トランプショック到来!守備力を上げろ!【初心者株投資83話】

監修・ライター
吹き荒れる「トランプ関税」の嵐!あの銘柄にも影響が
寒暖差激しい日々が続いている4月上旬、世界中の市場では「トランプ関税」という春の嵐が吹き荒れております。
日経平均も、少し前に4万円だったのが夢であったかのように、4/7終値3万1136円まで下がってしまっています。
私の憧れ銘柄である任天堂<7974>なんて、今年1月末に株価1万円超え、2/19には年初来高値11800円をつけて「さすがに高くて手が出せないな~」と思わされていたのに、3/11時点ですでに安値9636円まで下がっていました。
ならば下がってる時に買おう!と思えたらよかったのですが、ワタクシ3月中旬は毎年、確定申告でヒイヒイ言っているので、株チェックがおろそかになってしまうんですよね。無事に申告書類を提出した時には、さすがの任天堂、すでに1万円台に回復していましたね。とほほ。
そこから3月末は多くの銘柄で配当金や優待の権利落ちがあるため、権利確定日前に上がって、落日に価格も落ちるものではありますが、加えてのトランプ関税ショック。どこの銘柄も4月に入ってもなかなか浮上できずにいたようです。
任天堂も「Nintendo Switch 2」の発売日や価格の発表というビッグニュースが4/2に出たというのに、翌日も株価が下がるという信じ難い展開でした。「Switch 2」すらトランプ関税ショックに勝てないなんて。
4/5には「トランプ関税の影響を精査するため」と米国でSwitch 2の予約注文の開始を延期すると発表があり、今後も株価に影響してきそうです。
嵐の中でもできることはあるのか!?ポートフォリオの中から発見!

弱小ビギナー投資家としては、こんな巨大な嵐、去るのをじっと待っているしかないのか!?いやいや、そんな中でもできることはあるはずです。
例えば私のポートフォリオを見てみますと、積み立て購入している投資信託なんかは真っ赤っか、マイナスばかりです。
まあ世界情勢がこんなですから、当然といえば当然ですよね。定額購入ですから、ドルコスト平均法で、安くなっているタイミングで多く買ってもらえたらまあいいかと思えます。
また2月に購入したばかりの1株優待銘柄「Joshin」の上新電機<8173>も、2/26には安値2145円をつけてから上がり続け、配当金の権利確定日である3/27には高値2314円までつけたのですが、翌日から下がり続け、4月に入っても浮上できず4/4には安値2004円まで落ちています。
そんな中でも安定してプラスになっているのは、武田薬品工業<4502>。4/3の株ニュースでも薬品株は「唯一の値上がり業種」と書かれていました。いわゆる「ディフェンシブ銘柄」というものですね。
また、花王<4452>も、この状況でもそれほどの下落はしておらず、さすが心強いです。配当金の権利確定日が6月と12月ということもあり、「権利落日に落ちてからの浮上が難しい」ということを避けられたのかなとも思います。
私は高配当目当てで1株だけ購入していましたが、できるだけ業種を被らせずに買うようにしているのが功を奏したように思います。
気になる「ディフェンシブ銘柄」を見つけよう!

そこで欲しくなってくるのは、やはりこんな嵐の中でも安心していられるような、守りの強い銘柄です。
個人的には、4/1に出た新刊「乳がんにまつわるお金の話」(KADOKAWA)において、乳がんを経験した編集さんからお金の苦労を聞き、病気について勉強したところでしたので(さらりと宣伝)、病気の治療に関係する企業の株を買えないかなと思いました。
ただ製薬系はすでに武田薬品工業を持っているので、できれば他業種で見つけたいところ。
そこで浮かんだのは、「医療用ウィッグ」を作っている企業。検索すると上場しているのはアートネイチャー<7823>が大手で、医療向けウィッグ「ANCS」という事業を行っていました。
しかし残念ながらミニ株には対応しておらず、資金の少ない私にはすぐに買うことはできません。4/4の終値は717円、100株買えるだけの資金ができるまで、株価チェックをしておこうと思います。
他には、資生堂<4911>が他社とのコラボや自社オリジナルでも医療用ウィッグを作っているとのニュース記事が出てきました。誰もが知る化粧品大手ですが、なるほど様々な事業をやっているうちの1つにあるようです。
4/4の終値2607円で、ミニ株にも対応。配当金は年2回、1年に40円ほど。株主優待は100株以上から、自社ECサイトで使えるポイントが1500ポイント~もらえるそうです。
コロナ禍以降、株価は下がり続けているようで、そのため「トランプ関税」の影響もそこまで大きく受けているようには見えません。
個人的には100株以上でしか株主優待の恩恵にあずかれないなら、ミニ株で買わなくていいかなと思いつつ、大手企業であり、応援の意味も込めて2000円台で買えるのならいいのかも?と迷うところ。こちらも少し様子を見ておきたいところです。
この期間は嵐を逆手に取って、防御力を上げることに注力していこうと思います!