したいのは、定期預金で利息の代わりにマイルを貯める方法です。海外旅行に出かける人が増えている今、注目の「マイル付き定期預金」でマイルを貯めてお得に旅行してみませんか？
マイルを貯める方法は？
マイルとは、航空会社のポイントのこと。飛行機に乗った距離に合わせて貯まっていきます。国内の航空会社だと、JALやANAのマイルなどが代表的です。さらに飛行機に乗る以外にも、マイルの貯まるクレカでの決済、ポイントサイトの活用、移動系アプリを使うといったことでマイルが貯まっていきます。
今回クローズアップするのは、「マイル付き定期預金」。利息の代わりにマイルを貯める、というものです。さっそく「マイル付き定期預金」についてみていきましょう。
（豆知識）1マイルっていくらなの？
特典航空券（マイルで交換できる航空券）の1マイルあたりの価値は、「運賃÷必要マイル数」で換算することができます。例えばJALの場合、「東京-福岡（片道）」に必要なマイルは8000マイルです。エコノミーの運賃（片道）が4万7780円とすると、1マイルの価値は「4万7780円÷8000マイル＝約5.97円」となります。
現在メガバンクの普通預金金利は0.001％、1年間100万円を預けても10円、税金を引かれると約8円にしかなりません。そのためマイルを活用している人にとってはマイルで貯めたほうがかなりお得といえます。
※必要マイル数や運賃は時期によって異なるため、1マイルあたりの価値も時期によって違います。その時に合った数字で計算してください。
マイル付き預金って？
マイル付き預金とは、銀行に一定期間預金しておくと、マイルがもらえる預金のこと。地方銀行や日本の航空大手2社と提携したネットバンクなどで提供されています。普通預金でマイルが貯まるものもあれば、定期預金として一定期間預入することでマイルをもらえるものもあります。また円建ての預金や外貨建ての預金など、金融機関によってその種類はさまざまです。
今回はその一例として、JALとANAのマイル付き預金についてみていきましょう。
JALマイル付き円普通預金
JALのマイル付き円普通預金（利率0.001％～）は、「JAL NEOBANK」の口座に一定の条件のお金を入れておくだけで、毎月JALマイレージを獲得できるという商品です。「JAL NEOBANK」とは、JALマイレージバンク会員であり、「JAL Global WALLET」のカードを持っている人限定のネット銀行サービスで、利用条件は以下の通りです。
・円普通預金の月末残高が100万円以上
・翌月1日～5日までの毎日の円普通預金最終残高が10万円以上
毎月100万円以上預金しておくだけで、月20マイル、年間240マイルを受け取れます。JALでハワイに行くには片道2万マイルが必要なので少し難しそうですが、東京ー沖縄間なら984マイル。約4年間で沖縄への片道分のマイルを獲得できます。
ANAマイル付き外貨定期預金
ANAマイル付き外貨定期預金（利率0.1%）は、ソニー銀行がANAと提携発行しているデビット付きキャッシュカード「ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET」を持っている人だけが利用可能な金融商品。USドル、ユーロなど12の外貨で定期預金の預入期間は1カ月から選択できます。
ソニー銀行マイルシミュレーションを使って、獲得できるマイルを計算してみましょう。もし、1万USドルを1年預けたとすると、獲得マイルは3万6300マイル。ANAでハワイ旅行に必要なマイレージは往復4万マイルなので、1年2カ月ほどで往復マイルの獲得が可能です。海外旅行好きにとってはかなりお得感がありますね！
外貨定期預金の注意点は？
外貨定期預金は為替相場の変動によって、元本割れの可能性があります。また、外貨預金の場合、円から外貨を買うとき、外貨から円に戻すときに為替手数料がかかります。為替相場だけを見て利益が出ていても、為替手数料分を引くと元本割れする可能性があるため、注意が必要です。
今回は、銀行にお金を預けておくだけで、マイルが貯まるマイル付き預金について解説しました。上手に運用すれば、毎年ハワイに行くことも夢じゃなくなるかも。仕組みやリスクについてしっかり学び、上手に運用してお得に旅行してみませんか？
