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知ってた?実は九州は全国有数の「お茶処」なんです!

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知ってた?実は九州は全国有数の「お茶処」なんです!

photoAC

日本茶の産地といえば静岡県が有名。ですが、実は九州も全国有数の「お茶処」なのです。日本茶の生産高全国2位は「知覧茶」の産地である鹿児島県、次いで4位に「宮崎茶」の宮崎県、「八女茶」で有名な福岡県は6位、「嬉野茶」の佐賀県は8位、「肥後茶」の熊本は9位にランキングされています。なんと、全国TOP10に5県もランクインするほどのお茶の産地なのです!それでは、九州のおいしいお茶、チェックしてみましょう。

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日本茶生産高全国ランキング6位!「玉露」は全国ランキング1位の福岡県「八女茶」

八女茶

出典元:「PhotoAC」

福岡県人なら一度は飲んだことがある「八女茶」。濃厚な甘みと強い旨みがあり、渋みが少ないお茶として知られています。福岡県は日本茶の生産高は全国6位。ですが、実は「玉露」に限ると全国1位の生産高を誇り、ブランド茶イメージの強い静岡県や京都府をも上回っています。全国茶品評会でも常に優秀な成績をおさめる、福岡県が誇る名品のひとつです。

八女茶は室町時代の1423年(応永30年)、僧の周瑞が現在の八女市黒木町に霊巌寺を建立し、明(現在の中国)から持ち帰った種子をもとにお茶の栽培を伝えたのが由来といわれています。八女の玉露が生まれたのは明治時代初頭といわれていますが、その後、めまぐるしい国際情勢の中、輸出用の紅茶栽培がメインとなった時期もあるそうです。日本茶のブランド「八女茶」として確立されたのは実は大正時代の末期。時代に翻弄されながら、名品として育ってきたお茶といえそうです。

しずく茶
出典元:茶の文化館 八女伝統本玉露「しずく茶」体験

玉露は新芽の頃、茶園を覆って日光をさえぎる「被覆栽培」によって生産されます。「被覆」方法として化学繊維で覆う産地が増える中、八女では伝統的な「稲わら」を使った栽培が主流。八女市山間部に位置する黒木町や上陽町、星野村などで生産されています。八女にある「茶の文化館」では、玉露をはじめいろんなお茶を味わい、お茶にまつわる体験ができます。

星野製茶園

https://www.hoshitea.com/

福岡県八女市星野村8136-1

生産高なんと全国ランキング2位!鹿児島県南九州市の「知覧茶」

知覧茶

意外と知られていませんが、鹿児島県は静岡県に次いで、全国2位の日本茶生産高を誇ります。中でも代表格である南九州市の「知覧茶」は市町村単位での生産量が全国1位、と堂々たる日本有数の「お茶処」。温暖な気候と桜島の火山灰による肥沃な土地に恵まれ、お茶の栽培に非常に適した地なのです。若葉の爽やかな香りと透き通った色、ふくよかで濃厚な旨みが特徴で、全国茶品評会の煎茶部門で2年連続日本一になるなど、高い評価を得ています。

知覧茶の歴史は、鎌倉時代にさかのぼります。平家の落人がはじめた茶栽培が起源といわれています。明治時代から昭和にかけては、紅茶を中心とした生産が行われてきましたが、昭和40年代、紅茶の輸入拡大による紅茶生産低迷を機に日本茶生産へと転換が進み、現在の高い生産量へと成長を遂げたそうです。

お茶ジャム
出典元:城山観光ホテル


お茶として飲んで楽しむ以外にも、気になる商品を発見!「知覧茶ジャム」は、城山観光ホテルのオリジナル商品。知覧茶をふんだんに使って濃厚なミルクとブレンド、お茶の渋みをおさえたやさしい甘みのジャムで、通販でも人気です。トーストやヨーグルトとの相性も抜群。鹿児島旅行のお土産、もしくはお取り寄せで味わってみたい一品です。

知覧茶ジャム(城山観光ホテルオリジナル商品)

http://www.shiroyama-g.co.jp/information/chirantea_jam.html

価格:700円(税込)

全国ランキング8位の佐賀県の「嬉野茶」は貴重な玉緑茶が特徴

嬉野茶畑
出典元:フクダのうれしの茶
 

「嬉野茶」の最大の特徴は、全国の緑茶の中で4パーセント程度しか作られていないといわれる「玉緑茶」。「玉緑茶」とは、製造工程の途中までは煎茶と同じなのですが、茶葉の形を真っ直ぐに整える「精揉」という工程がなく、回転するドラムによって茶葉を乾燥させるため撚れておらず、丸いぐりっとした形状に仕上がるお茶を指します。「ぐり茶」「ムシグリ」と呼ばれることもあり、渋みが少なく、まろやかな味わいです。嬉野茶の生産の約6割は、この「玉緑茶」となっています。

嬉野町は「釜炒り茶」の発祥の地といわれています。焼き物文化とともに明から伝わったといわれ、1500年頃、陶工が持ち込んだ釜による妙葉製茶法が起源とされています。嬉野茶のルーツともいえる釜炒り茶ですが、現在、生産量は減っており、蒸し製がメインに。芳しい香りとさっぱりとした味わいが特徴の釜炒り茶も一度は味わってみたいものです。

嬉野茶屋.com(有限会社フクダ製茶園)

http://www.ureshinochaya.com/index.html

佐賀県嬉野市嬉野町大字岩屋川内甲98-2

毎年4月には、嬉野茶の生産者が中心となって主催する「うれしの茶ミット」を開催。お茶摘み体験ツアーや手揉み実演や体験や、お茶の淹れ方教室や茶もちつきなど、新茶の香りと味を楽しむイベントとなっています。嬉野は温泉も有名。お茶と温泉お目当てに、イベントを狙って訪れるのもオススメです。

うれしの茶ミット Facebook


九州には他にも熊本県の「肥後茶」や、宮崎県の「宮崎茶」など、おいしいお茶がたくさんあります。それぞれの味わいの特徴や、ルーツを知って飲み比べをすると、より一層美味しく感じられそうですね。

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