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ドラマ「半沢直樹」にあって 「陸王」になかったもの。

「お金0.2から2.0まで」新しい経済のルールと生き方を考える。 中村修治

ドラマ「半沢直樹」にあって 「陸王」になかったもの。

【画像出典元】「marcoscisetti/iStock/thinkstock」

目次

あたたかい春が来ちゃっています。こちらは次女まで東京へ。約24年ぶりに夫婦2人の暮らしが始まっちゃっています。いろいろ始まるのが春ですね。テレビも春の改編期。今回は、テレビドラマと「お金」の話をしてみたい。

戦略プランナー兼コラムニスト・・・色々やってる謎のおっさん、中村修治です。

近頃の人気ドラマ枠といえば日曜劇場である。何といっても「半沢直樹」。最終回の視聴率が42.2%を記録。紅白歌合戦並みの記録。5年前の記録とはいえ、伝説のドラマとなっている。

そして、最近では「陸王」である。「半沢直樹」と同じ原作者、同じ制作チームで製作されて話題を呼んだ。確かに、面白かった。しかし、最終回視聴率は、20.5%。ちなみに「下町ロケット」の最終回視聴率は、22.3%。「ルーズヴェルト・ゲーム」は、17.6%。総視聴率自体が落ちているテレビ業界にあって、それらすべてが素晴らしく高い視聴率なのだが・・・「半沢直樹」は、異常である!?ことがわかる。

「半沢直樹」と「陸王」の視聴率の差は、なんと20%!!!
ほぼ倍返しだ!?
この差は、何なのだ!?
堺雅人と役所広司の違いか!?
二番煎じ企画がダメなのか!?
究極の予定調和が飽きられたのか!?
そこらへんのことを突っ込んで考えてみた。
あくまで私論である。
異論は受け付ける気はない。(笑)

原作者は、池井戸潤。サラリーマンの世界で日々捲き起こるピンチや理不尽を乗り越える逆転劇や下剋上のカタルシスを書かせたらピカイチの作家である。

テレビドラマも、一話ごとに、現実を吹き飛ばす勧善懲悪のシーンが盛り込まれる。これほど心地のいい予定調和はない。現代版水戸黄門である。日本人が大好きなパターン。

「半沢直樹」も「陸王」も、「下町ロケット」も「ルーズヴェルト・ゲーム」も、同じ構図である。「正義と悪」が対立して、最後は、情熱のある正義が勝つ・・・。もう堪らない!!!毎度、溜飲が下がる。

では、何が視聴率の差を産んでいるのか!?


銀行への、疑問や、憶測や・・・。

「半沢直樹」と「陸王」が決定的に違うのは、対立する相手の位置である。「陸王」は、ランニングシューズの競合メーカーだった。あくまで外である。しかし、「半沢直樹」は、身内。銀行内の対立である。有能と無能の対立も、ドラマで設定された銀行内の話。憎たらしい相手が、毎日近くにいるという構図である。

企業対立なんていうのは、たいがい予想がつく。資本主義社会においては、当たり前のことである。「儲けたい」のだものしょーがない。そこらへんのしょーもない古臭い男の世界は、女性たちは、あまり興味がない。

対立の構図が「身内」だと、俄然、ゲスな興味がわく。
それも対象が「銀行」である。
銀行の中の話である。
なんかあるはずだぁぁぁぁぁっ!!!いつも勘ぐっている銀行である。
女性たちだってATMでお金を降ろしながら思っているはずである・・・
この手数料って何なの!?どんなドロドロとした世界へ吸い込まれていくのだろうと。
銀行というブラックボックスにスポットライトが当たっていたことが異常な高視聴率の原因である。

マラソンやランニングシューズに興味がない人は多い。
しかし、ほぼ全ての人が、銀行になんらかの疑問を抱いている。
その存在とは何なのか!?
あんな大金を扱っているんだぜ・・・どこか世間とは違うこともあるよな!?

ドラマ「半沢直樹」にあって「陸王」になかったものは、普通に生活していたら生まれてくる、銀行そのものへの、みんなの疑問や、みんなの憶測である。それらは、老若男女にも共通。視聴率40%超えも納得である。

Facebookに続いてGoogleも仮想通貨広告の禁止を発表した。ICOも同じく禁止にするらしい。インターネットを通じての取引であるからこそ、信用できるかどうかが大事になる。社会に対しての「正直さ」ゃ「誠実さ」が問われているのである。

銀行も、これからドンドン変わっていく。生活者の勝手な、疑問や、憶測の払拭に力を注ぐことになる。その証拠に、このmymoというメディアもある。銀行グループが運営するWEBメディアで「半沢直樹」のことについて触れることができること自体、、、「お金」の新しい時代がやってきた兆しであると私は感じるのだ。

「儲ける」「稼ぐ」「貯める」・・・お金にまつわる考え方が、ちょっとずつ変ってきています。mymoを通じて、ポスト資本主義なんて言われるこの時代を、古い資本主義にどっぷりハマっていたおっさんが、反省を込めて分析していきます!それでは、また。

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