インフルエンザの予防接種、いつ受けるのがベスト?補助金も使って賢く
今年もインフルエンザのシーズンがやってきます。インフルエンザはウイルス感染によって発症しますが、感染力も強く症状も重いので、できるならかかりたくない病気ですよね。そのためにはまず大人も子供も予防接種を受けることが重要。流行する時期やどのタイミングで予防接種すれば効果的なのか、補助金制度やお得に受ける方法など、インフルエンザ予防接種について説明していきます。
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インフルエンザの予防接種はいつ受けるのがいい?
インフルエンザの予防接種は、発症はもちろん、感染拡大や重症化に一定の効果が認められているので、ぜひ受けておきたいもの。
それではすぐに接種を受けたほうがいいのかといえば、そうでもありません。インフルエンザワクチンの効果が持続するのは約5ヶ月。もし10月中旬に接種すると、まだ流行が続いている3月中旬に効果がなくなってしまうことが考えられます。だからといって12月になって接種すると、ワクチンがウイルスに対し効果を発揮するのに2週間ほど時間が必要なので、流行り出したときに間に合わなかったということにもなってしまいます。
厚生労働省によるとインフルエンザは例年12月~3月に流行するため、11月中旬以降~11月下旬に接種するのがよいといえるでしょう。
小さな子供や妊娠中の女性は予防接種を受けられる?
インフルエンザの予防接種後、接種した場所に赤みや腫れ、痛みなどが数日間出ることがあります。この反応を副反応といい、接種を受けた人の5~10%に起こります。また、ごくまれに、ショックやアナフィラキシーなど強い反応が出ることもあります。
乳幼児などの小さな子供、妊娠中の女性、高齢者などは、この副反応が心配という人もいるようです。この場合、予防接種をどう判断したらよいのでしょう?
乳幼児(6ヶ月~3才未満)
6ヶ月以降の子供なら接種可能。インフルエンザにかかった場合、大人より重症化しやすいといわれていますので積極的に受けるようにしましょう。2回の接種が推奨され、1回接種後2~4週間あけて2回目を接種します。卵アレルギーなどがある子供は事前に医師に相談してください。
妊娠中の女性
ワクチンの胎児へ影響は認められておらず、妊娠中にインフルエンザ感染すると重症化する可能性が高いので接種が推奨されています。ただ、アレルギー体質の人は妊娠中に副反応が強くなる可能性があるため、事前に医師に相談してください。
高齢者
65歳以上の高齢者の場合、インフルエンザによる症状が重症化しやすいという報告があり、予防接種が推奨されています。同じくアレルギーのある方は医師にご相談ください。
それでも心配・・・という人には、扱っている病院は少なく取り寄せになりますが、副反応の原因ともいわれる保存料が入っていないワクチンもあります。もし興味があれば、病院に相談してみましょう。
そのほか発熱している、重篤な疾患がある、インフルエンザ予防接種でアナフィラキシーを起こしたことがあるという人は接種できません。また接種後15分間は、アレルギー反応が出ないか観察の必要があります。
インフルエンザ予防接種で補助金が出ることも
健康保険から補助金が出るケース
各企業の健康保険に加入の場合、会社によっては被保険者だけでなく被扶養者も補助が出るところがあります。各健康保険組合の内容を確認してください。申請には医療機関の領収書などが必要なので必ず保存を。
*中小企業に多い協会けんぽでは、助成金制度はありません。
自治体から補助金が出るケース
高齢者や乳幼児、生活保護世帯などは自治体から補助金が出る場合があります。各市区町村の広報誌やHPなどをチェックしてください。
どのケースにも当てはまらないときは、安く接種できる病院を探してみましょう。インフルエンザの予防接種は任意なので、病院によって料金が異なります。ちなみに、同じ理由(任意)から予防接種は課税対象。消費税がプラスされます。
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知らないと損をすることもある、インフルエンザ予防接種。しっかりチェックして、流行のシーズンに備えましょう。