MONEY

毎月いくらの貯金が理想?年代別・世帯別毎月の平均貯蓄額は?

ためる 内山 貴博

毎月いくらの貯金が理想?年代別・世帯別毎月の平均貯蓄額は?

【画像出典元】「iStock.com/lucky336」

目次

FPとして家計相談に応じていると、よく相談者の方から質問されるのが毎月の平均貯金額です。「他の人はどれくらい貯金していますか?」と1つの目安にしたいようです。今回は貯金にまつわるデータを紹介しながら、上手な貯金方法について見ていきたいと思います。

20~30代必見!貯金ゼロから一気に貯金体質になる4つのテクニック

すごい!年間100万貯金を簡単に叶える人気FP直伝の7つの節約方法

年代別・世帯別、毎月の平均貯金額は?

金融広報中央委員会が毎年行っている「家計の金融動向に関する世論調査」(平成30年)が、単身世帯と2人以上の世帯に分けて、細かく家計の動向を公表しています。そこでまず気付くのが、金融資産を有していない世帯の割合の高さです。

単身世帯(独身)は38.6%、2人以上の世帯は22.7%も「金融資産なし」と回答しています。日々の生活で精いっぱいという人たちが、一定割合いることが分かります。
では、金融資産がある人は、手取りからどれくらいの割合を貯金に回せているのでしょうか?

一人暮らし(単身世帯)の手取り収入からの貯金割合

年代

手取りに対する貯金割合

20代

15%

30代

12%

40代

10%

50代

9%

20代で今後、結婚に向けて貯金をしなければ!と思っている人も多いと思います。年収が400万円の場合、手取りは300万円程度となるため、その15%は年額45万円月額3万7500円となります。月々はほとんど貯金ができていなくても、ボーナスでまとめて貯金をしている人もいるでしょう。

2人以上世帯の手取り収入からの貯金割合

年代

手取りに対する貯金割合

20代

15%

30代

14%

40代

13%

50代

11%


20代は同じく15%ですが、それ以外の年代は、単身世帯よりもやや高めの割合となりました。共働きで協力して貯金に励んでいる可能性もありますし、子供ができて、貯金への意識が高まった可能性もあります。

30代で世帯年収500万円、手取りを375万円と仮定すると、その14%が貯金に回っているため、年額52万5000円月額4万3750円となります。

あくまで平均値ではありますが、ご自身の手取りに上記の割合を乗じて、平均よりも貯金ができているかどうか計算してみてください。

毎月の貯金額、理想の目安はいくら?

結婚
【画像出典元】「iStock.com/recep-bg」

収入や手取りからの割合を見ると、どの程度貯金をすればよいのか?ということが見えてきましたが、やはりそれでも気になるのが「その貯金ペースで、私(わが家)は大丈夫なのか?」ということ。

ここで、大きなライフイベントにどれだけお金がかかるのか?日本FP協会が、さまざまなデータをもとにホームページに公開している費用をまとめました。

各ライフイベントにかかる平均支出額

結婚費用(新婚旅行等含む)

463万円

住宅購入

3,340万円

子供の教育費(子供1人)

993万円

老後資金

2,000万円

日本FP協会HPより一部編集)


なお、老後については働き方などに伴う年金受給額などによって大きく異なるため、2019年に金融庁が公的年金以外に老後資金2000万円が必要との報告書を出して話題となった「老後2000万円問題」を参考に2000万円としました。

ライフイベントに備えておくべき理想の毎月の貯金額

上のデータを踏まえ、30歳女性のAさんを例に、毎月どのくらい貯金しなければならないのか計算してみましょう。

<例>

 30歳Aさん

・35歳に結婚したい。御祝儀等で200万円程度見込めるため、それ以外の部分を5年間で貯めていきたい。

・36歳で子供誕生。子供の大学資金の貯金をスタート。高校までの教育費は毎月の給与から捻出。大学入学時に備え教育費を貯めたい。子供は1人。(教育費総額の半分程度を大学費用とする)

・老後資金は今から備えておきたい。

・家を購入する際は全額住宅ローンを予定。


これから結婚し、子供の教育費を貯めながら老後に備えるという一例です。

毎月拠出するお金以外に貯めないといけないお金は、35歳までの結婚費用132万(※ご祝儀予算200万を差引き、夫婦折版と仮定)、老後資金2000万、36歳で子供が生まれてから大学入学までに貯める大学資金496万になります。

それぞれ必要になるまでの期間で割ると、上記のような結果になり、

  • 35歳までは月7万円
  • 35歳から36歳は月4.8万円
  • 36歳から54歳は月7.1万円
  • 55歳以降は4.8万円

の貯金額が必要です。

また、この貯金額とは別に固定費のほか、「出ていくお金」として子供の高校までの教育資金や住宅ローンなど経常的に支出していくお金も発生します。

ライフイベントや価値観は個人で異なりますが、このように具体的にシミュレーションをすると、今いくらぐらい貯金すべきか1つの目安となりそうです。
「妻が専業主婦では大変。共働きでなければ子供を大学に進学させることはできない。」
「独身の今現在、月10万円は貯金に回しているので何とかなりそう。」
などなど、いろんな見方があると思います。もちろんボーナスがある人は、ボーナス時にまとめて貯めることもできるため、月額金額は低く設定しても大丈夫です。

ご自身で、そして家族で、将来のことを考えながら、月々の目標貯金額を決めてみてはいかがでしょうか?

