旅の目的地に、個性的な九州の映画祭はいかが?
ボランティア運営の「福岡アジア映画祭」、福岡市の事業アジアンパーティ開催の「アジアンフォーカス・福岡国際映画祭」。福岡の2つの映画祭のテーマがどちらもアジアなのは、大陸に近い土地だからでしょうか。どこで見るかで映画の見え方が変わるのかもしれませんね。九州ないである、ほかの街の映画祭へ、映画を見に出かけませんか? 名画や新作映画、トークショーにパーティ、街歩きの楽しさも盛り込んだ、プチぜいたくな1日旅にご招待します。
映画も観光も温泉もたっぷり楽しめる映画祭
1976年に始まった「湯布院映画祭」は、九州はもちろん日本で一番歴史がある映画祭として知られています。2016年は8月24日(水)~28日(日)開催です。前夜祭は由布院駅前の野外スクリーン、2日目からは湯布院公民館と湯平ふれあいホールで上映され、テーマに沿って選んだ名作や新作の試写会を楽しめます。上映後は監督や俳優との熱いシンポジウム、その後パーティと、憧れの俳優や監督と交流できるのが最大の魅力! パーティ券の販売は当日の朝だけなのでご注意を。温泉以外にも観光スポットはいっぱいです。駅から約2kmの金鱗湖まで、湯の坪街道を歩くのがおすすめコース。途中に江戸の町の風情がある湯の坪横丁、イギリスのコッツウォルズの町を模した湯布院フローラルビレッジなどがあります。
■名称:湯布院公民館
■場所:大分県由布市湯布院町川上3758-1
■名称:湯平ふれあいホール
■場所:大分県由布市湯布院町湯平567-1
昼間は映画に、夜はぬるめのお湯にどっぷり浸ろう
佐賀市富士町の古湯は福岡から車で約1時間。山林に包まれたのどかな温泉でぬるめの湯が人気です。「温泉に入って映画が見られたらいいですね」。1984年、そんな言葉から始まった「古湯映画祭」は、毎年魅力的なテーマに沿った映画を上映。今では大人気の映画祭に。これまで井筒和幸監督、降旗康男監督、役所広司さん、小林聡美さんなど、有名な監督や俳優がゲストに来ています。2016年の開催日は9月17日(土)~19日(月・祝)。日中からやっていて子どもも楽しめるプログラムもあります。全日券やパーティ券の販売は事務所へ問い合わせを。映画の合間のおすすめ観光スポットは車で10分の農畜産物直売所「ダムの駅富士しゃくなげの里」。眺望がよく、併設のレストランも好評です。
■名称:佐賀市立富士生涯学習センター
■場所:佐賀市富士町大字古湯2624
映画好きのボランティアが運営する映画ファンのための映画祭
人気の旅行先、宮崎で1995年から年に1度開催している「宮崎映画祭」は、すべて映画ファンのボランティアの手で運営されています。2016年は未定ですが、これまでは7月~9月のいずれかの月で、9日間開催。映画好きが選ぶだけあって、個性的な映画、懐かしの名画、いまどきの映画とバリエーションは豊か。これまでに、黒沢清監督や、温水洋一さん、役所広司さんなどがゲストとして招かれています。会場は繁華街なので、空き時間には街ブラが楽しめますよ。宮崎県庁から南国リゾートの雰囲気がある橘公園まではおすすめ散策コース。市内の観光スポットには宮崎神社やフローランテ宮崎があります。
■名称:宮崎キネマ館
■場所:宮崎市橘通東3-1-11 アゲインビル2階
■名称:宮崎市民プラザ オルブライトホール
■場所:宮崎市橘通西1-1-2
映画好きな人たちが立ち上げた映画祭は、作り手とファンの熱い思いが交わる場所。同じ映画を見て、一緒に笑って、一緒に泣いたら、隣の席の人と友だちになれるかも。映画の感動と一緒に、町の思い出や人との出会いをお土産に持って帰ってくださいね。