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お金管理が苦手な夫婦がやるべき3つの家計管理方法 (2ページ目)

ためる 内山 貴博

難しく考えず、例えば、以下のようなものを作ってもいてはれば大丈夫ですよ。
エクセルで予算項目を入れ、時々実績を入力していきます。光熱費などは明細が届きますので、郵便物を管理するファイルや箱に入れておけば月末などに入力できます。続けるポイントは「進ちょく率」です。実績÷予算を%で表示する式を入力しておくだけです。1ヵ月終わって、100%を上回っているものがあればすぐに見つけることができます。率が低いほど使わなかった証拠ですので、ついついうれしくなり、来月以降の上手なお金の管理につながります。

また、最近ではお金を管理できるスマホアプリもあります。各種金融機関口座やクレジットカードなどと自動で連動することができ、領収書は写真で写すだけで管理できるものもあります。日々、ログインし、金融資産が増えているとうれしくなり、節約や投資のことを真剣に考える機会にもなりますよ。

3)お金を上手に管理するには「定期的」「コツコツ持続」が大切

ここまで見てきましたように、お金を上手に管理する方法はたくさんあります。
体の健康に例えて話を進めてきましたが、健康診断は年に1回程度ですが、健康を維持するには日々の心がけが重要になります。急に思い立って1日だけジョギングをしてもあまり効果は期待できません。定期的にジョギングすることで意味があります。

お金の上手な管理方法も、定期的にコツコツ続けることです。そのためには、上で紹介したように無理せず自分なりのスタイルを確立してください。あまりガチガチにルールを固めず、楽しく続けることが重要です。大ざっぱな方法でも「やらないよりはいいや」。そんな気持ちで、お金の管理方法を確立してください。

そして結婚をし、世帯を持つとさらにその必要性が高まります。個人から世帯へ。この場合、どのようにお金を管理したら良いでしょうか?

4)結婚して夫婦二人暮らしになったら「金銭管理」はどう変わる? 

結婚し、いよいよ二人暮らしがスタート!
ドキドキ、ワクワク、毎日が楽しいと感じる一方で、これからの生活のことを考えると不安、という夫婦も多いです。今までの実家暮らしや一人暮らしと比べ、二人暮らしは当然お互いを理解し、協力しながら生活していく必要があります。

特にお金のことは大切で、何より「最初が肝心」です。日々の家計管理はもちろん、年金や社会保険、税金など独身の時と大きく変わる場合もあります。勤務先での「配偶者手当」があるかもしれません。それぞれの制度には年収制限など一定の基準がありますので、二人暮らしを始める前に各種制度を調べ、どのような形で二人で生活をするのか、あらかじめ決めておきたいところです。

5)お金の管理ができない夫婦のために、お金管理ができる夫婦になる3つの方法

夫婦で家計管理
【画像出典元】「iStock.com/andresr」

統計データなどによると、日本は圧倒的に妻が家計を管理している夫婦が多いようです。財布を妻が握り、夫はお小遣い制。こういった夫婦が少なくありません。夫が働き、妻は家事や子育て担当なら、お金の管理方法の1つとして合理的です。

ただ、現在は上のような夫婦形態は減ってきており、共働き夫婦も多くなりました。ですから、夫婦で共同してお金を管理する方法をおすすめします。夫婦で管理するメリットは、毎月のようにお金の話し合いをする必要があることです。どちらかに任せっきりだと、何か大きな問題が生じたときに、どう対応するべきか決めることができず、夫婦喧嘩になることも。定期的に家計を話す習慣があると、こういったトラブルも減らすことができます。

考えられる夫婦の「お金管理」の方法は次の3つ。

・夫婦の共用口座で家計を共同管理
夫婦とはいえそれぞれの価値観があり、それぞれの歩む道があります。夫婦で管理するメリットをお伝えしましたが、すべてのお金を一緒に管理する必要はないと思います。自分で使うお金は、自分の銀行口座で管理しておきたいところです。ですから、個人の支出と夫婦共同の支出の線引き・色分けを行い、夫婦の支出についてはそれ専用の銀行口座を開設しておくとよいでしょう。
家計用の共用口座を作ることで、お互いが支出をチェックすることができます。

・費目ごとに役割分担
家計専用の口座を作るのも効果的ですが、費目ごとに役割を分担するのも効率的な管理方法です。例えば、夫は家賃と光熱費、妻が食費といった具合です。その場合のコツは、収入状況などを踏まえ時々役割分担を見直しながら、管理すること。
最近では若い夫婦を中心に、このスタイルを選ぶ夫婦が増えているように感じています。「どちらが何を担当しているのか?」そんな話をするお二人はとても微笑ましいです。