フェリーで行く!異国情緒あふれる大自然の島々、五島列島
九州の最西端、大小140あまりもの島々から成る長崎県の五島列島。大自然がはぐくむ雄大な景観や美しいビーチ、異国情緒あふれる教会群など見どころ満載の島々です。福岡から宇久平港まではフェリーで往復約8000円程度の旅。夜出港すれば朝には五島列島の豊かな自然を満喫できますよ。今日は意外と身近な五島列島の魅力に迫ります。気軽に行ける距離だから週末旅の参考にしてみてくださいね!
まるで海外の秘境リゾート!「高浜海水浴場」
下五島とよばれるエリアにある福江島は五島列島最大の島。その福江島で是非おすすめしたいのが、日本の快水浴場百選、日本の渚百選にダブルで選出された「高浜海水浴場」です。
白い砂と透明に輝く海は、まるで海外の高級ビーチリゾートのよう。周囲に人工的な建物がなく、三方にせり出した緑の山々がまるで秘境のプライベートビーチにいるような気分にさせてくれます。
とはいえ、ロッカールームやシャワーなどを備えたビーチハウスが完備されているのでご安心を。遠浅で波も穏やかなビーチだから小さな子どもや家族連れでも楽しめます。
福岡からたった数時間とは思えない素敵なロケーションのビーチで、日頃のストレスもすっきり洗い流すことができそうです。
五島列島に51か所も!世界遺産候補の「教会群」
江戸時代の中期、キリスト教弾圧の時代に長崎県の外海地区から約3000人のキリシタンが五島列島にたどり着きました。人々は弾圧を逃れ山の斜面のわずかな土地を開墾し、細々と息をひそめて暮らし始めます。
幕末になり洞窟や小さな集落に隠れ住みながらも信仰を捨てずにいた人々に最大の苦難が訪れます。五島各地に迫害の手が迫り、200名の信徒がわずか6坪の牢に閉じ込められ、42人もの信徒が犠牲になったのです。
五島各地での激しい迫害、弾圧に合いながら、残った信徒は信仰を捨てずに耐え抜きました。その後、明治政府の方針転換により信仰の自由が認められると、身を隠しながら信仰を守り抜いた信徒たちが次々に発見されたのです。
信仰の自由を勝ち取った信徒たちが真っ先に行ったのが、五島各地に祈りの場である教会を建設すること。長い冬を耐えしのんだ信仰の花がようやく開くように次々と教会が建設されました。
キリスト教の繁栄、弾圧、そして250年後の奇跡の復活。この経緯が世界的にも珍しいため「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産の登録を目指しています。
日本建築と外国の様式が美しく調和した教会は、どれも信仰への誇りを感じさせる荘厳さと、素朴な温かい心が共存しているように感じます。五島を訪れたらぜひ、異国情緒あふれる教会群巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
五島で堪能したい!海の幸の絶品グルメ「かきごや こんねこんね」
五島列島近海には対馬海流に乗って豊富な魚が回遊しています。季節によってさまざまなお魚が回遊してくる五島列島。五島を訪れたら他では味わえない絶品の海の幸をぜひとも堪能したいですね!
五島には海の幸のグルメスポットが数々ありますが、なかでもおすすめしたいのは、新鮮な魚介類を和洋中問わずおいしくアレンジして提供する人気店「かきごや こんねこんね」。
こちらは海の幸だけでなく、山の幸、畑の幸をダッチオーブンで調理。焼酎やワインなどお酒の種類も充実しています。福江港より徒歩5分だからアクセスも良好。
スタッフの気さくな接客と、新鮮な魚介類は旅の夜を大いに盛り上げてくれそうですね!
夜出発で朝から楽しむ!五島列島へのアクセス
福岡から五島列島へのアクセスは定期フェリーがおすすめです。福岡から一番近い宇久島まではおよそ4時間。夜出港して未明には宇久島に到着します。フェリーなら往復でも8000円ほど。
宇久港に早く着きすぎてしまうと困る…という心配する人も大丈夫。宇久港には無料の仮眠室があるので明るくなるまで仮眠して待つことができるんです。これで翌日は朝から元気いっぱい動けそうですね。
もっとぐっすり眠りたい人は、思い切って五島列島最大の島、福江島まで行ってしまいましょう。福江島までは8時間半の船旅。しっかり睡眠をとることができます。福江島までは往復で10000円ほどです。
時間がゆったり感じられる船旅はあなたの旅情気分をきっと盛り上げてくれるはず。気の合う友人と修学旅行気分で語り明かすのも楽しそうです。
いかがでしたか?五島列島の魅力を知るとぐっと身近に感じますよね。五島列島への旅は週末の気分転換にぴったり。五島と一言に言っても、島ごとに様々な魅力があります。あなた好みの島を見つけて、訪れてみませんか?