えっ! 買い物するだけで貯金や投資ができちゃう方法とは?
監修・ライター
あけましておめでとうございます。この前令和になったと思えば、もう2020年。早いですね…。さて、2019年はどんな1年でしたでしょうか。洋服やコスメをつい買いすぎてしまい、カードの支払いがちょっと辛くなった…なんていう時はありませんでしたか?カードでの買い物は引き落としが少し先ということもあり、あまり考えずに使ってしまいがち。お金を貯めたり、増やしたりする努力をしていないのに、そういった生活をしているままではもちろんNGです。
新年のスタートは、自分の使い方を見直すのにぴったりな時期。2020年、お買い物はお買い物で楽しみつつ、スマートに貯めたり増やしたりしていくための方法をお話していきます。
貯金アプリを活用しよう
毎月お給料が入ると同時に別の口座に振り替えて貯金をしているという人や決まった額を口座に残すようにしているという人もいるかもしれませんが、中には貯金をしたいと意識はしているけど、全然行動にうつせていないという人もいるはず。貯金って、習慣づけをするのが大変なんですよね。
そこでお金を貯めるのにぜひ活用してほしいのが、貯金アプリです。貯金アプリは特定の口座を設定することで、毎週や毎日などの積立貯金、前回ご説明した家計簿アプリなどと連携したおつり貯金など、さまざまな方法でアプリ上で簡単にお金を貯めていくことができちゃうのです。今回は3種類の貯金ができるアプリをご紹介します。
銀行口座の管理としても使える「wallet+」
普通預金口座を連携することにより、銀行口座の残高や明細を確認することができ、口座管理アプリとしての使い方だけでなく、アプリ内で貯金をすることができるのが「wallet+」です。対応銀行は沖縄銀行、熊本銀行、十六銀行、親和銀行、南都銀行、広島銀行、福岡銀行、山梨中央銀行。アプリから貯蓄口座を作成、連携している普通預金口座から貯蓄預金にお金を移して目的預金を設定することにより、アプリ内で貯金をしていくことができます。好きなタイミングで貯金をする方法と、月々の預金額と入金予定日を設定して行う積み立て預金のような方法を選ぶことができます。
また、目的預金が一定金額を超えるとクーポンをもらえたり、myCoinというポイントを貯めて貯蓄口座にキャッシュバックやほかのポイントなどに振り替えることができたり、アプリ内で役立つ記事を見ることができるなど、アプリ1つで色々なことができます。
マネーフォワードの貯金アプリ「しらたま」
王道家計簿アプリのひとつ、マネーフォワードも貯金アプリをリリースしています。それが「しらたま」です。対応銀行は住信SBIネット銀行で、貯め方は、おつり貯金(後程ご説明します。)、値引き貯金、つみたて貯金、セルフ貯金の4種類。銀行を連携すればつみたて貯金をすることができ、さらにマネーフォワードのアプリを連携することでおつり貯金をすることができます。家計簿アプリにマネーフォワードを使っているなら、こちらのアプリがおすすめ。
また、「プリカにしらたま」は、クレジットカードを連携して、おつり貯金やつみたて貯金でお金を貯めていくことで、アプリ内でプリカが発行され、VISAカードが使えるネットショップなどで使うことができるというもの。普通の「しらたま」は銀行口座にお金が貯まりますが、こちらはアプリ上のプリペイドカードにお金が貯まっていくことになります。
色々な貯め方が選べる「finbee」
もう一つの貯金アプリが、「finbee」です。こちらは住信SBIネット銀行だけではなく、みずほ銀行やその他地方銀行なども対応しています。こちらはおつり貯金やつみたて貯金ができるだけでなく、少しユニークな貯め方ができるのがポイント。1日に何歩以上歩いたらいくらというルールを設定できる歩数貯金や、特定の場所に近づいたらお金を貯めることができるチェックイン貯金、家族やカップルと一緒にお金を貯められるシェア貯金など、さまざまな貯金の方法を選ぶことができます。
ダイエットを兼ねて1日の歩数を決めて歩数貯金をしたり、よくいくファッションビルに買い物に行くたびにお金が貯まるようにチェックイン貯金を設定したり、彼氏との海外旅行のために一緒にシェア貯金を始めてみたり、日常に沿った貯金ルールを決められるのがうれしいところです。
