お金管理が苦手な夫婦がやるべき3つの家計管理方法
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こんにちは。ファイナンシャルプランナー(FP)の内山です。今回は、お金をどう管理すればいいのかについて考えてみたいと思います。お金との付き合い方がわかれば、お金がもっと身近に、もっと当たり前に向き合うことができますよ。今回は、お金の管理ができない、苦手だと感じている一人暮らしの方やご夫婦に、お金の管理についてヒントになりそうな話をお伝えします。特に夫婦の場合は、口座や財布はどうしたら円満に管理できるのか、いくつ作るのがお金の上手な管理方法なのか…。
それではお付き合いください。
お金の話ができない夫婦は離婚?お金で喧嘩する夫婦の3つの特徴
1)「健康管理」と同じ方法で「お金管理」を考えよう
元来、日本では「お金の話をするのは卑しい」といった風潮があります。「お金が好き」ということに、抵抗を感じる人が多いと思います。
一方で「お金は命の次に大事なもの」といわれることもあり、私たちが生きていく上で欠かせない大切な存在です。
所変われば、お金という概念さえなく、一つの民族で助け合い、笑顔で生きている人もいますが、私たちはそのような環境ではなく、水や電気、そして生活する場所、そのすべてにお金が必要となります。だからこそ、真剣にお金と向き合い、上手に付き合う方法を見つけたいものです。
私たちは体が疲労気味の場合は早く寝たり、気になることがあれば病院に行き、何もなくても定期的に健康診断をします。ぜひ、それと同じ感覚でお金と上手に付き合う方法を身につけてください。
2) 自分流の「お金管理」を見つけるための3つの方法
では、具体的にお金の管理の方法を1つひとつ説明していきたいと思います。お金を管理する上でとっても大切なことは「自分のスタイルを確立する」ことです。
家計簿をつける、予算を立てる、領収書を管理するなどなど、一般的に良いとされているお金の管理方法はいくつもあります。もちろん、それらを否定するものではありません。
ただ、すべて実行すると負担を感じる人もいると思います。きちんと管理している人のまねをする必要もありません。
ストレスなく長続きしそうな自分なりのお金の管理方法を見つけることを優先してください。家計簿などは、そのうちの手段の1つとしてとらえるといいでしょう。または、家計簿を自分なりの使い方をしてもいいわけです。できることから始める。これで十分です!
・収支を把握する
収支を把握することは「健康診断」に該当します。血圧や尿検査など簡易なものから、胃カメラや心電図といった本格的な検査まで、健康診断はさまざまですが、現状を知り、問題があれば治療方法を探るなど、1つのきっかけになります。
お金も、まずはこの「健康診断」を行ってください。そのうえで最も重要なのが、収支の把握です。収支のうち、収入(手取り)を把握している人は多いようですが、支出を細かく把握している人はどれだけいるでしょうか?前述しましたように、毎日家計簿をつけて領収書を管理して翌月の予算をつけてとこの域まで達したら、健康診断ではなく「精密検査」といえるでしょう。ですから、そこまで頑張る必要はありません。まずは、時々血圧を測る感覚で、負担がないところから始めていきましょう。
そのための方法として「1ヵ月だけ集中して頑張る」のはいかがでしょうか?1ヵ月だけなら、煩わしいことでも何とか頑張れそうでは?1ヵ月分を把握するだけでもさまざまな気づきがあり、「おー!」と大きな声をあげる人もいます。こうした驚きや新たな気づきは、家計管理をしっかりしていくきっかけになりますよ。
・予算を立てる
さて、健康診断が終わり問題点が分かれば、治療方法や改善方法を探りますよね?特に問題がなければ、「よーし、このまま運動を続けて100歳まで生きるぞ」と意気込む機会にもなりそうです。収支の把握ができた後は、お金の管理も先を見据えてください。
それが、予算を立てることです。教育費や住宅費、食費や交際費など年々状況は変わっていきます。予算を決める上での項目は人それぞれ。こちらもあまり細かく分けると管理が難しくなりますので、主要支出科目を中心に予算を立ててください。
ちなみに、予算といえば個人家計よりも企業会計のイメージが強いですよね。皆さんが勤めている会社が予算会議などでどういった決め事をしているのか?もし可能であれば、上司や関連部署の人に聞いてみてください。たくさんヒントがあるかもしれませんよ。
・具体的に管理する
おすすめの管理方法は、自分で予算と収支のシートを作成することです。私も実施したことがありますが、世界に1つだけの予算・家計管理シートとなります。自分が作ったモノなので、当然使いやすいです。