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身体への負担を抑えてがんを治療? 先進医療の"陽子線治療"とは

身体への負担を抑えてがんを治療? 先進医療の"陽子線治療"とは

Yuri Arcurs/Hemera/Thinkstock

最近よく耳にする"先進医療"という言葉。がんや白内障をはじめとするさまざまな病気に対して、高い効果を期待できる新しい医療技術として注目される一方、公的医療保険の対象外で高額な費用がかかるのも事実です。しかし実は今、その高額な治療費が保障される民間保険が増えつつあります。万が一のとき、選択肢のひとつとして確保しておきたい、先進医療について学びましょう!

そもそも、先進医療ってどんな医療?

最近耳にする機会が増えてきた"先進医療"とは、新しく高度な医療技術のうち、厚生労働省が将来的に公的保険の対象となるか検討している医療技術のこと。現在は公的保険の対象外のため、保険診察料や入院費以外の技術料は完全に自己負担となっています。

先進医療の適応対象になっている治療は約100種類あり、その費用も数十万円から数百万円までと様々です。そして、日本人の2人に1人がかかるとされている「がん」も、先進医療の適応となる病。中でも、身体に負担がかからないがんの先進医療として注目されている「陽子線治療」は、全国12カ所の施設で実施されています。

"陽子線がん治療"は身体への負担が少ないって本当? X線治療との違いは

公的保険の対象となるX線治療に比べると、まだまだ聞きなれないがんの「陽子線治療」。陽子線治療の仕組みやメリットについて、2011年の治療開始以来、約2000件の治療実績を持つ鹿児島県指宿市のリゾート滞在型陽子線がん治療施設「メディポリス国際陽子線治療センター」の田中克孝さんに伺いました。

取材時の田中さん

 

「陽子線治療とは、粒子と呼ばれる小さな粒を使う"粒子線治療"のひとつ。病巣に粒子線を集中的に当てる=照射することで、がんの細胞の中のDNAを直接破壊する方法です。手術と違って切る必要がなく、患者さんは照射の間治療台の上でじっとしておくだけ。体力が不安な高齢の方でも治療を受けられますよ」(田中さん)

メディポリス国際陽子線治療センター

出典元:メディポリス国際陽子線治療センター

がんの治療といえばX線治療やガンマ線などの放射線治療が一般的ですが、その違いとは?

「X線は表面部分が強く、奥に行くとだんだん弱くなり、最後は身体を通り抜ける性質があるため、広い範囲に放射線の影響が及んでしまいます。一方、陽子線は、体表面部分は弱く、病巣の場所で集中的に強くなり、その後消滅するという性質をもっています。そのため放射線の影響を受ける範囲が小さく、正常な組織への影響を最小限に抑えながら、身体の奥にあるがんだけを狙い撃ちできるんです」と田中さん。 

メディポリス国際陽子線治療センター

メディポリス国際陽子線治療センター

出典元:メディポリス国際陽子線治療センター

このため病巣に効率的に照射ができます。すい臓など一部の臓器の治療の場合には、「食欲不振、嘔気」など若干の副作用が出てくることもあるようですが、全般的には陽子線治療の照射による痛みや熱、衝撃は全くなく、副作用も少ないといえます。

がん治療は長期戦なイメージだけど・・・陽子線治療にはどれくらいの日数がかかる?

実際の陽子線治療では、がんの種類や部位、大きさによって照射計画が立てられ、期間が決まります。

「治療全体の線量を病巣の場所や大きさに応じて分割して照射するイメージですね。例えば肺がん・肝臓がんは概ね10回、前立腺がんは28回、すい臓がんは25回など、照射の回数が決まっていて、周りの臓器や機能に配慮しながら治療していきます」と田中さん。

治療は外来スタイルで、月曜から金曜まで1日1回。照射時間は早ければ15分、長くても30分程度だというから驚きです。受付をしてから施設を出るまで、所要時間はだいたい1時間程度。肺がんや肝臓がんなら、準備期間を合わせても3週間くらいで治療が完了してしまうのです!

