「野菜のオイル漬け」で余り野菜を腐らせない!【エコ・節約レシピ】
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「また今度使うし・・・」そんなつもりで取っておいた、野菜の切れ端。冷蔵庫の片隅で乾燥し、すっかりしおれて、存在すら忘れて腐らせてしまったという経験はありませんか?
そこで今回は、そんな余り野菜の悲劇を未然に防ぐ「オイル漬け」についてご紹介。食材を無駄にしないうえ、おいしさ抜群&見た目もお洒落な、エコで賢い野菜の節約アレンジが実現します☆
野菜をしっかり使い切り、うまみもアップするオイル漬けの魅力
「オイル漬け」というと、日本ではあまり一般的ではないかもしれません。しかし古くからヨーロッパでは、食材を長持ちさせる保存方法として、一般的に用いられてきました。
わかりやすい例でいうと、油漬けいわしである「オイルサーディン」や、油漬けマグロである「ツナ缶」は、まさに素材をオイル漬けした食材ですよね!
素材をオイル漬けするのには、多くのメリットがあります。まず第一に野菜などの水分や酵素を油で遮断することで、食材の酸化が防げるのが特徴です。さらに、空気に直接触れないことから、微生物の繁殖も抑えてくれるという効果が。また、素材が油と触れ合うことで、うまみがアップするというメリットもあります。
このように生で保存するより、保存性・おいしさがアップするのが最大のメリットです。
焼いてオイルに漬けるだけ!野菜のオイル漬け基本バージョン
自宅でオイル漬けを作るポイントとしては、水分をしっかりと切ること、また、保存容器は清潔で水分がなく、蓋で密閉できるタイプであること、くらいでしょうか。誰にでもできるので、ぜひトライしてみてください。それではレシピを1つご紹介。
★材料★
赤パプリカ1個、黄パプリカ1個、しいたけ1パック(6~8個)、ズッキーニ1本(100g)
【A】塩小さじ1/2、こしょう少々
【イタリアンオイル】にんにく(みじん切り)大さじ1、パセリ(みじん切り)大さじ4、アンチョビ4枚、塩小さじ1/2、こしょう 少々、エキストラバージンオリーブオイル150ml
★作り方★
1.パプリカは半分に切り、へたと種を取り、強火のグリルで表皮が焦げるまで焼いて冷まし、皮をむき、食べやすい大きさに切ります。しいたけは軸を取り裏側を上にして中火のグリルで3~4分焼き、2~3等分します。ズッキーニは輪切りにして、強火のグリルで3分焼きます。以上を合わせてAの塩、こしょうをふり、保存容器に入れます。
2.イタリアンオイルの材料を合わせ、1に注ぎ、冷蔵庫で保存します。
作り方は以上です。ね、とっても簡単ですね。保存食として常に用意しておくのもおすすめです。
ひと手間かけて、うまみをアップ!なすのオイル漬け
では次に、ちょっとひと手間かけた、大人向けのオイル漬けレシピをご紹介します。
★材料★
なす3本、塩小さじ1、酢・白ワイン 各1/2カップ、にんにく薄切り1かけ分、赤とうがらしの小口切り5きれ、エクストラバージンオリーブオイル1カップ
★作り方★
1.なすはヘタを切り落として長さを3等分に切り、縦に約1cm厚さに切ります。
2.1をボウルに入れ、塩をまぶしてラップをし、皿などでおもしをして一晩おきます。(塩漬けすると余分な水分が抜けるので、うまみが凝縮して保存性が高まります。)
3.鍋に酢と白ワインを入れ、強火にかけます。ひと煮立ちしたら中火にし、なすの水けを絞って加え、2~3分間煮ます。火から下ろし、そのまま冷まします。
4.なすの汁けをきってざるに並べ、天日に半日くらい干します。触ってみて、完全に乾いてなくても表面が水っぽくなければ干し上がり。(なすは味がしみ込みにくいので、味をつけてから少し干し、余分な水分を自然にとばして味をよく含ませます。)
5.清潔な保存瓶に4のなす、にんにく、赤とうがらしを入れ、オリーブオイルをかぶるまで注ぎ、冷蔵庫に一日おいてなじませます。翌日からが食べごろ。
※冷蔵庫で約1か月間保存可能。
そのまま食べるだけじゃない!オイル漬けのアレンジ方法
野菜のオイル漬けは、そのまま前菜風に食べても充分おいしいのですが、いろどりが淋しい白身魚のグリルにソースと一緒に添えたり、マヨネーズやハムなどと混ぜてサラダにしたりするのもとってもおいしいのでおすすめです!
簡単でありながら旨みが凝縮されているので、忙しい毎日の時短調理に一役買ってくれます。また、しらすと和えて酢の物風にしたり、刻んで冷奴の上にちょこんとのせるのもおいしいですよ。
ひと手間かけてキャベツやアンチョビと混ぜて炒め物やパスタの具としてもおすすめです。オイル漬けに使ったオイルは、野菜の旨みが溶け出しているので、捨てずにパスタのソースやドレッシングを作るのにも使えてとってもお得ですよ。
酸化を防ぎおいしさ長持ちの「野菜のオイル漬け」。毎日のクッキングの時短に、節約に、また急なお客様へのおもてなし料理に・・・と大活躍の予感がしますね。さらに、残りもの野菜だけでなく、漬けておいたオイルまで余さず使えるので、やらないという選択肢はないですね!