「ピンクリボン」って?20~30代から知っておく、乳がん早期発見のポイントとは?
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10月は世界中でピンク色を目にする機会が多くなります。1980年代にアメリカで始まった乳がんの啓発運動「ピンクリボン運動」の推進月間で、さまざまな施設や団体が、乳がんへの興味関心を高めようとピンク色にちなんだ企画を実施するためです。
そこで、福岡を拠点に約15年にわたりピンクリボン運動を推進し、乳がんの啓発運動を行っている認定NPO法人「ハッピーマンマ」の田中万貴さんに、活動内容や乳がんを取り巻く現状について聞いてみました。
日本の検診率ってこんなに低かった。「自分は大丈夫」ってそれほんと?
「ピンクリボン運動のきっかけは、乳がんで若くして亡くなった女性の母親が『同じ悲しみを繰り返さないように』という思いを込めて孫に作ってあげたピンクのリボンでした」と田中さん。
乳がん罹患数(国立がんセンターがん対策情報センターより)
「いま日本人女性の11人に1人が生涯のうちに乳がんにかかっていて、年々増えています。しかし検診受診率を見ると、欧米に比べて格段に低いんです。なんとかこの数値を50%まで上げることが目標です」(田中さん)
もともとピンクリボン運動も、30年ほど前に乳がん患者が多かった欧米から広がりました。その甲斐あって、欧米では検診の受診率も高くなっており、乳がんで死亡する割合も減っているのだそう。
厚生労働省人口動態調査(朝日デジタル2013.9.13)
「すべての女性に関係がある病気ですが、日本では『特に痛みもないから』とか『もう高齢だから』『忙しいから』といった理由で、まったく気にかけない方が多いのが現状です」(田中さん)。
痛みよりもしこりに着目。乳がんを見つける方法とは?
乳がんは他のがんに比べて若年での発症が多いとわれるがんです。
20代での発症も見受けられ、30代に入った直後から急激に増えていきます。
また、乳がんにおいて「乳房の痛み」はほとんど感じないため、意識していなかったら、なかなか気がつきにくいという側面も。セルフチェックなどで「しこり」を見つけることで、初めてがんに気づく方も少なくありません。
つまり、年齢や痛みの有無だけで「自分は乳がんとは無縁」と決めつけないことが大切。
「まずは、より多くの方にセルフチェックや検診に興味を持ってもらえたら」と田中さん。さらにハッピーマンマでは、40歳を過ぎたら、自覚症状がない場合1~2年に一度は必ずマンモグラフィ検診を受けるよう呼びかけています。
マンモグラフィとは、乳房のレントゲン検査を行う装置のことです。市町村などから案内がくる住民向けの乳がん検診では、2,000円前後で受けることができ、検査にかかる時間もおよそ15分~30分。
また、実際に放射線技師さんのスキルも年々向上していて、痛みが軽減するよう上手にリラックスさせた上で、短時間で済むような工夫も行われているそうです。
セルフチェックで、初期の小さながんも自分で発見!「万が一」の備えもしっかりと。
※田中さんのインタビュー内容を元にmymo編集部にて作成
田中さんのお話で特に興味深かったのが、自ら胸を触ってしこりを探すセルフチェックでも、2cm未満の初期のがんが見つかるということ。さらにマンモグラフィなどの定期検診を受ければ、米粒程度の超初期のがんも発見できるそうです。
ステージⅠ期であれば10年生存率が約9割ですから、心の負担も治療費の面でも随分状況が異なります。
セルフチェックは生理開始後7日目ごろか、閉経後の方は毎月決まった日に行うのがおすすめだそう。
「入浴時、せっけんがついた状態で全体を滑らせるように触るとわかりやすいです」(田中さん)。
さらに田中さんは「乳がんは自分で見つけることができるがんの1つ。まずは自分の乳房に関心をもって月に1回、セルフチェックをしてみて、気になるときは乳腺外科を受診してください」と声を大にして呼びかけます。
日頃の関心と定期的な検診で早期に発見することが十分可能な乳がん。
とはいえ万が一乳がんが見つかったら、治療にかかるお金のことも気になりますよね。
個人差はあるものの、がんの三大治療と呼ばれている「手術」「放射線」「抗がん剤」では、大きな経済的負担も伴います。
そこで考えておくべき手段の一つが「がん保険」。
福岡銀行では、乳がんをはじめとしたがんに備える生命保険を多数取り扱っています。
女性の11人に1人がかかると言われている乳がん。そして、10月は世界的なピンクリボン月間。
これを機に、お近くの福岡銀行へ相談してみませんか?
今なら11月13日(水)までの期間限定で、ピンクリボンキャンペーンを実施中です。
期間中に福岡銀行各支店にて医療保険、がん保険のご相談をいただいた方へ、チョコレートショップのフィナンシェセットをもれなくプレゼント。
普段から自分の胸と同時に保険にも関心を持っておくことで、万が一がんにかかってしまったとき、安心して治療に専念できます。
自分自身はもちろん、家族の生活にも関わること。身体の状態もお金の面も普段から少しずつそなえておくことが大切ですね。
「ふくぎん×チョコレートショップ」 ピンクリボン・キャンペーン
期間:2019年10月17日(木)~ 11月13日(水)