2024年こそ絶対貯金体質になれる!今すぐやれる家計の見直し5つ
目次
一年を振り返る年末年始の時期に、「資産運用を始めてみた」「家族構成が変わりお金の使い方が変わった」「無駄遣いが多く、貯金ができなかった」など、お金に関することを振り返る方も多かったのではないでしょうか?
年末年始の慌ただしい時期が終わったタイミングで、固定費や変動費の見直しをしながら、2024年にできる節約できるポイントについてお伝えしていきます。
1. 年の始めは1年間の家計の見直しをする最適な時期。そのポイントは?
お金は大きく収入と支出に分けられます。優先的な見直しのポイントは支出の部分になってきます。まとめて考えるとわかりにくいので支出を「固定費」と「変動費」に分けていきましょう。
固定費とは毎月一定額が必要な費用です。
・住居費(家賃・住宅ローン)
・光熱費(電気・ガス・水道)
・通信費(電話・インターネット回線・携帯代)
・教育費(幼稚園・学校・塾・お習い事)
・保険料(生命保険・損害保険)
・新聞代
これらは多少の増減があるかもしれませんが、基本的には同じ金額がずっと必要になります。
変動費は食費や交際費、日用品などその月の具合やイベントによる支出があるかないかで費用が変わるものをいいます。
・日用品
・食費
・レジャー費
・交際費
・被服費
・医療費
他にもたくさんありますが、固定費以外の費用はまとめて変動費と考えていいでしょう。
想像していなかった出費もあると思いますが、概ね「ああ、そういえばアレに使った」というものが多いと思います。「貯金ができなかった」という実感がある方は、やはり見直しをした方が家計にとってプラスになるでしょう。
そこでポイントになるのは固定費の見直しです。固定費のほとんどは毎月の支払いが必要なため、ここを一度見直しすれば継続して家計にプラスとなる効果を期待できます。
固定費を見直すチェックリスト
代表的な固定費を並べていきますので、皆さんの家庭でできることがないか確認してみてください。
1.住居費
賃貸物件にお住まいの方は更新のタイミングで交渉してみるのはいかがでしょうか?住宅ローンを返済中の方は状況にもよりますが、低い金利へ借り換えを行うことで総返済額を大きく減らせることもあります。どれくらい返済額が変わるのかシミュレーションされることをおすすめします。
2.通信費
今や生活になくてはならないスマートフォンなどの通信機器ですが、かなりの費用を支払っている方が多いのではないでしょうか?契約時に加入していた各種オプションの中で使っていないものを外すだけで、大きく金額が変わることがあります。また条件が合えば格安携帯と呼ばれる割安なサービスを使い、通信費を減らすということを考えても良いでしょう。
3.自動車関連費
生活スタイルにも左右されますが車に乗る機会が日常的にはなく、カーシェアやレンタカーを活用できる環境であれば自家用車を手放すことも考慮に値します。車両代の他にも駐車場代・保険や税金など想像以上に維持費が必要ですので、自家用車を持たなくても良い方は検討してみるのも良さそうです。
4. 生命保険料
死亡保障や医療保障など各種の生命保険がありますが、必要以上に大きな保障を準備されている方も多いようです。公的な保障の仕組みを活用し、家族構成や年齢、ライフプランに応じて契約内容を見直すことにより、場合によっては大きな削減効果を期待することができるでしょう。ただし、火災保険や自動車保険などの損害保険は公的な補償がほぼないことに加え、他の人への損害賠償という要素もあるので十分な内容で検討してください。
5.ネットの動画サービス・新聞・雑誌などの定期購入をしているもの
近年はサブスクという契約方式で、動画や音楽などの配信サービスを利用する人が増えています。一つ一つはそれほど高額ではありませんが、積み重なるとそれなりの金額になっているケースも目立ちます。ひょっとしたら初月無料などのキャンペーンで加入して、解約を忘れているものはないですか?また新聞や雑誌など、ライフスタイルが変わっても定期購読を続けているものはありませんか?もし利用をしていないサービスがあれば利用停止をしましょう。
固定費の見直しは解約するか費用が安いものに切り替えること、この2つが重要なポイントです。
2. 袋分け管理で変動費を見直す
いろいろと我慢をすることが必要になり、継続しにくいのが変動費を節約することです。いざ節約を始めたのはいいけれど、いつの間にか前と同じ状態という方が多いのが特徴ですね。予算を日にち単位で決めると細かくなりすぎるので、おすすめは100円ショップなどで販売されているファスナー付きの小物入れを一週間用の財布として使い、その財布で予算管理を行うことです。4つの財布を用意して、お給料日に一週間ごとに分けておくのもいいでしょう。
ここでのポイントは貯金や運用など未来への資金は「先に分けておく」ことです。使った残りを貯金するとなると、結果として貯金ができないということが多くなります。また生活資金をあらかじめ分けておけば、家計簿をつけてなくても一定の予算管理ができるところもおすすめのポイントです。
3. 見落としがちな「控除」もチェック
「年が明けると確定申告!」という人もいると思いますが、会社勤めで、日頃確定申告をしない人でも対象になりそうなのが「医療費控除」や「セルフメディケーション税制」の活用です。1月1日から12月31日までの間に高額な医療を支払った場合や、ドラッグストアなどで対象の医薬品を1万2000円以上購入した場合など、要件を満たすと所得税や住民税が戻ってくることがあります。
4. 生活習慣を見直せばお金の使い方も変わる
住宅費、保険、通信費、教育費、食費、娯楽費などさまざまな分野を見直すことは、実は生活習慣・生活スタイルを変えることに直結します。今までとは違うお金の使い方になれば行動も変わります。自家用車を手放すことで、徒歩に変えたり自転車に乗ったりすることが増えればダイエットにもなるかもしれません。今まで深夜までサブスク動画を見ていて寝るのが遅かったのが、早寝早起きになるかもしれません。
5. 今年は資産運用も考えてみては?
投資金額の拡大や非課税運用期間の無期限化など、従来からの制度を大幅に変更した新NISA制度が2024年からスタートしています。家計を見直して余裕資金ができたら、新NISAを活用しての資産運用デビューはいかがでしょうか?
一年あたりの非課税投資枠が最大360万円という点が強調されているケースが多いのですが、毎月3000円や1万円など少額から投資信託を積み立てることが可能です。これまで貯金しかしていなかった人も、無理のない範囲で投資をスタートさせてみることをオススメします。
ただし、マーケットの状況で元本割れすることもあるので、あくまでも余裕資金を使うことが大事です。
※資産運用や投資に関する見解は、執筆者の個人的見解です。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします
早めの家計の見直しが気持ちの余裕につながる
お金の使い方を見直すことに、早すぎることも遅すぎることもありません。ただし面倒だからと放置しておくと問題が大きくなりやすいので、可能であれば早めにスタートすると良いでしょう。早めに固定費などの見直しができれば、日々のやりくりだけではなく気持ちの余裕にもつながると思います。年が変わって少し落ち着いたこのタイミングを有効に使いましょう。