30代目前「貯金なし」はやばい?20代で確実に貯金できる方法とは
20代の皆さんはいくら貯金ができていますか。「貯金なしでやばい」という人もいれば、1000万円以上ある人もいるかもしれません。 同世代の人たちが毎月いくら貯金をしているのか、自分は平均と比べてどうなのかは気になりますよね。 20代の平均貯金額や貯金額ゼロという人はどれくらいいるのでしょうか?
そこで今回は、20代の貯金事情を中心に話を進めてまいります。もし今はまだ「貯金なし」という方でも大丈夫! 確実にお金が貯まる方法やおすすめの資産運用になどをまとめましたので、どうぞ参考にしてください。
20代の平均年収と平均貯金額は?
同世代の人たちがいくらの収入があり、その中からいくら貯金しているのか、金融広報中央委員会が調べた調査結果を元にみていきます。
「20代の平均年収」
20代の年間手取り収入は平均で「210万円(税引後)」、中央値は「200万円(税引後)」でした。
社会保険料や所得税・住民税で約20%は収入から天引きされるので、税込年収は約260万円ということになりますね。
「20代の平均貯金額」
ではその収入の中からいくら貯金できているかというと、金融資産を保有している方の平均貯金額は「363万円」、中央値では「170万円」となっています。
皆さん、手取り収入200万円の中から頑張って貯金をしていますね。しかし、貯金額が100万円未満の割合は31%と、約3分の1の方は貯金額が100万円未満でした。
100万円未満・・・・・31.3%
100~200万円未満・・・22.2%
200~300万円未満・・・11.1%
300~400万円未満・・・7.5%
400~500万円未満・・・6.3%
500~700万円未満・・・10.3%
700~1000万円未満・・・5.2%
※「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)金融広報中央委員会2017年調べ【金融資産保有額(金融資産保有世帯)のデータを抜粋】
「20代で貯金なし」、実は6割超
一方、20歳代で金融資産を保有していないと回答した人の割合はなんと61%!半数以上の方が貯金をしていないという結果が出ています。
こうした「貯金なし」の人たちも含めた平均貯金額は「142万円」、中央値では「貯金なし」が一番多いという結果となっています。
貯金0円・・・・・・・61.0%
100万円未満・・・・・12.2%
100~200万円未満・・・8.7%
200~300万円未満・・・4.3%
300~400万円未満・・・2.9%
400~500万円未満・・・2.5%
500~700万円未満・・・4.0%
700~1000万円未満・・・2.0%
※「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)金融広報中央委員会2017年調べ【金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)のデータを抜粋】
この結果から、20代では「貯金なし」が当たり前ということがいえます。
貯金ゼロから確実に貯める方法とは?
貯金がないのは自分だけじゃなかったと、ホッとされた方も多いかもしれませんね。でも、この結果に安心してはいけません。ここから、どうやってお金を貯めていけばいいのか、ちょっとしたコツをお伝えします。
・少額でも毎月決まった額を貯金する
FPとしてまず始めてほしいのは、3000円でも5000円でもいいので、毎月決まった金額を貯金するということです。
なかには、その金額が捻出できない人もいるでしょう。その場合は、毎月の支出にどこか無駄がないか振り返ってみてください。 家計簿をつけろとまでは言いませんが、支出を把握することで、どこか節約できる箇所が見つかるはずですよ (携帯代を払いすぎていたとか無駄遣いしていたとか、貯金なしとなる原因はどのようなものか毎日の生活を振り返ることで見つけやすくなります)。
・貯まったら何をするか決めて、まずは10万円貯金を目指す
そして毎月5000円の貯金でも1年続ければ6万円です。最初の目標は低めに設定し、まずは「10万円」貯めることを目標にしてみましょう。10万円貯まったら次は「30万円」「50万円」と金額を増やしていくとよいでしょう。
何のために貯金をするのか、その貯金の目的が明確になっている方が、より楽しく貯金ができると思います。例えば、30万円貯めて海外旅行へ行くとか、50万円貯めて憧れの一人暮らしを始めるなど、夢や目標を明確にしてどんどんお金が貯まっていく過程を楽しんでください。
貯め方のコツは使い方を決めておくこと。無目的の貯金よりはるかに貯金のペースが上がります。
20代社会人におすすめは「積み立て投資」
毎月貯金するクセができれば、次は資産運用にもチャレンジしてみましょう。
今まで貯金もできなかったのに資産運用と聞くと、銘柄選びや投資のタイミングなど何やら難しそうな気もしますが、それらをプロに任せる投資信託であれば、抵抗感も少しは軽くなると思います。
20代の資産運用は、貯金できたお金を一気に投資するのではなく、毎月3000円や5000円と少額でもいいので、積み立て投資を始めることをおすすめします。証券会社によっては、毎月500円から積み立て投資ができるところもあります。
例えば毎月1万円貯金ができている人であれば、半分の5000円を投資信託で積み立てるとか、まずは少額から始めてみてください。
「貯金できない」と悩む人にまず考えてほしいこと
この記事を読まれている方の中には、自分だけが貯金できないのではないかと悩んでいた人もいるでしょう。しかし現状は今までみてきたとおり、半数以上の人が貯金できていない現実がありました。
だからといって安心するのではなく、今から貯金をスタートしましょう。
あなたの「夢」は何ですか?
その夢は「いつまで」にかなえたいですか?
これを考えるだけでも、いつまでにいくら必要かが明確になってきます。皆さんもちょっと考えてみてください。