「この計算は、金利を一切考慮していないのでは?」と気付いた方はすばらしいです!
現在、普通預金はほぼゼロに近い金利水準ですが、投資などを行い年利1%でも2%でも実現すると、必要な貯金額はその分少なくなります。こういったことをきっかけに、資産運用について考えることも大切ですね。

毎月の貯金を簡単にする人気のアプリ    

スマホで貯金管理
【画像出典元】「iStock.com/NicoElNino」

私たちの日常にすっかり定着し、なくてはならないものがパソコンやスマートフォンです。「デジタル世代」といわれる人たちが、社会の中核を担おうとしていますので、そのようなツールを使いながらスマートに貯金をする人もこれから増えそうです。
今は、貯金や資産管理に使える様々なアプリもありますよ。

例えば、マネーフォワード


銀行、証券、確定拠出年金、クレジットカードなど様々な金融機関と連携し、家計簿のように日々の金融資産残高や収支状況を管理、確認することができます。

例えば、コツコツA銀行に貯金をし、そのA銀行がマネーフォワードの提携先の対象となっていれば、ログインするごとにあなたの金融資産総額は増えていきます。クレジットカードで大きな買い物をした場合などは資産残高が減少するなど、常にお金の管理をしていく上で便利です。

また、九州地区や中国地区の人たちを中心に、福岡銀行や広島銀行などが対応金融機関になっているWallet+(ウォレットプラス)もおススメです。

銀行の残高や収支管理ができることはもちろん、目的預金という機能で「車を買うために100万円貯める」といった目的を設定することができ、その目的(ゴール)まであといくら必要なのか、分かりやすく表示してくれるため、「よし、貯めるぞ!」という気になります。

さらにアプリの利用特典としてこんなことも。

  • 目的預金の目的に応じたクーポンがもらえる
  • キャンペーンや提携のカードの利用でポイント(myCoin)が貯まる
  • ポイント(myCoin)はTポイントなど主要なポイントサービスに交換できる

参考にしたいこんな貯め方。みんなの貯金術

では、ここで実際に貯金を頑張っている2人の事例を紹介したいと思います。

Aさん(20歳)の「50円玉預金」

●我が家のお金ルール 其の九:50円玉はすべて貯金

いわゆる小銭貯金ですが、50円という金額が絶妙です。
1円などと比べそれなりに一定の金額が貯まる期待感もあり、かつ、100円や500円と比べると負担感も少ない。
50円玉を見かけると「貯金に回さなければ!」と反射的に、日々の買い物中に貯金を意識できることもメリットとして大きいです。
目標が決まっていると、さらにいいですね。目標がなく、何か急にお金が必要になり、今まで貯めてきた50円貯金を使ってしまうと、その後も続ける気になるかどうか心配です。
「来年の旅行のために」
「車買い換えのために」
といった楽しい目標設定をしておくと、それまでの50円玉貯金を取り崩してしまっても、また次の目標を立てて、楽しく続けることができると思います。

Bさん(40歳)の「1日100円のプチ投資信託」

●我が家のお金ルール 其の十一:1日100円のプチ投資信託(40代女性・achico52家)

これも面白く、参考になります。貯金ではなく投資になりますが、日々コツコツ行う点がAさんとの共通点ですね。それほど負担を感じることなく、しかも時間を分けることで、ドルコスト平均法が機能します。ドルコスト平均法とは、毎回の購入額が固定されていることで、投資信託の価格が高い時よりも低い時に、たくさんの口数を買うことができることをいいます。結果、平均単価が下がりやすく、利益が出やすくなるのです。

通常は、月1回の購入といった場合が多いのですが、1日100円でのドルコスト平均法なので、長期的にじりじりと効果が期待できます。毎日でなくても、数日分まとめて〇曜日に買うといった方法も有効でしょう。現在は、このように少額から投資信託や外貨預金ができる金融機関・金融サービスが増えていますので、ぜひ皆さんも検討してみてください。

お金の役割を考えて、楽しみながら毎月の貯金を   

平均貯金額やライフプランを参考にした貯金額、実際に上手に貯金をしている人の事例などを見てきました。お金には3つの機能があるといわれています。

・保存機能
・交換手段
・価値の尺度機能


100円の食べ物を買って冷蔵庫に置いておくと、いつか消費期限が切れるかもしれませんが、お金は腐らないため、「100円」という名目価値を保存することができます。そして、いつでもモノやサービスと交換できるという機能もお金の特徴です。

最後の「価値の尺度機能」というのが少し分かりにくいかもしれませんが、ランチが800円でディナーコースが5000円といった具合に、値段があることで、それぞれの価値を測ることができます。お金にはこういった役割があるのです。

私は、お金の貯め方や使い方も、皆さん一人一人の「生き方を測る尺度」だと考えています。ストレスを感じることなく、むしろ楽しみながらお金を貯めることは豊かな人生へとつながっていると信じて、今日から、そしてできることから始めてみてください。

20~30代必見!貯金ゼロから一気に貯金体質になる4つのテクニック

すごい!年間100万貯金を簡単に叶える人気FP直伝の7つの節約方法

毎月の貯金Q&Aまとめ

Q. 手取りのうち、保険と貯金(定期預金など)は何割ずつ回すのが目安ですか?
A. 保険はいざという時のためです。貯金は将来、病気・長生きなどどのような展開になっても自由に使えるお金であるため、保険より貯金の割合を高めてもらいたいです。

Q. 全く投資経験がなく初めての投資で個人年金を検討していますが、どうでしょうか?
A. 個人年金は投資というより貯金に近いタイプの金融商品です。まずは手取りの中から無理のない範囲で、投資信託をコツコツ積み立てることからはじめてみてはいかがでしょうか。
 

App store
Google play