工場見学は、企業の自社製品のアピールやCSR（社会貢献活動）の一環として、その多くが無料で行われています。さらには試食やおみやげ付きのところも。これは行かない手はありません。福岡から日帰りで行ける場所にも無料で工場見学ができる場所がたくさんあります。0円で楽しめて社会科の勉強にもなる工場見学に、家族そろって出かけてみませんか？

山あいの清流に抱かれた自然いっぱいの製麺工場

ラーメン、うどん、そばの製麺会社、栗木商店の工場「ちくご手づくり村」は、水と空気がきれいなうきは市にあります。インスタントラーメン、そうめん、生麺それぞれの製造工程が見学できますが。生麺工場の大きなローラーに巻き取られた麺は圧巻。見学のあとは、工場で製造した麺類を試食することができます。食べたりない人には、試食会場と同じホールで食事もできますが、なんとラーメンが300円からといううれしいお値段。さらに有料になりますが、ラーメン、うどん、そば打ちの体験教室もあって、大人も子どもも楽しむことができます。個人で見学する場合は予約不要なので、筑後川温泉への日帰りトリップのついでにふらりと立ち寄れます。工場は日曜がお休みなのでご注意を。

理科の勉強ができる、乳酸菌飲料工場

ヤクルトは日本全国の工場で工場見学を受け付けていて、筑紫野市にある福岡工場は、午前に2回、午後1回の見学ツアーがあります。容器の中に秒速10本でヤクルトが充てんされていく様子は、工場見学の醍醐味そのものです。ヤクルトの代名詞である乳酸菌のお話も聞けるので、理科の勉強になりますね。もちろん試飲付きです。残念ながら土日はお休みなので、夏休みなどを利用してお出かけしてみてはいかがでしょう。希望日の1週間前までに電話かFAXで予約が必要です。

試飲のコスパではやっぱりダントツなビール工場

ビール工場の見学を希望する人のお目当ては、やはり試飲のビールでしょう。キリンビールの福岡工場の見学ツアーでも、見学終了後に1人3杯までビールの試飲ができます。しかしこの工場には、もう一つ大きな特徴があります。それは敷地に広がる花のじゅうたん。初夏はポピー、夏はコスモスが7万平方メートルにわたって咲きそろい、その時期にはイベントも開催されます。併設のレストランのテラス席は花畑鑑賞の特等席です。人気のスポットなので、必ず電話かネットで予約してからお出かけくださいね。

市販されない明太子が食べられるのは工場だから

明太子のやまやでも工場見学を実施しています。見学スケジュールには明太子に関する質疑応答の時間ももうけられていて、知っているようで知らなかった明太子のアレコレにスタッフが答えてくれます。試食で出される「できたて明太子」は、実は市販ではお目にかかれないレアなもの。流通させる明太子は、でき上がってすぐ冷凍してしまうのですが、ここで試食するのは冷凍前のもの。グルメじゃなくても一度味わってみたいですよね。工場の直売所では同社の明太子を10%オフで購入することができます。土日祝日や夏休み期間など、工場見学ができない期間があります。見学は予約制なので、公式サイトから開催日を調べて、行ける日があったら迷わず申し込んでみましょう。

公園や公共の施設など、無料で楽しめる施設はたくさんありますが、0円プラスアルファの収穫があるのが工場見学です。そのぶん夕食は少し奮発して昼間の工場見学を話題に食卓を囲めば、さらに意義のある一日になることでしょう。