「土用の丑の日」がよく知られているうなぎ。うなぎは夏のイメージも強いですが、実は天然うなぎの旬は夏の終わりから秋にかけて、ということもあり、秋はうなぎを味わうのにオススメの季節です。ピーク時と比較してうなぎ店は混雑も少なく、ゆったりとした店内でじっくり味わえそう！今回は、福岡のうなぎの名店をご紹介します。

「うなぎせいろ蒸し」ならココ！「元祖本吉屋」

うなぎで有名な柳川の老舗「元祖本吉屋」。なんと江戸時代に創業、300年以上の歴史を誇るお店です。岩田屋内にも店舗があり、福岡市内でも老舗の味を楽しむことができます。

なんといっても味わいたいのは柳川名物「せいろ蒸し」。タレをまぶしたごはんの上に、焼き上げたばかりのうなぎの蒲焼、そして美しい金糸卵をあしらって二度せいろで蒸した絶品メニューです。

せいろ蒸しはきも吸いと香物がついて3500円から。「特せいろ」ときも吸い、白焼きおろし、酢物、香物にデザートまで付く「南風定食」6500円は大切な人とじっくり味わいたいスペシャル感たっぷりのメニューです。

 「鰻蔵 柳川屋」は「うなぎ笹めし」も要チェック！

柳川の伝統料理「うなぎせいろ蒸し」を多くの人に味わってもらいたい、と昭和35年に博多中州で創業したという「鰻蔵 柳川屋」。うなぎは宮崎、鹿児島を中心とした国産の良質なものを厳選、お米も熊本県阿蘇郡産の棚田米を使用、こだわりの自家製たれで一尾一尾職人が手ずから焼き上げています。

店舗ではやはり「うなぎせいろ蒸し」が人気。吸物、漬物付きで竹1900円から特上4300円までのラインナップがあるので、お財布の中身に合わせてオーダーできるのも嬉しいところですね。

柳川屋でもうひとつチェックしたいのは、うなぎせいろ蒸しを天然笹で包んだ「笹めし」。第55回全国水産加工たべもの展で大阪府知事賞を受賞した一品です。通販でも購入できるので、自宅で味わうのはもちろん、贈答品としてもオススメです。

 名古屋名物ひつまぶしを福岡でも堪能できる！「ひつまぶし備長　中洲川端店」

福岡ではうなぎといえばせいろ蒸しが有名ですが、名古屋名物「ひつまぶし」を味わうことができるお店もあります。「ひつまぶし備長」は本店がある名古屋エリアをはじめ、東京や大阪にも店舗を持つ人気店。福岡では中洲川端店にてその味を堪能できます。

「ひつまぶし」とはうなぎの蒲焼を切り分けてご飯に乗せた料理。薬味で味にバリエーションを持たせたり、お茶漬けとして食べたりできる点も人気のポイントです。

「備長」でチェックしたいのは秘伝のタレ。愛知県産の最高級の「たまり」と呼ばれる東海地方独特の醤油に、厳選された砂糖とみりんを加えたこだわりの味です。

 養鰻場が直営するうなぎ専門店「うなぎ処 山道」

2015年に薬院にオープンした「うなぎ処 山道」は、宮崎県のうなぎの養殖場「山道養鰻」が初出店した直営のうなぎ専門店。古くからうなぎの養殖が盛んな南九州の中でも、温暖な気候と豊かな天然水に恵まれ、国内屈指の産地でもある宮崎のブランドうなぎ「ひむか山道うなぎ」を味わうことができるお店です。

山道のうなぎは、オーダー後に素焼きした後、たれをつけて炭火でじっくり炙るこだわりの「字焼」が特徴。表面はぱりっと香ばしく、中はふっくらとしたほくほくのうなぎを堪能できます。また、「ひむか山道うなぎ」は飲用可能なほどきれいな水で育てられるため、臭みが全くなく、臭み消しの山椒は置かれていない点もチェックしておきたいポイントです。

イチオシのメニューはシンプルながらうなぎをしっかり味わえるうなぎ丼。梅1500円から特上3000円までのラインナップです。うなぎ本来の味を楽しめる白焼き2700円もオススメです。

福岡にはうなぎの名店が充実！著名人御用達の有名店から隠れた名店までラインナップもさまざまです。メニューもせいろ蒸し、丼、ひつまぶしと同じうなぎでもバリエーション豊富ですので、いろいろと味わってみたいものですね。