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『能』の世界をわかりやすく体験!能遊美(のうあそび)ワークショップに行ってきました

暮らしをコンシェる? 山口 玲香

『能』の世界をわかりやすく体験!能遊美(のうあそび)ワークショップに行ってきました

目次

こんにちは!「暮らしをコンシェる?」の山口玲香です。

先日、このmymoでも記事にさせていただきましたが、
能楽師・鷹尾維教さんに「能」について、わかりやすく教えていただきました。
記事はこちら

その際におっしゃっていた外国人向けのワークショップ「能遊美」が開催されるという事で私も参加してきましたよ~!

外国人の参加者はおよそ100名。アメリカ・イタリア・イラン・イギリス・インドネシア・コロンビア・スウェーデンなど世界中からの留学生が集まっていました。

学生時代ぶりに訪れた大濠公園能楽堂は、こんなにも立派だったかと息を呑む美しさ。
地元にこんな立派な施設がありながら、なぜをこれまで足を踏み入れようとしなかったのでしょう…。

感動と反省が入り交じった私の横で、「ワォ…凄い…!!!」という声が。
フランスからの留学生マリーさん(21)と、イタリアからの留学生ダニエルさん(25)の二人です。

留学生の二人
 
二人は自国の大学で日本語を勉強し、来日してまだ2か月。
「日本の伝統文化にとても興味があります。今日はこんなワークショップに来られて、とても嬉しい!とても美しいです!」と興奮気味のマリーさん。初めての能舞台に感激して目に涙を浮かべていました。


ワークショップは鷹尾さんの「八島」の曲の舞からスタート。

舞い

厳粛な雰囲気に包まれた能楽堂で外国人の参加者も背筋を伸ばして魅入っていました。
対談させていただいた時の穏やかな鷹尾さんとは別人。鷹尾さんの「気」の入った表情と舞に、私も鳥肌が立ちました。

舞が終わると、外国人の方にも舞台に上がってもらい、「能」を体験してもらうことに!
鷹尾さんが一つ一つ丁寧に「能」の動き方について教えてくれます。
まずは摺り足。体重を少し前に、膝を曲げて、背筋をまっすぐ伸ばす。

体験者

体験者の皆さん、真剣な表情です。しかし、まるでゾンビ!?の様なぎこちない動きに、会場には笑いが起きました。それほど、ただ摺り足で歩くだけでも難しいという事なのですね。
能面をつけると視界は20%程度しか見えなくなるそうで、体験者は「バランスが難しい」と感想を言っていました。

次に「能装束の着付け」を目の前で披露してもらいます。

着付け

2人がかりで着付けを行います。体を大きく見せるための様々な工夫がされていて、みるみるうちに「八島」の能装束の着付けが完成しました。

10~15kgもある衣装をまとって40分~2時間半もある能の舞台で舞うのは本当に大変なことなのですね。途中、外国人参加者の「Oh~!」「Wao~!」という感嘆の声が響きまくりです!

最後は能装束を身に着けた状態で、最初に鷹尾さんが舞ったものと同じ「八島」の曲を舞って、そのイメージの違いを観てもらうという流れです。

摺り足、能面は角度で表情が変わる事、扇子の使い方で様々ものを表現する、という事などをワークショップで学んだ後に、観る舞はこれまでと見方が全く変わります。

細かい動きの一つ一つに想像が広がって、まるで自分も平安時代にタイムスリップしたかの様な感覚になりました。「能」って面白い!!外国人の皆さんも、舞台に釘付けの方、カメラのシャッターが止まらない方と、それぞれに楽しんでいました。

基本的なことを少し学んだだけで、「能」の観方、楽しみ方が一気にわかったような気がしました。日本人でも本当に知らないことだらけで、外国人の皆さんと同じレベルで学んだという何ともお恥ずかしい話です。

終演後、エジプトからの留学生マリアムさん(21)にお話しを伺ってみました。
「日本文化に興味があり、今日は前から観てみたかった能が観られて、言葉に出来ないほど嬉しいです。能はとても神秘的で、心に染みました。とても美しかったけれど、とてもスピリチュアルで少し怖くも感じました。自国の文化を大事にしないといけないものですね。」

マリアムさん
 
外国人の彼女に日本の伝統文化の素晴らしさを改めて教えられたような気がしました。
言葉はわからなくても、外国人参加者の皆さんは肌で「能」を感じ、学ばれていました。自国の文化を誇れるよう、もっと私も勉強しなくては、と身の引き締まる思いです。
鷹尾さんが「1回観たら10回観て欲しい。そうすれば何かが見えてくるから。」とおっしゃっていた言葉を思い出しました。あと9回は必ず足を運びますよ~!


最後に質疑応答で外国人参加者から出た質問。
あなたはいくつ答えられますか??

Q1、能の演者はなぜ男性だけなのですか?
相撲と同じで始まりは男性だけでした。舞台は神殿とされていたから。しかし、ここ100年くらい前から女性の演者も増えてきました。

Q2、能と歌舞伎の違いはなんですか?
能は神様への奉納の為の舞。歌舞伎は人に魅せる為の演劇です。

Q3、神様に捧げる為のものなら、昔は誰が観ることができたのですか?
観阿弥・世阿弥が劇にしてから、将軍・武将お抱えの能楽師が、その人の為に舞うようになりました。世界で一番長く続いている演劇です。

Q4、今日は300年以上まえの能面を見せてもらいましたが、もっと古い物もありますか?
能が始まったとされる500年ほど前のものもあります。

鷹尾さんの弟さんとRKBの下田さん

能装束を身に着け舞を披露してくださった鷹尾さんの弟の鷹尾章弘氏と司会のRKB下田文代氏。
あなたも日本の伝統文化を学ぶ「価値ある時間」を過ごしてみませんか?

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