冠婚葬祭の「互助会」ってヤバイ?契約や解約の仕組みを解説
「互助会」って名前は良く聞くけど、一体どんなシステム?一度は気になったことがある、という方、実は多いのではないでしょうか?葬儀や結婚式などの費用を定額で積み立てられる「互助会」。ヤバイという声もありますが、そのメリットやデメリット、仕組みから解約・割引特典までサービスについて解説します。
「互助会」とは葬儀や結婚式の費用積立システム
よく耳にする「互助会」。聞いたことはあるけどどんな仕組みなのかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか?なんとなく結婚式や葬儀の助けになるシステム、という漠然としたイメージを持っている人が少なくないかもしれませんね。
「互助会」とは、加入者が毎月一定額の掛金を前受け金として払い込むことによって、結婚式や葬儀などのセレモニーに対するサービス提供を受けることができるシステムです。月々の掛金は少額から可能ですので、家計への負担をあまり感じずに積み立ていくことも可能です。
加入者は、互助会への前受け金支払い手続きにより、セレモニーの仮予約をするイメージとなります。手続きをすることにより、リーズナブルな価格でサービス利用できる特典も用意されることが多く、また、加入時に締結した冠婚葬祭の契約内容はしっかり保証されています。
加入者が支払う「前受金」の1/2は必ず保全される
「互助会」制度は経済産業省の指導や立ち入り検査の対象となっている事業です。基本的には消費者保護の観点から、加入者が結婚式や葬儀などのセレモニーに利用するまでの間、前受金は、「割賦販売法」に基づき、前受金の二分の一を保全する事が義務づけられています。方法としては、法務局への供託、もしくは経済産業大臣の指定する機関(いわゆる保証会社)との供託委託契約の締結、銀行もしくは信託会社その他法令で定める金融機関との供託委託契約の締結、のいずれかとなります。
実は、加入者が支払う「前受金」は業者側にとっては維持管理費として運用できる資金となります。運用例として結婚式場や斎場の建設費用や維持費などに充てられたり、儀式に必要な衣裳や祭壇など備品準備に投資されたりします。
月々の支払額や解約方法は?一括払いなら割引も
では具体的な支払例を見てみましょう。例えば、毎月の支払額は3000円、支払回数が80回の場合、24万円を完納することになります。(株式会社レクスト<経済産業大臣許可 互第4001号>の場合)また、プランによっては一括払いをした場合の割引適用などもあり、よりお得に加入できる例もあります。
掛金を完納する前に結婚式や葬儀などのセレモニーを行うことになった場合も、残りの掛金を精算することによって互助会のサービスを利用することができます。ただし、入会から日が浅い場合は、早期利用費などが別途発生することがありますので、注意が必要です。
また、加入者の申し出により解約手続きも可能です。掛金残高から所定の手数料を差し引き、解約返戻金を算出します。もしも、セレモニーの利用がなかった場合などもきちんと費用が戻ってくるため、安心です。利用しない場合のリスクよりも利用することによるメリットのほうが大きいと感じることができそうですね。
「互助会」は、もしもの時に備える制度。賢く利用して、安心材料として備えておくのも手かもしれませんね。