今年は一味違うクリスマス演出はいかが? 和紙工芸の傑作、インテリアモビール。
監修・ライター
ルックスの良さにグッときて、使い心地もバツグン! 使うたびに誰かにオススメしたくなる「僕らの愛用品」。今回はクリスマスシーズンにぴったりなインテリアモビールをご紹介。定番のクリスマスツリーではなく、ちょっぴり乙な大人好みの空間デコレーションアイテムです。
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ほどよい季節感と、ほどよい遊び心。〈TouRou〉のインテリアモビール
今年も残すところ約1ヶ月。気づけばもう12月ですね~! 月日の経過の早さに焦りつつ、2021年はどんな思い出を残せたかなと振り返ってみると、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置でなかなか季節の風物詩を楽しめなかったかも…とハッとしたのは僕だけですか…!?
そんな切ない気持ちで一年を締めくくってはダメだ! と思い立ち、季節感のあるものを積極的に取り入れようと思った次第です。
食卓で冬の味覚を味わうように、インテリアにも冬らしさをプラスしようと購入したのがコチラ。
和紙工芸から生まれたインテリアモビール〈TouRou(トーロー)〉です。
雪の結晶と雫を連想させる4つの立体モチーフが、ゆっくりと穏やかに揺れるスタンドモビール。シンプルなデザインでありながら、空間に彩りを与えるアクセントカラーが配されて、ゆら、ゆら、と微かに揺れ動く姿に心が癒されます。ふいに目に留まったときに思わず見入ってしまうほど、不思議な魅力を秘めているんです。
このモビールは熊本県山鹿(やまが)市の和紙工芸「山鹿灯篭」から生まれたもので、600年以上の歴史を誇る伝統技術が随所に配されています。
「山鹿灯籠」は室町時代から神事・奉納灯籠として受け継がれ、国の伝統的工芸品にも指定されている由緒正しい工芸作品です。何がすごいって、立体構造を組み上げる際に木や金具は一切使用せず、手漉き和紙と少量の糊だけを用いて作られているんですよ! ワイヤーを通していないのに美しい曲線とシャープラインを描き、紙同士の継ぎ目も目立たないのでスッキリとしています。
360度どの角度から眺めても継ぎ目が見当たらないので、どうやってくっつけているんだろうと思ったら、紙の厚み部分だけで接着する「小口付け」という特殊技法が施されているようです。のりしろを作らず6枚のパーツを繊細に繋ぎ合わせているなんて、見た目ではわからない隠された職人技に感嘆とします。
熟練の職人によって一つひとつ手作業で作られていますが、クラフト特有のいびつさやムラを感じさせず、端正なプロダクトとして成立できているから、それもすごいなぁとしみじみ。
ひっそりと落ち着いた雰囲気である一方、温和な和紙の風合いと光による陰影が空間に新しい表情を与えてくれます。シンプルなデザインなのでシーズンを限定せずに飾れるのも、このスタンドモビールのいいところかな。
フレーム付きなので、角度によって額装した絵のように見えたり、立体的なオブジェとして存在感を放ったり、時間帯によっても見え方が変わるのも魅力です。また和室にも洋室にも馴染み、どんなインテリアにも調和するから、今後も長く使えるはず。
眺めるとほっこりとした気分になるインテリアモビール。一年の素敵な締めくくりに、そして常日頃がんばる自分へのプレゼントに、ぜひいかがでしょうか。
【アイテム詳細】
〈TouRou〉インテリアモビール
M-02、Blossom
17,600円(税込)
サイズ:高さ400×幅150×奥行150mm
素材:和紙、スチール、真鍮、ピアノ線、シリコンリング(2個)
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