夜保湿したのに朝カサカサはなぜ?メイクの賢人に学ぶ「朝10分」の乾燥対策
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外では冷たい風に吹かれて、室内では暖房の温風にあたって・・・冬って、肌にとって過酷な季節ですよね。どうすれば乾燥から肌を守れるのか、メイクの賢人・朝海さんに聞きました! 朝10分でできる化粧水パックも教えてもらっちゃいましたよ。
Q1 夜お手入れしたはずなのに、朝起きると肌がカサカサ! どうすればいい?
A1 通常は、寝ている間に皮脂が分泌されるはずなんですね。ですから、朝起きてカサカサしているのは夜のお手入れが十分でないか、部屋が乾燥しているといった理由が考えられます。寝る前の保湿を今以上に念入りにしたり、加湿器を使ったりしてみてくださいね。
本来、肌にはバリア機能があります。でも、毎日のメイクやクレンジング、あるいは体調によって、その機能が乱れてしまうことも。ですから、きちんとしたケアで補う必要があります。
肌が乾燥しやすいと感じている人は、朝は洗顔料を使わず、水かぬるま湯で洗うだけでもいいと思います。それでも、乾燥して大変! という時は、コットンパックがおすすめです。
【コットンパック】
1 コットンを水で湿らせて、軽く絞る
2 1に化粧水をたっぷり含ませる
3 乾燥が気になるところにコットンを乗せて、約10分間パックする。
乾いたコットンにいきなり化粧水を含ませると、化粧水がたくさん必要になってしまいますから、先に水で湿らせるといいですよ。パックをした後は必ず保湿剤を塗ってくださいね。保湿剤で肌にフタをするイメージです。
唇もカサつきやすい部分ですよね。唇には、はちみつパックがおすすめ。はちみつを唇に塗って、ラップで覆うだけ。試してみてくださいね。
Q2 オフィスの暖房で肌が乾燥しちゃって・・・ダメージを最小限に抑えるには?
A2 オフィスの暖房は自分で調節できないのが辛いところですよね。基本的に、乾燥肌だと自覚している人は、パウダータイプよりリキッドタイプのファンデーションの方がベターです。
メイクをした上からも使える保湿剤や、保湿剤入りのミストが市販されていますので、お化粧直しの時にこうしたスキンケアアイテムを活用して、乾燥から肌を守りましょう。ただし、水スプレーは、水分が蒸発する時に肌の水分も奪ってしまうのでNGです。
ファンデーションを厚く塗りすぎるとメイクの上からケアをする時にヨレてしまいますから、塗りすぎないことが大事です。私は、ファンデーションはパール1個分くらいしか使いません。その1個分の量を、顔の中心部分にのばして、顔色を明るくしていきます。
顔の外側の方は、あまりトラブルはありませんから、残ったファンデーションをぼかすように塗るだけでOKなんですよ。
Q3 肌の乾燥には、保湿するしか対策はないの?
A3 保湿という肌の外側からのお手入れだけでなく、体の内側からケアすることも大事です。それにはやっぱり”食べ物”。私は大学で栄養学を学び、ヘアメイクの仕事をしている今も、薬膳など食の勉強を続けています。知れば知るほど、食と体はつながりが深いんだなと感じています。
ぜひ、旬の食材をバランスよく食べてくださいね。旬のものは栄養価も高いんですよ。今の季節は、豆腐、カブ、カリフラワーなどがおすすめ。ビタミンやタンパク質、カリウムといった肌にいい栄養素が含まれています。「白い食べ物」と覚えておけば、忘れにくいですね。薬膳でも、これらの食材は体を潤すといわれています。豚肉やホタテ、エビなどもおすすめです。
それから、ストレスも肌にとって大敵。おいしく食べてよく笑う、これが健康にとっても肌にとっても一番だと思います!
化粧水パック、朝少し早く起きてやってみようと思います。コスメに頼るだけでなく、長い目で見ると、体の中から肌を変えていくことも大切なんですね。