行くなら今!さまざまな文化が融合した熱きスピリットの国、キューバへ!
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キューバは激動の20世紀を生き抜いたたくましい国。あふれる革命スピリットと心を癒やす豊かな自然、そして異文化が溶けあう魅力的な風景! アメリカとの長い断交と経済制裁を経て、ようやく国交が回復した今、アメリカ資本の流入も加速しそうです。目まぐるしく動く時代の只中で、キューバは数年後には様子を変えているかもしれません。出かけるなら今! あなたの胸を熱く焦がすキューバへ! 冒険心を刺激する、旅情報をお届けします。
激動の歴史を生き抜いてきた国の誇り! キューバ現代史
キューバの歴史を簡単におさらいしましょう。
1492年にコロンブスにより「発見」され、スペインの植民地となったキューバ。19世紀半ばから独立運動が起こり、1902年独立しますが、今度はアメリカの支配下に置かれてします。
1959年、「キューバ革命」によりカストロが革命政府を樹立すると、アメリカは経済封鎖を行い断交。やがては1962年の「キューバ危機」を引き起こします。いつ米ソの核戦争が始まってもおかしくない、まさに一触即発の情勢でした。
20世紀末のソ連崩壊後もアメリカの経済制裁は続けられましたが、2015年に両国はついに国交回復しました。
クラシックカーにサルサダンス。20世紀なかばで時が止まったようなハバナの旧市街
首都ハバナは旧市街「オールドハバナ」と新市街に分かれ、オールドハバナにはスペイン統治時代に建てられたコロニアル風の優雅な建物が並び、1940年代~1950年代アメリカのクラシックカーが今なお現役で走る不思議な光景が見られます。
アフリカ系とヨーロッパ系の混血が進み、多様な人種が共存するキューバでは音楽も多彩。ジャズ、ソン、ルンバ、マンボ、サルサなど、20世紀の世界音楽を牽引してきたのはキューバでした。今も街には陽気なラテンのリズムがあふれていて、思わず踊り出したくなるほど!
こうした街の魅力は、そのままキューバの複雑な歴史の証でもあるんですね。長い歴史を経て流入したさまざまな文化が融合して、現在のハバナを作り上げていることになんだか感動してしまいます!
新旧ハバナの見どころはココ!
街ごと博物館のような「旧市街」をそぞろ歩いたり、アメリカのクラシックカーで巡るのもオススメです。なかでも、1555年に建てられ、18世紀初めに再建されたバロック風の「カテドラル」やヘミングウェイの定宿だった「ホテル・アンボス・ムンドス」にはぜひお立ち寄りを!
また、ハバナ港の突端に建つ「モロ要塞」などの要塞群も見逃せません。イギリス人やフランス人の海賊(カリブの海賊)からハバナ港を守るためにスペイン人が作ったもので、17世紀当時カリブ最強の要塞とうたわれました。敵が迫ると、対岸のプンタ要塞との間に鉄の鎖を渡して船が侵入できないようにしていたのだとか。映画ではないドラマチックな歴史が胸に迫ってきます。
ここから見る、カリブ海の眺めも最高ですよ!
新市街の見どころは、何といってもキューバ革命の革命広場とチェ・ゲバラの肖像が描かれた内務省。
その右にある『情報通信省」の壁にはもう一人の革命の立て役者、カミーロ・シンフエゴスの肖像も描かれています(ちなみに昨年末に亡くなったフィデル・カストロは自身の肖像を出すことを好まなかったようで、彼の肖像を見かけることはめったにありません)。
歴史好きには、革命前の大統領官邸だった「革命博物館」にもどうぞ。この建物の裏側には、カストロらの革命メンバーがキューバ上陸を果たした際に乗っていた「グランマ号」が展示されているそうですよ。
治安のいい国なので、思う存分、観光スポットを巡ることができます。
文豪ヘミングウェイが愛した美しいキューバの自然
キューバはその特異な歴史だけでなく、美しい自然に彩られています。
アメリカの文豪ヘミングウェイは、1939年から亡くなるまでの22年間をキューバで過ごしています。彼の邸宅はハバナ郊外のサンフランシスコ・デ・パウラの丘にあり、博物館となっています。ヘミングウェイがこの地で確かに暮らした存在感が感じられる、素敵な場所です。彼がノーベル文学賞を受賞した作品「老人と海」は、コヒマル地区の小さな漁村が舞台になっています。
ヘミングウェイならずとも、現代の私たちをも虜にしてしまうほどの美しい自然もキューバの魅力。カリブ海に浮かぶ宝石と讃えられるキューバには、今なお手つかずの大自然がたくさん残っています。美しい渓谷や、カラフルな固有種のカタツムリ、冒険心をそそる洞窟や白砂の美しいビーチまで!
キューバは文化遺産、自然遺産含め、9か所が世界遺産に登録されています。独自の文化を発展させつつ、大きな資本の入らなかったキューバならではの美しい景観を一生に一度はこの目に焼き付けておきたいですね!
そんなキューバへのアクセスはメキシコやカナダ経由が一般的。日本からキューバへの直行便はありませんが、キューバに至る長い道のりも異国情緒を満喫するスパイスとなりそう。フライト時間はカナダ経由、メキシコ経由ともにおよそ15時間半。時差は日本が14時間進んでいます。
アエロメヒコ航空で行くキューバの旅 成田空港発着5日間
https://www.ab-road.net/beach/carib/havana/tour/search/ACA01BCF/#link-day
12万1000円~
激動の時代を生きながらも、底抜けに陽気な人々の住むキューバ! 20世紀半ばで時の止まったような魅惑の国へ、今こそ出かけてみませんか?