GWは泊りで山に登りたい!初心者が失敗しない山選びや行動のポイント
監修・ライター
5月の大型連休に福岡から少し足を延ばし、1泊2日で山登りに行きたい。でも、初めてなので渋滞などのアクセス面も心配・・・。春休みや夏休みなど休日のお出かけにぴったりの初心者におすすめの山や宿、また登山状況について、のぼろ編集部の米村奈穂さんに聞いてきました!
Q1 人が多いのが少し苦手・・・初心者はどういう山を選ぶのがいいでしょうか?
A1 山によっては、いつもより登山者が多くなります。ですが「山に人が多い」ことは、考え方を変えると実はメリットもあるのです。そもそも人が多いということだけでも、山初心者にとっては安心材料のひとつです。他の登山者から山の情報が得られることもありますしね。人が多いことを嫌と思わずに、逆に前向きに捉えてみませんか? 山頂でお昼を食べているにぎやかな雰囲気とかも意外と楽しいものですよ~。
そして、せっかく遠出するならば、おすすめは「山+温泉」のセット。例えば、鹿児島の「開聞岳+砂蒸し風呂」、長崎の「雲仙普賢岳+雲仙温泉」、宮崎の「霧島山系+霧島温泉郷」、大分の「由布岳+由布院温泉」などはいかがでしょう? 登山で疲れた体を温泉で癒す。最高の山旅ですよね~!
Q2 高速の渋滞やアクセスが少し心配。やっぱり混雑しますよね?
A2 ほとんどの人がそうだと思うのですが、遠出をして山に行くときは、連休関係なくかなり早く時間に家を出ます。下山後から逆算して考えてみましょう! 日が暮れる前、やはり遅くとも16時までには登山口に戻りたい。場所にもよりますが、山登りに6時間かかるとしたら、登山スタートは8時。登山口までに、高速や下道を使って3時間かかるとしたら…家を出発するのは5時となります。そうすると、必然的に高速が渋滞する時間よりも早く行動することに(笑)。
いつもと違う時間軸で動けることも山登りの魅力ですね。まだ日が昇る前に高速を走っていると周りがどんどん明るくなってきます。車の中で朝を迎えるのが、山に向かっている感じがして私は好きです。アクセスが不安ならば、高速のインターから近い登山口を選ぶのもお勧めです。
由布岳は湯布院ICから登山口まで車で15分。熊本の小岱山は菊水ICから車で30分。近くには玉名温泉があります。福岡の求菩提山は豊前ICから車で30分。登山口から10分の距離に求菩提温泉「ト仙の郷」があります。大型連休シーズン登山の攻略法のひとつは、家をいかに早く出発するか。それにチャレンジするのも案外面白いですよ。もちろん無理のない範囲で!
Q3 山荘や山小屋に泊まりたい! 編集部おすすめの宿は?
A3 初めてということであれば、おすすめはやはりくじゅう連山近辺の宿ですね。3つのタイプに分けてご紹介します。
1)「山も宿も初体験派」の方におすすめは、牧ノ戸登山口まで車で10分の場所にある「飯田ヒュッテ」。山岳ガイドさんがされている宿なので、山のアドバイスも聞ける登山者にやさしい宿。朝食には手作りの焼きたてパンがいただけます! 宿泊代金は1泊(素泊まり)で5000円、1泊2食で7000円(いずれも2名以上の料金)。
2)「家族のぬくもりが恋しい派」の方におすすめは、牧ノ戸登山口まで車で10分の「九重ヒュッテ」。ご家族でされている宿なので、まさに実家に帰ってきたような雰囲気。地元の食材を使った料理が楽しめ、山菜の天ぷらは絶品! 1泊2食で約6000円。
3)「どっぷり山に浸かりたい派」の方におすすめは、くじゅう連山の坊がつるに位置し、九州最高所の温泉がある「法華院温泉山荘」。すでに山の中なので、翌日も山に登りたい人にはおすすめ。1泊(素泊まり)6000円~、1泊2食付き10000円~。
どの宿も大型連休シーズンは込むので、予約はお早めに!
※料金は2023年3月時点のものです。詳細は公式HPや電話等でお問合せください。
GWや春休み、夏休みの休日は「山泊+温泉」がおすすめなんですね~。九州の山を選ぶなら大分県のくじゅう連山近場のお宿もすてきなところばかりで、今からどこに泊まろうかと悩んでしまいます。登山初心者の私は今のうちから早起きをする練習をしておかなくては!