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80%以上割引も!「航空券セール」の予約テクニックや注意点は?

そなえる

80%以上割引も!「航空券セール」の予約テクニックや注意点は?

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航空券は普通に購入すると大きな出費となりますが、「航空券セール」を利用することで驚くほど安く手に入れられることもあります。旅行や帰省の移動費の大きな節約に繋げられることも。

そこでこの記事では、航空券セールの利用率や安く購入する方法などの基礎知識をまとめましたので参考にしてみてください。

航空機ってどのくらいの人が利用しているの?

空港のロビーにたたずむ女性の後ろ姿
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まず、世間の人々は航空機をどのくらい利用しているのでしょう。ここでは航空機の年間利用者や価格意識の動向について紹介します。

年間利用者

マイボイスコム株式会社が2024年に実施した「航空会社の利用に関するアンケート調査(第5回)」では、飛行機の利用頻度について以下のように集計されています。

年1回以上の利用者は2割強となっています。地域差もあり、北海道では約35%となり、他の地域より比率がやや高くなっています。

価格意識

マイボイスコム株式会社の同アンケートでは、「航空会社選定時の重視点(複数回答、航空機利用経験者)」についても集計されており、以下のような結果となっています。

「価格が手頃・リーズナブル」が43.9%となっていることから、航空会社選びにおいて価格の安さが重視されていることがうかがえます。さらに「価格が手頃・リーズナブル」は、男性10~40代やLCC主利用者においては重視点の1位となっています。

航空券セールの利用者数ってどれくらい?

バカンス前の笑顔の男性
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続いて、セールや特典を利用して航空券を購入している人はどの程度いるのでしょう。

参考データとして国土交通省による「航空旅客動態調査」では、旅行客が利用した航空券について、種類別に以下のように集計されています。

普通運賃で搭乗しているのは全体の27.4%にすぎず、残りの72.7%は何らかの割引やセールを利用して搭乗していることが分かります。普通運賃で搭乗している人の方が実は少数派なのです。

セールならどのくらいお得になるの?

航空機のミニチュアと豚の貯金箱
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気になるのは、航空券セールを利用することでどのくらい安く搭乗できるかという点です。ここでは航空券セールの割引率について解説します。

80%以上安くなることもある

セールや早割などの割引特典を駆使することで、航空券の料金は50~80%以上の割引を狙えることがあります。

参考として、以下はANAの「東京(羽田)-札幌(千歳)」における各種割引特典と割引率をまとめたものです。

ANAの場合、バリュー(早割)を利用すると航空券を安く購入することができ、予約日が早いほど割引率も大きくなります。特に搭乗日の約2か月前から“期間限定”で申し込める「スーパーバリューセール」を利用すると、普通運賃に比べ約80%以上安く購入できることがあります。

航空券を安くGETする裏ワザ

航空券セールは予約が殺到することが多く、開催直後はアクセスが集中し申し込みページ自体が開かないこともあります。セールの申し込みは、一般的にセール開始日の日付変更時間(0時)に開始されることが多いため、0時前にはスマホやPCの前でセールページの画面を開いて待機し、0時をまわった直後に「早押し」することがポイントです。また、アクセス殺到で繋がらない場合でもリロードを繰り返すことで運良く開くこともありますので、根気よくリロードを続けることも大切です。

他にも航空会社アプリや航空券予約アプリを利用するのもセール並みにお得に航空券をGETできる一つの方法。クーポンや割引、さらに最低価格保証といった特典を活用することで、お得に航空券を購入することができます。

セール時期の傾向や予約のテクニック

ネットで航空機を予約する
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航空券セールはいつ行われているのでしょう。ここでは航空券セールの開催タイミングやより確実に予約するためのテクニックについて解説します。

セール時期の傾向

航空券セールが行われる時期は航空会社により異なります。例えばANAの「スーパーバリューセール」は大体1カ月に1回程度の頻度で開催されています。スカイマークの場合であれば、約4カ月に1度のペースでセールを実施しており、頻度はANAやJALなどに比べ少なめです。

いずれにしても、どの航空会社も開催日は明確にルール化せず不定期に行っているケースがほとんどなので、ホームページやSNSなどで開催情報をこまめにチェックしておくことが大切です。

人気路線・繁忙期の予約テクニック

「羽田ー札幌」などの人気路線のセール、行楽シーズンのような繁忙期のセールはさらに激戦区となり、予約を勝ち取るのは簡単ではありません。

そのため、こうした繁忙期を狙う場合には、予約の仕方について以下のような工夫を施すことも大切です。

セール以外にも安く買える「狙い目時期」

セールでなく通常の早割等でも、セールに引けを取らないほど航空券を安く購入できることがあります。

特に以下のような時期は旅行者が減るオフシーズンとなり、航空券が格安となりやすいです。

地域事情もあり、例えば沖縄は11~2月頃に冬のオフシーズンとなり価格が下がりやすいです。そのように地域固有のオフシーズンを狙うのも一つの手です。

変更やキャンセル料はどうなる?

航空券セールは、値段はお得ですがキャンセルや変更などにおいて制限が生じることがあります。ここでは航空券セールの注意点や救済方法について解説しますので覚えておきましょう。

予約変更はできないことが多い

航空券セールで申し込んだ予約の場合、後日、日時の変更ができないことが多いです。ANAを例にすると、通常の航空券(フレックス)であれば予約変更可能ですが、早割(バリュー)やセール(バリューセール)は変更不可としています。

キャンセル料は?

​​航空券セールのキャンセル料はいつまでにキャンセルしたかによって異なります。ANAの「スーパーバリューセール」を例にすると、航空券購入後~搭乗日55日前までであればキャンセル料はかかりません(ただし払戻手数料440円は発生)。しかし搭乗日44日前~搭乗日28日前のキャンセルとなると運賃の約40%相当額、搭乗日13日前~出発時刻前のキャンセルとなると運賃の約60%相当額といったように、搭乗日が近づくにつれてキャンセル料が高くなっていきます。

万が一のための「キャンセル保険」もある

「当日、子供が熱を出した」「身内に不幸があった」など、予期せぬ事情により予定していた旅行に行けなくなることもあります。こうした急なキャンセルにより発生したキャンセル料を補填してくれる保険サービスも存在します。

例えば損保ジャパン系列マイシュアランスが提供する『キャンセル保険』では、急な体調不良・ケガ、交通機関の遅延・欠航などにより旅行をキャンセルした場合、旅行のキャンセルにかかった費用を全額補償してくれます。万が一に備え、こうした保険サービスに加入しておくとより安心です。


以上、航空券セールについて解説しました。航空券セールの値引き率は高く、場合によっては80%以上も割安になることもありますので、旅行費用を節約する定番テクニックの一つとして覚えておきたいところです。人気が高く予約が殺到することや、変更やキャンセルに制限が生じるなど、今回紹介した注意点を踏まえながら、上手く活用していきましょう。