どんながんが対象? 治療までの手順は?「一番の近道は早めのご相談」

1日1回1時間の治療で効果が期待できる魅力的な陽子線治療ですが、実はすべてのがんに適応されるわけではないといいます。基本的にはステージ1~2の初期の段階で、病巣が1個だけのがんが適応対象。食道を除く消化器のがん、血液のがん、複数の臓器に転移しているがんは適応になりません。

「ただし、転移の個数が3個以内であれば治療できるなど、さまざまなケースがあります。現在では、乳がんについても臨床研究も進んでいるんです。治療を行うかどうかの判断基準は、何よりも患者さんにとって治療のメリットがあるかどうか。ステージ4でも治療できるケースもありますので、まずは気軽にご相談していただければ」(田中さん)

がんの診断を受け、陽子線治療を考え始めたら、まずは九州・西日本各地にある相談オフィスへ電話を。ドクターの判断を仰ぎ、セカンドオピニオンを受けた後、陽子線治療以外の方法も含めて治療を検討します。相談オフィスでは、テレビ電話を使ってドクターの顔を見ながら相談することも可能です。

メディポリス国際陽子線治療センター

出典元:メディポリス国際陽子線治療センター

顔を見ながら話せて安心

 

治療を決めたらいざ指宿へ。施設で治療や費用について説明を受け、治療費を支払います。施設に着いてから治療の開始までは1週間ほどとスパンが短いのも、患者にとっては嬉しいポイントです。

リゾートにいながらがんを治療!? まずは選択肢を知ることから

苦痛や忍耐のイメージがある従来のがん治療に対し、同施設の最大の特徴は、隣に「指宿ベイテラスHOTEL&SPA」が近接する"リゾート滞在型"であること。豊かな自然の中のリラックス空間で、安心して治療に臨むことができます。

メディポリス国際陽子線治療センター

出典元:メディポリス国際陽子線治療センター

また、ホテルの宿泊料は患者さん専用のプランとして一泊2食付きでなんと5000円以下(平日)とお手頃。通院よりも費用を抑えながら、指宿の自然やリゾート気分を味わえるのです。

患者の8割は九州一円から訪れ、60~70代の世代の方が最も多いとのことで、相談に関する連絡は、家族からのケースも多いそう。 

田中さんは「『知らなくて選べなかった』と後悔だけはしてほしくないんです。選ぶのは、患者さんの自由。まずはがんの治療法の選択肢の一つとして陽子線治療を知っていただければ。がんを早期発見することにもつながっていくと思います」と話していました。

先進医療費は高額・・・支払えないと諦める前に、先進医療特約の見直しを!

身体への負担が少なく、早ければ約1カ月で治療が完了する陽子線治療。しかし、公的保険の適用ではないこと、陽子線治療の装置の建設や稼働には膨大な費用がかかることもあり、陽子線治療の個人負担は288万3000円とかなり高額。保険診療の治療も含めると、総額で約300万円の費用が必要になります。

中には、300万円なんて大金は支払えない……と諦めてしまう人も少なくないそう。でも実は、医療保険に先進医療特約をつけることで、この288万3000円の技術料が全額保障されることをご存知でしたか? 

「以前の医療保険では保障していませんでしたが、最近では、一般的には先進医療の技術料と同額が給付され、最近は通算2000万円まで保障される保険商品が増えてきているんですよ」

こう話すのは、第一生命グループ「ネオファースト生命」の和田さん。同社の先進医療特約は、「メディポリス」の陽子線治療や佐賀県鳥栖市にある「サガハイマット」の重粒子線治療も対象になっています。

ネオファースト生命和田愛子さん

 

医療保険は医療の制度や技術の進歩によって、最も進化が早い保険。先進医療の分野であればなおさらです。「特に10年以上見直しをされていない方は、一度ご自身が加入されている医療保険をご確認されるとよいと思います」と話します。

月100円(※1)で先進医療を検討できる お金の面でも選択肢を持って 

ここで気になるのは保険料。これほどの高額費用を保障してくれるのだから、保険料も高いのでは・・・?

「保険料は年齢と性別によって異なりますが、先進医療保障の部分だけであれば、100円程度でご加入できますよ」と和田さん。30代女性なら60円程度でつけられるケースも多いそう! 幅広い年代の人が利用しており、新しく保険に加入する人はほとんどの人が先進医療特約をつけているといいます。

「しかも、最近は、陽子線治療や重粒子線治療については、所定の医療機関であれば、保険会社が医療機関に直接お支払いできる、『特定先進医療キャッシュレスサービス』もあります。いざというときにも300万円程度の現金をご用意いただくことなく、治療を受けていただくことができますよ」(和田さん)


これからますます注目され、検討する機会も増える先進医療。100円で2000万円まで保障してくれる民間保険の存在は、大きな安心材料。医療技術の面でもお金の面でも、いざというときの選択肢を持っておくことが大事だといえそうですね。

(※1)年齢、性別などにより金額は異なります

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