お酢で健康的に美しく!こだわりの果実酢でカラダに優しい癒し
体によい調味料として知られているお酢。米酢や黒酢などが有名ですが、うきは市では、地元のフルーツからできた天然発酵の「果実酢」が作られています。
酸っぱいお酢は苦手でも、酸味の少ない果実酢ならおいしく、楽しく続けられそうですね。今回は、地元産のフルーツをたっぷり使った体にやさしい果実酢とその醸造所を紹介しましょう!
天然発酵のお酢が美容と健康にオススメ
テレビなどでお酢が美容や健康に良いといわれるようになってから、スーパーなどのお酢のコーナーには、さまざまなお酢が並ぶようになりました。
そのお酢をおおまかに分けると、合成酢と醸造酢の2種類があります。
合成酢は、酢酸などを水分で薄めて人工的に味をつけたもの。醸造酢は、果物や穀物など食物を原料に発酵させて作ったもの。果実をゆっくり発酵させて作る果実酢は、醸造酢ですね。
醸造酢のほうが少々値が張りますが、健康のために毎日取り入れるならこちらがオススメ。天然の発酵食品としてアミノ酸を多く含み、以下のような役割を果たしてくれます。
・便秘の解消に
・肌荒れ対策に
・基礎代謝アップ
さらに果実酢には、果物が本来持っているビタミンCやポリフェノールといった栄養素も残っていて、まさに健康によいお酢なのです。
果物の甘みがギュッと詰まった手作り果実酢
うきは市にある「醸造酢発酵場 Su」は、ご夫婦2人でやっている可愛らしいお酢の醸造所&カフェ。古民家風の外観を眺めながら一歩店内に入ると、あざやかな水色の空間が広がります。
そして、透明な瓶に詰められて売られているのは、なし、もも、いちご、りんご、いちじくなど10種類ほどの果物酢です。
こちらの果実酢は、果物に酵母菌を使ってアルコールにし、そのアルコール(フルーツワイン)に酢酸菌を植えてさらに3カ月~1年間発酵させるという手間ひまかかったもの。
材料は近隣の農家で収穫された果物で、熟しすぎた、傷が入ったといった理由から出荷できなかったものの、味には問題のないおいしいものばかりです。だからお酢にしても酸っぱすぎず、甘みがあって爽やか。角のない味、という言葉がピッタリで、深みのある味わいが口の中に広がります。
「醸造酢発酵場 Su」の工場長・大山さんのご実家は老舗のお酢屋さん。お酢をいろいろと研究するうちに、普通のお酢では物足りなくなり、2006年に水のきれいなこの地で果物酢づくりをはじめたとのこと。
「醸造酢発酵場 Su」の果物酢で、楽しくお酢生活はいかが
水や牛乳などで割って飲まれることが多い果実酢ですが、「お酢は、もともとは調味料。もっと料理に取り入れて、気軽に味わっていただきたいと思います」と大山さん。お店の果物酢は飲み比べもでき、お料理に取り入れる方法などもアドバイスしてくれます。
今回は、簡単なお酢を使ったお料理「ローストポテト」を教えていただきました。
材料
○ジャガイモ・・・1人前:中1個
○オリーブオイル・・・少々
○塩、こしょう・・・少々
○ピクルスビネガー・・・小さじ1
○ローズマリー(あれば)・・・少々
作り方
・じゃがいもをよく洗う。皮ごとローストするので、ていねいに洗っておく。
・4つ切りにして、耐熱皿に載せ塩・こしょう・オリーブオイル・ピクルスビネガーをかける。
・軽く混ぜてローズマリーを散らし、皮を上にして180~190度で20分焼く。
串を刺してすっと通ればできあがり! 簡単で豪華な付け合わせの完成です。
また、サラダのドレッシングにするときは、果物酢の酸味の少ない味わいを活かして、酢1:オイル1の配合で。大さじ1杯ずつなら、塩はほんの一つまみでよいそうです。
大山さんの提案するお酢料理の数々は、店内のカフェでも味わうことができます。カフェでは、ドレッシングにしたり、デザートのソースにしたり、さらには野菜のポタージュの仕上げに、肉の煮込み料理にと使い方もさまざま。
お酢活用の幅が大きく広がりそうです。「こんなお酢の使い方があるんだ!」と、きっと驚くこと間違いなし。おいしくて、体にやさしい果物酢、毎日の料理に使ってみたくなってくることでしょう。
秋は果物のおいしい季節。果物の町、うきは市におでかけして、果物狩りの後、「醸造酢発酵場 Su」にお出かけといったプランも素敵です。自然あふれる風景と体にやさしい果実酢で、体の内外から癒しを感じられそうです。
購入したお酢はドリンクとして、また調味料としてお料理やお菓子作りに積極的に取り入れてはいかが? おいしいお酢生活を、たくさん楽しんでくださいね。