昭和にタイムスリップ。福岡ののんびりレトロ銭湯のススメ
寒くなる季節、恋しくなるのはあったかい「お風呂」。じつは福岡には昔ながらのレトロな銭湯が多いんです。「湯」と書かれたのれんをくぐれば、昭和の時代にタイムスリップ。富士山の書かれた壁画、古い番台や下駄箱など、のんびりどこか郷愁をさそう世界が広がります。
今回は、そんな心も体もあったまる銭湯をご紹介します!
銭湯の効能って?
「銭湯っていっても、温泉でもないんだし家のお風呂と同じでしょ?」と思っている方。それは違います!
あの大きな空間ならではの効果が、いろいろとあるのです。
α波が出ている
大きな湯船のほうが広い空間でリラックスできるため、人間の脳からα波が出るそうです。このα波がたくさん出ると、免疫力がアップし、風邪などを引きにくくなります。
マイナスイオンが豊富
マイナスイオンはお風呂で水が飛ぶときに出るもので、リラックス効果が期待できます。家のお風呂にも多少のマイナスイオンはありますが、大きな空間のほうが、よりたくさんのマイナスイオンが放出されます。
血行が良くなる
お湯につかると体の新陳代謝が活発になります。また、銭湯によくある泡風呂(ジャグジー)などは、マッサージとしての役目も果たします。
銭湯は公衆の場。マナーを守りましょう
銭湯は正式には公衆浴場といいます。戦後、誰でもお風呂に入れるように普及したもので、公共の場であり、近所の人たちのふれあいの場でもありました。そこで、銭湯に初めて行く人のために、知っておきたいマナーを紹介します。
・靴は下駄箱に入れて自分で鍵を持っておく。
・同じくロッカーの鍵も自分で持っておく。
・髪が長い人はまとめておく。
・浴槽に入る前にシャワーなどで体の汚れを落とす。
・タオルを浴槽内に入れない。
・必ず体を拭いて余分な水分を取ってから脱衣所へ。
お風呂場のマナー以外でも、挨拶をされたら挨拶を返す、使ったものは元の場所に置くなど、日常のマナーを守って銭湯を楽しみましょう!
福岡市内のレトロ銭湯に行ってみよう
福岡県公衆浴場生活衛生同業組合に入っている銭湯には、上の写真のように「みんなのまちのおふろやさん」と書かれた青い生地に赤い文字ののぼりがあがっています。こののぼりを目印に行ってみましょう。入浴料は一律大人440円、小人70円です。
ここで、組合に入っている福岡市内の銭湯のうち4ヵ所ををご紹介します!
・本庄湯
今泉公園の近くにある銭湯で、見たことがある人もきっと多いはず。木の番台や下駄箱などからか、ほのかな木の香りがして何だか健康に良さそう。 昭和レトロな雰囲気ながら、子どものためのイベントもあり、小学生の常連もいるそうですよ。
・東湯
戦前から同じ場所でずっと営業されていただけあって、地域の常連さんが多い!とは言っても、一人でも入りやすい雰囲気なのでご安心を。開業当初からある下駄箱や、年代物のタイルなど、レトロ感満載です。お風呂は北海道産出風化サンゴ化石が入ったアルカリ泉です。
・西公園浴場
西公園近くにある小さな銭湯ですが、こちらのお湯は温泉なんです。ぬるりとした泉質でお肌がきれいになると、女性に人気なんだとか。看板にも「美肌の湯」とあります。月一回ですが朝風呂もあり、銭湯初心者にオススメです。
・阿蘇の湯
木の下駄箱、おばあちゃんちにあったような古いマッサージ機など、懐かしさ満点の阿蘇の湯。常連さんが手作りした手芸品なども飾られ、地元に愛されていることがわかります。湯上りには常連さんたちとの会話に加わってみては?
ほかにも市内には多くの銭湯があり、「福岡よか風呂ガイド」で紹介されています。
古き良き雰囲気を残した福岡の銭湯たち。のんびり心和むひと時となりそうです。ぜひこの冬、あなたのお近くの銭湯にお出かけしてみてはいかがでしょうか?