くらし

うまっ!1日でできる栄養たっぷりの「干し野菜」

0円でかなうコト 松竹 智子

うまっ!1日でできる栄養たっぷりの「干し野菜」

野菜を干したらおいしいと聞きました。干ししいたけや切り干し大根なら知っているけど、乾物とは違うんですか? 農家の軒先で何日も天日干しするイメージが浮かんで、大変そうな気も・・・。一般家庭でもできる方法があったら教えてください。

Q1 何日も干すのは手間がかかりそうだけど・・・どれくらい干したらいいんでしょう?

しんなりした干し野菜

出典元:深草

A1 何日も干して完全に乾燥させると保存は効きますが、天気とにらめっこしながら干すのは大変ですよね。今回は、ご家庭で1日で作れる「干し野菜」を紹介します。密封容器に入れて、おけば数日間保存できます。天気がよく、少し風がある日にたくさん作り置きしてもいいでしょう。乾物とは違い、まだ野菜に水分が残っていますから、冷蔵庫で保存してください。

【干し野菜】
・ダイコン
皮つきのまま4~5cm長さ、1.5cm角くらいの棒状に切って4~5時間干す。

・ナス 
へたを取り、縦半分に切ってから斜め薄切りにし、2~3時間干す。

・キュウリ
縦半分に切って種とワタを取り出し、斜め薄切りにして2~3時間干す。

・ニンジン
人参は長めの千切りにし、2~3時間干す。

ざるに広げて、日あたりがよく、風通しのいい場所に置いてください。カラカラに干す必要はなく、写真のように、軽くしんなりする程度でOK。天気や切る大きさ、野菜の水分量によって、干し時間は変わりますので、様子を見ながら加減してください。

今回はダイコンの皮をむかずに干しましたが、普段は皮をむいて調理することが多いのではないでしょうか。ダイコンの皮だけを細く切って、2~3日かけてカラカラに干せば、切り干し大根になりますよ。皮だけで料理が一品作れたら、節約にもなりますよね。細く切って干すのはひと手間ですが、その手間も含めて料理を楽しんでみてくださいね。

Q2 どうして野菜を干したらおいしくなるんですか?

A2 野菜を干すと、栄養やうまみがギュッと凝縮されるからです。野菜を炒めると、水分が出て味がぼやけてしまいがち。野菜の炒めものって意外と難しいですよね。野菜を干して水分を飛ばすと、味も染み込みやすくなりますし、生の野菜にはない歯ごたえも出て、いつもと違った食感になるんですよ。

Q3 干し野菜をつくるのに適した季節は?

A3 秋から春先にかけてがいいでしょう。気温や湿度が高い時期に干すと、野菜が傷みやすいので注意してください。

花粉やホコリが気になるという人は、日あたりのいい窓辺でもOK。時間は長めにしてください。ホームセンターなどでふた付きの干物かごが販売されていますので、そちらを利用してもいいでしょう。


Q4 どんな料理に使ったらいいんですか?

干し大根をつかった料理

出典元:深草
 

A4 いつもどおりに料理して構いません。今回は、干し大根を使って一品作りましょう。

1 フライパンにごま油を入れ、千切りしたショウガと豚肉を炒める。
2 1に干し大根を入れ、一緒に炒める。
3 仕上げにしょうゆを回し入れ、七味唐辛子をふり入れる。

これだけです。簡単でしょう。
このほかにも、ゴボウを干してきんぴらごぼうにしたら、歯ごたえ満点。しっかりと噛むことができます。キノコ類も干すとおいしいですよ。


さっとできるのに、うまみがしっかりとありました! 干し野菜って意外と簡単にできるんですね。時間のある時につくっておけば、毎日野菜を切る手間も省けていいかも。天気のいい日にチャレンジしてみます。