頭の中のアイデアを形にする。世界にひとつだけのグッズを手づくりする。工作や手芸に夢中になる時間、完成したときの満足感はお金では買えない価値があります。最先端の工作機械を使えるファブラボで、オリジナルなものづくりに挑戦してみませんか？ 

新しいものづくりの場「ファブラボ」

木材やアクリル板などを設計図どおりにカットできるレーザーカッターや、3D設計図をもとに樹脂で立体物をつくる3Dプリンターの誕生。
ミシンや糸のこぎりなどの道具も、最新のテクノロジーで劇的に進化して、これまでプロの専門技術が必要だった作業が簡単になりました。
頭の中で思い描いたものを誰もが形にできる時代になって、個人の必要に応じて新しいもの、オリジナルなものを自分たちの手でつくっていこうとする動きが世界中で高まっています。
とは言っても、個人で高価な機械をそろえるのは難しいですね。
そこで、共同で新しいものづくりをする場として増えているのが、工作機械を備えて市民がオープンにものづくりを楽しむ場「ファブラボ」。
ファブには、「Fabrication」（ものづくり）と「Fabulous」（楽しい）のふたつの意味がこめられています。西鉄天神CLASS内の「テックパーク　メイカーズ」もその流れをくんだ施設。
工作や手芸をこれから趣味として始める人も、新しいハードウェアを試作する人も、一緒に「ものづくり」ができる「楽しい」空間です。

最先端の工作機械がきゅっと詰まった、みんなの町工場

最先端の工作機械が揃えられているのがファブラボの特徴。「テックパーク　メーカーズ」にもたくさんあります。
レーザーカッターや3Dプリンターを使えば、趣味のフィギュアやアクセサリーづくり、さまざまな部品のパーツづくりも簡単に。
糸のこ、スライド丸のこ、ミリングマシン、ボール盤、ベルトディスクサンダーなどで、木材やアルミのような軽金属を加工できるので、家具や木工製品、アイデアグッズの試作など、本格的なものづくりが可能です。
デジタルミシンやロックミシン、カッティングプロッターで、服やバッグ、ポーチなどオリジナルな小物づくりもできますよ。
危険を伴う工作機械を使うには講習を受ける必要がありますが、簡単なものは使い方を常駐のスタッフに教えてもらえます。
大人も子どもも、初心者もものづくり習熟者も、集まってきた人同士で教えあったり、協力するのも楽しみのひとつです。
趣味を仕事にしたり、形になったアイデアが商品化されるような出会いが待っているかも。

無料体験から使い放題まで、楽しみ方はいろいろ

「テックパーク　メーカーズ」は会員制ですが、毎週土曜日の 13時～16時 はオープンデイ。会員登録（登録料無料）すれば工作機器が無料（デジタル機器は有料）で利用できます。
通常の利用料金は1日2500円、月額1万円（デジタル工作機器は有料）。月額3万円のプレミアム会員は使い放題です。
3Dプリンターやレーザーカッターの機材講習会のほかに、『デジタルミシンを使った登園バッグ作りワークショップ』なども開催されています。
また併設する学童保育「テックパーク　キッズ」へのプログラム提供もしていて、学童保育に通う子どもたちはIT教育やものづくり体験を楽しんでいます。
説明会に来た親子を対象に、絵でプログラムをつくり、アニメーションにできるブログラミング言語VISCUIT（ビスケット）体験会も開催されています。

ママ向けのイベントも開催する「ファブラボ太宰府」

福岡県にはほかにもファブラボがあります。「ファブラボ太宰府」は2014年オープン。自由にものづくりができる工作機器とスペースがあり、講習会やワークショップを開催しています。
電子工作と手芸をかけあわせた電子工作のワークショップ、暮らしを豊かにするものづくりを目指すママファブプロジェクト、子どもプログラミング教室など、ワクワクするイベントがいっぱい。
土曜日の10時～12時は無料のオープンラボ。9時30分からプチ講習が受けられます。
利用料金は講習会やワークショップごとに違うので、詳しくはホームページを確認してください。

最新のテクノロジーを使い、自分の手で自分が欲しいもの、必要なものをつくる。新しいものづくりの時代が来ようとしています。ファブラボというコミュニティでつくることで、ものづくりはさらに楽しくなり、もっと大きな可能性が広がっていきます。何かひとつ、つくってみることから始めてみませんか？