買い物しつつお金が貯まる「おつり貯金」
さて、次は「おつり貯金」という貯め方について詳しくお話していきます。簡単に言えば、現金で払ったとしたらおつりでもらっていたであろう金額を貯金する仕組みです。「しらたま」はマネーフォワードを連携してその利用明細から、「finbee」はクレジットカード、デビットカードを連携することでこの貯金ルールを使うことができます。
例えば、330円の物を買ったとしましょう。おつり貯金の設定を100円の設定にしたとしたら70円が貯金、500円に設定したとしたら170円、1000円に設定したとしたら670円が、おつり貯金として貯まっていきます。
もしおつり貯金を設定していなかったら買い物をしたら買い物をした分だけ、ただお金が減るだけですが、おつり貯金を設定していれば、洋服を買えば貯金、化粧品を買えば貯金といったように、普段のお買い物と貯金を結びつけることができます。
節約をしていても、なかなかおしゃれのための費用は削れないもの。お金を貯めるのがめんどくさい人もいるかもしれませんが、貯金アプリをつかって自動でお金を貯められる仕組みをぜひ導入してみましょう。
おつりも投資にできる「おつり投資」
そして、おつり貯金と同じ要領でお金を使うと同時に投資をできるのが「おつり投資」。おつり貯金の要領で、本来だったらおつりでもらう金額を投資に回してくれるというものです。今回は「マメタス」と「トラノコ」の2つのアプリをご紹介します。
ロボアドバイザーによるおつり投資サービス「マメタス」
「マメタス」は、WealthNaviという投資サービスが提供しているおつり投資サービスです。アプリをダウンロードして、WealthNavi、WealthNavi for 住信SBIネット銀行、WealthNavi for ソニー銀行、WealthNavi for 横浜銀行のどれかに口座を開設し、1万円以上入金して、「Moneytree」という家計簿アプリに連携することで利用を開始できます。また、どう投資していくかは自分で選ぶ形式ではなく、ロボアドバイザーによって行われます。おつりのカウント方法はおつり貯金と同様で、毎月1回月のおつりの合計分が引き落とされ、投資に回されます。手数料も預かっている資産や運用に対してかかるのみとなっています。
対象銀行も連携先も豊富な「トラノコ」
「トラノコ」は、「マメタス」同様、月1回口座から毎月のおつり分が引き落とされますが、対象の銀行がかなり豊富。メインバンクの口座があれば、新たに口座を開設する必要もありません。また、連携ができる家計簿アプリも「マネーフォワード」、「Zaim」、「Moneytree」と3つから選ぶことができるのに加え、Amazonや楽天などのショッピングサイトのアカウントと連携し、そこからおつりを換算することができたり、おつり投資の元手としてnanacoやANAマイルなどポイントを利用できるところもポイント。また、投資商品も3つから選ぶことができます。一方で、運用報酬が安いかわりに、毎月月額で利用料がかかるところに注意しましょう。
普通の投資であれば、投資商品を選び、積み立てなら毎月いくら積み立てるかなど色々考えることも多く、投資というとなんだかハードルが高く感じる人もいるかと思いますが、こちらの二つであれば、何かを買った時のついで感覚で投資をしていくことができます。口座開設があったり、連携など登録が必要ではありますが、アプリで簡単に操作できるのも始めやすいですよね。
とはいえ、手数料や税金のことを考えたお得さであれば、政府が作ったお得で簡単な投資制度のひとつである「つみたてNISA」などもぜひ初めて欲しいところではあります。年末年始にはぜひそういった初心者向けの投資も何か始められるよう準備を始めてみてくださいね。
買い物と同時にお金も貯めて、投資もする。今回お話したサービスを使って自動的にそうなるようにしておけば、買いすぎの罪悪感もちょっとはマシになるかもしれません。
今年はお金を使いながら、残すお金のことも意識していきましょう!