第九話 「“老後のためのお金”を育てる!!」
監修・ライター
目の前に立ちはだかる、「老後」という山に向かうため。
私、登り始めました。
しかし、どれだけお金を育てれば、この山、越えられるのでしょう。
老後資金のメインとなるのは、年金です。
もらえる額は、払い込んだ額によって違いますので、家庭によってさまざま。
例えば、
・夫婦二人とも国民年金満額……月あたり夫婦で約13万円
・夫が厚生年金、妻が専業主婦……月あたり夫婦で約23万円
・夫婦ともに厚生年金……月あたり夫婦で約33万円
だそうです。
うちは、共働きといえども私は国民年金、夫は厚生年金と国民年金の時があり、ちょっと、これだけでは足りないかな、という状態です。
できれば月に+12万円くらいを、貯金分でまかなえたら・・・、と思います。
なので、65歳から85歳まで20年生きるとして、12万×12ヵ月×20年で、2880万円。
そ、そうか、うちは、老後資金として、約3,000万円貯めないといけないのか・・・。実際の数字に、クラクラします。
ではこの3,000万円を、40歳から65歳までの25年間で貯めるとしたら。
3000万÷25年÷12ヵ月で、月10万円・・・10万円!?
まだまだ子どもの教育費を貯めないといけない我が家、それ、無理です。
子どもが独立してから貯めるという手もありますが、うちは、下の子が大学を卒業する22歳の時には、私59歳、夫61歳・・・ラストスパート、短すぎます。
だとしたら・・・、「育て方」を考えないといけません。
前回取り上げた「普通預金」「定期預金」「国債」は金利が低いため、ちょっと無理そう。
「保険商品」には、個人年金保険など老後資金に充てられるものもありますので、子どもが小さいうちは生命保険としてもしもの時に使え、満期になったら返戻率が上がる商品を利用するのも手です。保険料の一定額を所得から控除できるので、節税にもなります。
ただ、それだけで3000万円分全てをカバーするのは難しいので・・・考えたいのは、より、お金が育つ方法。
うちは、【投資信託】を考えました。
投資信託は、金融機関を通してお金の運用をプロに委託し、利息や分配金を受け取る仕組みの投資です。
少額から投資でき(金融機関によって異なりますが数千円からでも)、投資に詳しくなくても気軽に始められます。
手数料、運用コスト、投資先、リスク・リターンの高低など、さまざまな商品があるので、自分に合ったもので運用できます。
老後資金は長期で運用できるため、リスクは少ない上に金利(利回り)が高い投資信託で積み立てると、複利の効果(分配金を元本にプラスすることで利息が増える)でより早くお金を増やすことができます。
・25年間で3000万円にするために毎月積み立てる額、複利計算
利回り0.5%:月々8万8062円
利回り2%:月々7万7156円
利回り3%:月々6万7263円
これが30年間になれば月々の額はさらに減るので、いくらか希望が持てます。
ただ、商品はたっくさんあり、それぞれ特徴もさまざまで、最初は「難しそう」と、とっつきにくかった私。
それも、パンフレットを見てみると、日ごろニュースで目にする経済情報や国際情勢とのつながりが見えて、新たな世界が開けた気持ちになりました。
特に、日本国内の株式を扱っているものは、私も知ってる企業名がたくさんで、ワクワクします。
投資、ちょっと面白そう・・・なんて思うようになったのでした。