今年のトレンド、クラフトビールを楽しめる福岡の専門店は?
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監修・ライター
最近「クラフトビール」という名称を耳にすることが多くなりました。といっても、この「クラフトビール」という名称の定義は非常に難しいのです。ここで厳密な話をすると紙幅が足らないので省略しますが(ほんとはそこまで知識がないのですが)、ざっくりいうと、地域、ブルワリー(醸造所)、職人がそれぞれの個性を生かして作るビールのことといえます。
材料や製法にこだわり、味を追求したクラフトビール
数十年前に「地ビール」というのが地方特産品として全国のあちらこちらにできました。意味でいえばそれと同じなのですが、当時はいわゆる観光客のお土産を主な目的として製品化されたものも多く、正直、ビールの味を追求したものばかりではありませんでした。が、最近は、昨今の日本ワインや日本酒のように、材料や製法にこだわりをもち、少量生産で味を追求したものが増えているようです。
当然ですがクラフトビールは日本だけのものではなく、ビールの本場であるヨーロッパ、あるいはクラフトビールブームに火をつけたといわれるアメリカにも多く存在しています。
福岡のクラフトビールの先駆け「ガストロパブ エールズ」&「ビア パディ フクオカ」
そんなクラフトビールは、一部の酒屋や通販でも購入できますが、最近は生を飲ませてくれる店も徐々にできてきました。福岡で先駆けともいえるのは舞鶴の「ガストロパブ エールズ」と高砂の「ビア パディ フクオカ」でしょう。
前者は英国パブそのものの雰囲気のなか、常時9種ほど、国内外のクラフトビールを楽しめます。昨年店内を改装して、前菜からメイン・デザートまで食事もさらに楽しめる店になっています。また後者はコの字のカウンターをメインにしたアットホームなパブで、こちらも常時10種類以上のクラフトビールを提供しており、食事も充実しています。
どちらも専門店だけにクラフトビールにもくわしいスタッフもいますから、オーダーするときには、味のこと、ブルワリーのことを聞いてみたりすると、よりバックグラウンドなどもイメージできて美味しさはひとしおだと思いますよ。
約15種の生のクラフトビールを味わえる「クラフト ビア ブリム」
大名の端には「クラフト ビア ブリム」という店があります。こちらも「パディ」同様、カウンター奥にタップがズラリと並ぶ姿は圧巻です。常時15種類ほど揃っている生のクラフトビールは、樽が空になったら別の種類に変わったりするので、1~2週間経って行ってみると、この前行ったときとラインナップが全然違っているということも珍しくありません。
専門店もこのほかに何軒かあるようですが、生ではなく瓶入りなどなら、専門店ではないレストランやバーでもドリンクメニューの1アイテムとしてメニューに載っている場合があります。一般的なビールに比べるとやや高めの価格設定ではありますが、その個性は際立っていますから、メニューで見かけることがあったらぜひ一度オーダーしてみてください。きっと他のクラフトビールにも興味がわいてくるはずです。