これぞ王道! ぼく好みのトンコツラーメン
監修・ライター
最近新しくできるラーメン店といえば鶏白湯とか中華そばとか塩ラーメンの店が目立ちますが、そうはいっても数的にはそれはごく一部で、福岡のラーメン店の大多数がトンコツラーメンであることは今も間違いありません。福岡の多くの人が食べるのも、県外者が福岡に来て食べるのもやはりトンコツラーメンなのです。
しかし一口にトンコツラーメンといっても、その選択肢は無数にあります。そして人によって好みが大きく分かれるのもまたラーメンという食べものの特徴です。「おいしいラーメン屋さんを教えて」という質問はとても多いのですが、それに答えるのは本当に難しいのです。と、長々と言い訳を書いたところで、ぼくがお薦めするラーメン店のことを書いてみましょう。
懐かしい昭和の香り。うまさ際立つシンプルな「達磨ラーメン」
ぼくは割と昔から普通に近所のラーメン店で食べられていたような昭和っぽいラーメンが好きなんです。最近はスープにしても麺にしてもこだわって、材料も製法も複雑なものが少なくありませんが、ぼくはそれよりシンプルなものが好みです。
まず最初に挙げたいのは博多区那珂にある「達磨ラーメン」です。「だるま」といえば「ラーメンスタジアム」にも入っている有名店がありますが、それではなく漢字の「達磨」です。場所も場所だし支店はなくここ1軒しかありませんが、お土産用の箱入りがあるくらい有名店ではあります。メニューもシンプルで、ラーメン(600円)、ワンタンメン(800円)、チャーシューメン(800円)くらいだったかな。チャンポンも焼きめしもない、正真正銘のラーメン専門店です。
ちなみにぼくはワンタンメン好きなので、ここでも大体それをいただきます。店の面構えも風格がありますね。チャーシューも昔ながらのシンプルなタイプ。これまたぼく好み。ぼくは最近よく見かけるトロトロで分厚いのより、こういうのが好きなんですよね。
とんこつラーメン&チャーハンは止めたくても止められない!「TAIZO」
あと、住吉の「TAIZO」も好きですね。ここは「黒ラーメン」(700円)といってマー油が入ったのも人気なのですが、ぼくはやっぱりふつうの「とんこつラーメン」(600円)を選んでしまいます。保守的なんでしょうか。こちらも「達磨」同様、麺は中細のストレート。ぼくはこの細すぎず太すぎずっていうのが、粉の味も味わえて、のど越し的にも好みみたいです。スープは「達磨」に比べるとやや醤油ダレが立ってる気がします。
ここに行くとついチャーハンとのセット(半チャーハンセット・800円)にしてしまうのですが、そろそろこの炭水化物×炭水化物の組み合わせは卒業しないといけないなと思っています。
濃厚すぎない、ややとろみのあるスープが好み!「長浜ナンバーワン」
チェーン店で好きなのは「長浜ナンバーワン」です。昔は長浜の屋台まで行かないと食べられなかったのですが、今は今泉とか祇園とか、あるいは博多駅のデイトスにも出店していて、とても便利になりました。
ここでは「煮卵ラーメン」(750円)を食べることが多いかな。ここはスープに少しだけとろみがあって、ぼくのなかでは濃厚タイプ。これ以上濃くなるとちょっと苦手なんです。やっぱり、年でしょうか。
まだまだあるのですが、不思議と中心部には好きな店が少なくて、南区とか城南区とかちょっと離れたところに好きな店がいくつかあります。そういう店にはなかなか行けないのですが、近くを通るときには立ち寄りたいので、リスト化しておかないといけませんね。