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共働き「お互いの給与額、貯蓄額を知らない」のがキケンな理由 (2ページ目)

ためる 内山 貴博

3.  確実かつ簡単にお金を貯めるためのコツ5つ

将来を夢見るカップル
【画像出典元】「iStock.com/Cecilie_Arcurs」

では、具体的にどのようなことを意識して家計管理を行っていけば確実かつ簡単にお金を貯めることができるでしょうか?特に意識してほしい点を5つ紹介します。

3-1. 将来必要になるお金を具体的に計画し、ライフプランを立てる

これは最も重要です。「ライフプランを立てる」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、以下のように夢や希望を家族で共有するだけでも立派な「ライフプラン」になります。

「将来子供は何人欲しい」
「いずれ田舎に帰って家業を継ぎたい」
「何か商売をはじめたい。」
「60歳にはリタイアしてのんびり世界各国旅行をしてみたい。」

将来の夢や希望していることを、自分の胸の内だけに秘めるのではなく、家族と共有する。そうすることで、どれだけお金を貯める必要があるのか、そのためには何をすればいいのかが少しずつ具体化していきます。

車の運転も同じではないでしょうか?例えば、仕事場に8時に到着したいという明確な目標があるため、何時に出発する、どのくらいのスピードで運転する、多少の渋滞も考慮する、場合によっては車じゃなく、他の公共交通機関の方が良いといった意思決定を自然と行っているわけです。「行き先」や「到着時間」を決めるようにライフプランを立ててみてください。それが上手な貯蓄につながりますよ。

3-2. 給料日に先取り貯蓄する

先取り貯蓄は大変重要です。「収支で余った分を貯蓄」という考え方ではなかなか貯蓄できません。毎月必要な支出という位置づけに一定額の貯蓄も入れておき、先取りで貯蓄するのです。先取り貯蓄、あるいは強制貯蓄という位置づけです。

銀行口座に定時振替サービスがあるため、あらかじめ給料日に振り分けされるよう設定しておくと良いでしょう。または、先取り貯蓄用の銀行口座を作り、あえて毎月自分で入金するのも良いと思います。貯蓄していることを感じながらコツコツ続けてください。

3-3. 固定費を削る

「固定費」と「変動費」に分けて、毎月一定額発生するものを「固定費」とします。住宅ローンや携帯の基本料などの固定費で無駄が削減できないか見直すことで、金額は小さくても、じりじりと見直し効果が生じます。例えば、住宅ローンやカーローンなどもそうですが、一度契約すると、その後は放置しがちです。「金利が何%だったのか?」といったことも忘れていませんか?

また、携帯代の料金明細は細かく記載があり、全部目を通している人は少ないかもしれません。ただし、契約当初には必要と思っていたオプションを、その後全く使っていないということも。ぜひ、毎月発生する固定費を見直す意識を高めてください。

3-4. 削った固定費を予備費に回す

固定費の見直し効果は月数百円程度かもしれませんが、それらを予備費として積み立てていくと、長期的にはかなりの貯蓄となります。

3-5. 「使ったつもり貯金」を

最後は「使ったつもり貯金」をおすすめします。これは私も実践していますが、食事に行って、思いもよらず「今日は私が出しますよ」などとごちそうになったときなど、「自分で出したつもり」とし、その分を貯蓄に回します。本来であれば使っていた金額であるため、「なかったもの」と思えば、積極的な投資に回すこともできます。

今はハイブリッド車はじめ燃費の良い車も増えています。そんな燃費の良い車に乗っている人は、「平均的な燃費の車に乗っているとし、ガソリン代を使ったつもり」で差額分を貯めてもいいですし、「近いけどタクシーに乗ろうかな・・・」と思ったときに頑張って歩けば、その分も「使ったつもり貯金」に回せます。歩くことは体にも良いし、医療費も減る。そんなことも考えていると楽しいですよね。

節約と貯蓄、そして積極的な投資のバランスが大切

節約をすること、見直すことで上手な貯蓄につながると思いますが、そればかりが全てではありません。積極的な投資も時には必要です。投資というと株式投資などが浮かぶかもしれませんが、ここでは自己投資のことを指します。お金を貯めることを優先してしまうと、つい節約志向となり、交際費、旅行、書籍代など自分にとって視野を広げたり、人脈ができたりという機会を逸失するかもしれません。

私が気になっている健康や食事も、過度な糖質制限は逆効果といった専門家の意見もありました。食事もお金もバランス良く、そして楽しく向き合うことが一番ですね。

夫婦の家計管理にまつわるQ&A

Q.生活費は夫と妻、どちらが管理するのが適していますか?
A.ぜひ2人共同で管理してください。定期的に家計の話をする機会となり、さまざまな問題点や
改善点を共有できますよ。

Q.結婚を控えているのですが、夫をお小遣い制にした方が良いでしょうか?
A.お小遣い制はあまり賛成しません。限られたお小遣いを意識すると、ご主人は自己投資の機会を減らすかもしれません。積極的にお金を使うことが結果、収入増につながることもあります。ある程度ご主人に任せてみてはどうでしょうか。
 

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