洗面台をリビングに置く!?水回りのお洒落リノベ3事例【費用・間取りつき】
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監修・ライター
毎回、住まいづくりのポイントを豊富な施工例とともに教えてくれるリノベエステイト代表・一級建築士の松山真介さん。前回に引き続き水回り、特に「洗面台」がテーマです。「洗面台」は普通、洗面脱衣室というクローズドな場所に置くのが一般的ですよね。そこをあえてオープンな場所に置いたリノベーションの結果、利便性が高まった住まいの事例を紹介します。
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【事例1:総工事費1200万円】家族が多いときもおすすめ。洗面スペースと脱衣室を分離
最初は、4LDK85㎡のマンションを広い1LDKにリノベーションしたケース。夫婦+子供2人の家族です。
《リノベ前後の間取り図》
リノベーションにより、玄関からリビングルームまで通り土間のような廊下を介して、ゆるやかにつながっているプランに。
そして、この廊下の一角に洗面台を置きました。
リゾートホテルのような洗面台が、インテリアに溶け込んでいます。
「洗面室と脱衣室が一緒だと、家族がお風呂を使っている間は洗面台が使いにくいですよね。洗面台を別にすれば、そういった気兼ねもせずに済みますよ。家族が多いケースにもおすすめです」(松山さん)
玄関からすぐの場所に洗面台を設けることで、外から帰ってきてすぐ手洗いができるのも使い勝手がいいですね。それだけでなく、廊下を洗面スペースとしても使うことで、空間を有効活用できるのです。
洗面台の奥が脱衣室、左側がトイレです。
ちなみに、リノベーションでバスルームもおしゃれに大変身しました。
リノベーション前のバスルームです。
リノベーションで、モダンなバスルームになりました。
【事例2:総工事費1300万円】リビングルームの一角に置けば、第二のキッチンに
次は、4LDK・87㎡のマンションを2LDKにリノベーションしたケースです。
《リノベ前後の間取り図》
こちらのお宅の場合、洗面台をどこに置いたかというと・・・リビングルームです。
タイル張りのカウンターの上に置かれたシンクがかわいいですね。「使ったコップをすすいだり、布巾を洗ったり、このシンクは第二のキッチンとしても使えるんです」と松山さん。ホームパーティーが好きな施主のために考えたプランです。
リノベーション前のLDKはこんな感じでした。ガラリと変わりましたね。
リノベーション後の脱衣室です。洗面台をリビングに持ってきたことで、脱衣室も広く使え、収納力がアップしました。
玄関からリビングルームまで土間が続いているプランなので、リビングルームに洗面台があっても、外から帰ってきてすぐ手を洗えます。
明るいリビングルームにあると、メイクもしやすそうです。奥行きのあるフレームにちょっとした物を置けるので便利ですね。こうした鏡は3000円くらいからあるそうですよ。
こちらは別の事例の洗面台。アンティークの額縁に鏡をはめこんだ洗面台です。大きさにもよりますが、お気に入りのフレームをガラス屋さんに持ち込めば、1万円くらい~で鏡に加工してくれるそうです。オリジナルの鏡にこだわってみるのもいいですね。
【事例3:総工事費1500万円】ベッドルームとつながった広々サニタリースペース
最後は3LDK99㎡のマンションを2LDK+トランクルームにリノベーションしたケース。夫婦2人+ペットでお住まいです。
《リノベ前後の間取り図》
BEFORE
AFTER
こちらは、ベッドルームとサニタリースペースを一緒にしたプランです。ガラスで仕切られているので、どちらの空間も開放感があります。ブラインドをつけて、目隠しもできるようになっています。
白を基調としたさわやかなサニタリースペースです。洗濯機に合わせてつくった台は、何かと重宝しそう。トイレ、洗面脱衣室、バスルームを一つの空間にしたことで、水回りの合計面積はリノベーション前とほとんど変わらないのに、広々としたサニタリースペースが実現しました。
ペットがいることもあり、玄関にも小さな洗い場を設けています。
「万人受けはしないかもしれないけれど、ご家族のライフスタイルによっては、こういったプランもありなのでは」と松山さん。「洗面台は洗面脱衣室に」という既成概念から離れてみると、より自由に家づくりを楽しめそうですね。
※【画像・間取り図出典元】いずれも「リノベエステイト」
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