毎月の赤字を解決、FP直伝の「家計を見直すべき4つのポイント」
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こんにちは。FPの内山です。
給料が上がらない・・・。でも、年々支出は増えていく・・・。こういう状況は、時として誰にも起こりうることです。
「家賃を払い続けるぐらいなら」と若いうちから住宅を購入する方もいますが、一定の給料上昇を見込んで住宅を購入している方もいるため、給料が上がらないとなると、徐々にローン負担が高まってしまいます。
それでは、そんなとき、どうすればいいのでしょう。
今回は、そんな収入と支出のバランスが取れなくなって、将来への不安を抱えている方に、家計の見直しポイントについてアドバイスします。
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まず、支出についての見直しポイントは以下の3つ。
家計の見直しポイント1)住宅ローンなど大きな金額のものを見直す
何より大きな支出を見直すことで、高い見直し効果が期待できます。例えば住宅ローンもその1つだと思います。
借入額 3000万円
借入金利(変動) 1%
借入期間 35年
月々返済額(元利均等返済) 8万4685円
上記は一般的な住宅ローンの返済内容ですが、この住宅ローンを35年返済すると支払利息総額はいくらぐらいになるでしょうか?
正解は約555万円。
月々の返済額はいくらか?金利水準が高いかどうか?こういったところについ目が向きがちですが、ぜひ一度、支払利息の総額を確認してみてください。上記の場合、車1台~2台分の金額になります。長らく低金利が続き住宅ローンを組みやすい環境にはありますが、これは見直しをする場合も同じことがいえます。
数年前に住宅を購入したという方は、一度、住宅ローンの借り換えを検討することで、大幅な家計改善につながるかもしれません。借り換えまでしなくても、金利タイプや返済方法など少しの見直しで現状改善できる場合もありますよ。
家計の見直しポイント2)スマホやネット、保険など定期的な支出を見直す
次は定期的な支出です。毎月発生する支出を見直すことも重要です。クレジットの明細や銀行通帳を見て、無駄なものはないか?探してみてください。
特に通信費(スマホ、ネットなど)は、どんどん新しいタイプの料金プランも出ています。月々1000円でも見直しができれば、その分貯蓄に回せると大きいですよね。
そして定期的な支出で定番なのが、生命保険や損害保険の保険料です。こちらも同様に新しいタイプの保険が次々に販売されていますし、何より私たちは年齢を重ねるごとに置かれている状況が変わります。不安の芽を摘んでくれるのが保険の良いところですが、あまりに過剰に保険に入ることで家計が苦しくなり、不安が増幅してしまっては意味がありません。一度ゆっくり見直しをしてみてください。
家計の見直しポイント3)レシートや領収書を整理して使途不明金を明確にする
3つ目は使途不明金です。家計簿をつけていない方でも、数ヵ月でいいので一度領収書を整理して、支出の全容を把握してください。意外と外食が多いとか、服を買い過ぎだとか、他の支出と比較することで見えてくることもありますよ。
支出の見直しポイントは以上です。
家計の見直しポイント4)将来の収入増につながる投資をする
最後にお伝えしたいのは「支出の見直しには限界あり、収入の改善は無限大!」ということです。どうしても生きていく以上、光熱費や食費などがかかり、支出は節約しても限界があります。
一方、収入に限界はありません。特に若い方はこれから長い人生、自分の会社で、あるいは会社という枠を超えて、高い収入を得られるような人材になる。そのための時間やお金の投資を惜しまない。また、給料以外の収入にも目を向け、資産運用などを真剣に考える。こういった発想が大切だと思います。
家計にゆとりがある方は本の購入や資格取得、対外的な付き合いなど積極的に行っている人が多い印象があります。こういった投資が将来の収入につながっているようです。
「ゆとりがあるからそんなお金の使い方ができるんだ・・・」と嘆かず、ぜひ少しでも支出見直し効果が出た分を、将来の収入につながる投資に回すことを検討してみてください。
あなたに合った成長投資はなんでしょうか?
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