お金

初めての投資で失敗を防ぐ正攻法は「お金を3つに分ける」って本当?

FPに聞きたいお金のこと 白浜 仁子

初めての投資で失敗を防ぐ正攻法は「お金を3つに分ける」って本当?

こんにちは。「お金の専門家」の白浜仁子(しらはまともこ)です!

Wallet+ユーザーさまからいただいた「FPに聞きたいお金のこと」に、私、白浜がお答えします。今回のご相談は資産運用に回すお金の配分に悩む女性からのご相談です。

<有田 侑子さん(仮名)30代主婦からの相談>
夫45才(会社員)・妻38才(パート)・長女小5・長男小2の4人家族です。35年の住宅ローンを組んで8月で10年経過します。マンション修繕積立金が増額するなど出費増が続く中、夫の給料は先細りの状況です。

定期預金だけでは資産が増えず教育費や老後が心配なのでNISA口座の開設を考えています。ただ、貯蓄をどのくらい運用に回したらいいかわからず迷っています。最低限の現金を残すとして、必要な運用資金は生活費の何ヵ月分あれば大丈夫ですか?

夫の収入は手取り月24万~47万と変動が大きいので、少ないときの生活が厳しくiDeCo(イデコ)の加入は考えていません。資産運用配分をどうすればいいか教えてください。

▼関連記事
投資初心者でも簡単!投資を成功に導く5つの方法

4人家族イメージ
【画像出典元】「iStock.com/GeorgeRudy」

資産運用に回すお金の配分を理解するために、「お金」を3つに分けよう!

低金利や税・社会保障の負担増が不安視される中、資産運用を考える方が増えています。有田さんも、資産づくりのために投資を検討中とのこと。でもリスクをともなうものなので、どのくらいの投資が適当か迷いますよね。

投資の割合を考えるとき、まずは、お金を以下の3つに分けるといいです。

(1)すぐに使うお金(生活費など)
(2)5年以内に使うお金(車の買い替え・家電買い替えなど)や減らしたくないお金(教育費など)、その他に病気などで働けないときに備える半年分の生活費
(3)5年~10年以上先に使うお金(老後資金、教育費の一部など)

お金を3つに分ける
【画像出典元】「iStock.com/Placebo365」

(1) のすぐに必要なお金はいつでも引き出せる普通預金に。

(2)の数年先に必要で少しでも減ると困るお金、万一働けなくなった時に備えるお金などは定期預金や個人向け国債など安全性の高いもの。

それ以外のお金を(3)の投資資金として考えます。(3)は、老後資金のような長期的な資産形成が向いていますが、教育資金の準備を一部活用してもいいと思います。

教育資金は老後資金より運用期間が短いため、あまり大きなリスクを取らないものを選びましょう。また、もし教育費が必要な時期に運用が芳しくないときは、一時的に定期預金で補うなどの余裕をもつことも必要です。

初めての投資のコツ1:投資額は最初は数十万単位で少しずつ。積立などで経験を積もう

スマホで投資
【画像出典元】「iStock.com/oatawa」

上記のように色分けした後、投資額に不安を感じるようならまずは数十万単位に分けて少しずつ投資するとか、積立にするなど経験を積むことからでもいいと思います。

金額の変動に一喜一憂せず、長期的目線で付き合っていくのがコツです。

初めての投資のコツ2:老後資金を増やすならイデコが最強!イデコ加入も視野に

給与に変動があるためイデコは考えていないとのことですが、老後資金の最強手段はイデコです。掛け金に対する節税効果が高いため、ぜひ検討したいところです。

たとえば、毎月の掛け金を最低額の5000円にして、給与が多く出たときにお金をよけておきます。そのお金を半年に一度の増額分として掛けるのも手です。一旦預けたら60歳までは引き出せないため、無理のない範囲で検討してみましょう。

▼関連記事
投資初心者でも簡単!投資を成功に導く5つの方法