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お金管理が苦手ならクレカより断然デビットカード、デメリットも解説

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お金管理が苦手ならクレカより断然デビットカード、デメリットも解説

【画像出典元】「iStock.com/andresr」

「デビットカード」といわれても、いまいちイメージが湧きにくい人も多いはず。そんなデビットカードですが、意外と身近なカードであり、銀行口座さえあれば審査なしで作ることもできます。

今回は、このデビットカードならではのメリットやデメリットを、間違えやすいクレジットカードと比較しながら解説していきます。

「デビットカード」って一体なに?クレジットカードとは違うの?

「デビットカード」というのは、「預金口座」と紐づけられたタイプのカードを指します。

デビットカードで買い物をすると、レジで会計した時点で、その金額が自分の銀行口座から引き落とされます。

クレジットカードのように「後払い」ではないことが最大の特徴で、銀行口座に残高がないとデビットカードで買い物はできません。

デビットカードは数多くの銀行が取り扱っており、各銀行で銀行口座を開設するとデビットカードの申し込みも可能となります。

クレジットカードとの共通点や違い

デビットカードとクレジットカードの共通点や違いを列挙していきます。

<共通点>
・どちらもカードを持っていればキャッシュレスで買い物ができる
・インターネット上でカード決済ができる
・ポイントバックやキャッシュバックの特典が用意されている
・「盗難」や「不正利用」時における補填制度が用意されている

<違い>
・デビッドカードは「即時引き落とし」、クレジットカードは「後払い」
・デビッドカードは「15歳~16歳以上」から申し込み可能、クレジットカードは「18歳以上」から申し込み可能
・デビッドカードは「審査なし」、クレジットカードは「審査あり」
・デビッドカードは「一括払いのみ」、クレジットカードは「一括払い・分割払い・リボ払い」などが選べる

デビットカードって何が便利でどんなメリットがあるの?

レジの読み取りリーダーにクレジットカードをかざす
【画像出典元】「iStock.com/jacoblund」

デビットカードを持つことで得られるメリットを、以降で列挙していきます。

キャッシュレスな生活ができる

デビットカードがあれば、加盟店での買い物がカード一つでできるようになります。「VISA」や「JCB」など国際ブランドと提携したデビットカードであれば、世界数千万カ所以上の加盟店で利用することができます。

わざわざATMにお金を下ろしに行く手間も減り、また決済時に手数料もかかりません。

「使い過ぎ」のリスクが低い

デビットカードの場合は、銀行口座に残高がなければ一切買い物はできません。

クレジットカードのように、「後払い」で残高がなくとも買い物ができる仕組みではないため、返済不能や借金状態に陥ることは基本的にはありません。

申し込みのハードルが低い

デビットカードは、15歳もしくは16歳以上で申し込みが可能な金融機関がほとんどです(ただし中学生は除く)。

一方でクレジットカードは、原則として18歳以上でないと申し込みができないため、18歳未満でカード決済を利用したい人にとってデビットカードは大きな助けとなってくれます。

かつ、デビットカードの場合、収入や職業の「審査」がありません。銀行口座さえ開設すれば、その後は誰でも審査なしで申し込みができます。

デメリットや注意点は?

クレジットカードを片手に悩み顔をする若い外国人女性
【画像出典元】「iStock.com/fizkes」

一見は便利そうなデビットカードですが、同時にデメリットや注意点もあります。

「一括払い」でしか支払えない

デビットカードの場合、買い物をした時点で「一括払い(即時支払い)」となります。クレジットカードのように「分割払い」や「リボ払い」には対応していません。

そのため、高額な買い物には向かず、銀行口座にある資金内で買えるものに利用範囲が絞られてきます。

「還元率」は低め

デビットカードにも、クレジットカードと同じように「ポイントバック」や「キャッシュバック」の特典が用意されていることが多いです。

しかし「還元率」は、クレジットカードよりも低めの水準に設定されているケースが多く、カードでのショッピングを頻繁にする人にとってはデメリットと言えるでしょう。

銀行口座の「残高」に注意!

デビットカードを使うほど、紐づけられている銀行口座の残高は減っていきます。

デビットカードでの支払い時には、登録したメールアドレスへ引き落としの通知が送信されるものの、やはり意識していないと、いつの間にか口座残高が底をついていたという事態にもなりかねません。

特に公共料金やローンの支払いに使っている口座の残高が無くなってしまうと、未払いのトラブルにつながる恐れもありますので、デビットカードを利用する際には口座残高の管理を徹底する必要があります。

「国際ブランドと提携したデビットカード」と「ジェイデビットカード」の違いを比較

「VISA」や「mastercard」のブランドが入ったクレジットカード
【画像出典元】「iStock.com/Kritchanut」

デビットカードには、「国際ブランドと提携したデビットカード」と「ジェイデビットカード」の大きく2タイプが存在します。以降でその違いを解説していきます。

「国際ブランドと提携したデビットカード」

<カードの特徴>
・「VISA」、「MasterCard」、「JCB」といった国際ブランドと提携したタイプ
・たとえば「VISA」と提携したデビットカードであれば、世界4400万カ所のVISA加盟店で利用できる
・金融機関窓口での申し込み手続きが必要
・キャッシュバック特典あり

「国際ブランドと提携したデビットカード」の場合、その加盟店の多さが魅力となります。ショッピング、食事、宿泊までさまざまなシーンでカード決済が利用できるようになります。

「ジェイデビットカード(J-Debit)」

・金融機関のキャッシュカードがそのままデビットカードとして使えるタイプ
・国内のジェイデビット加盟店約45万カ所で利用できる
・申し込み手続きは不要
・キャッシュバック特典なし

「ジェイデビットカード」の場合、特に申し込み手続きは不要であり、「J–Debit」マークのある加盟店であれば、今持っている銀行のキャッシュカードをそのままデビットカードとして利用できます。

大手銀行のほとんどは、キャッシュカードにジェイデビットカードの機能が付属されています。
申し込み手続き不要である点は魅力的ですが、加盟店が約45万カ所と少ないのが欠点です。

デビットカード関連の注目のサービス

最近はデビットカード関連のサービスが続々と登場して来ています。その中から2つほど注目のサービスをピックアップします。

「スマホアプリ型」デビットカード

デビットカードがスマホアプリ化されたサービスとなり、みずほ銀行の「みずほWallet」、じぶん銀行の「じぶん銀行スマホデビット」、ゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」などが代表例として挙げられます。

実物のデビットカードを持たずとも、アプリをダウンロードしたスマホをレジでかざせば、デビットカード決済が可能となります。

myCoinプログラム

「熊本銀行」、「親和銀行」、「福岡銀行」などが導入しているmyCoinプログラム。

「Debit+」に契約した上でデビットカードを使うと、取引に応じて「myCoin」が貯まっていくというサービスです。

貯まったmyCoinは、「ギフト商品への交換」、「貯蓄預金口座へのキャッシュバック」、「他社のポイントに交換」などに利用することができます。

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デビットカードは審査なしでお手軽に作ることができますし、クレジットカードに比べ使い過ぎのリスクも低めです。特に「カードは持ちたいけれどクレジットカードだと使い過ぎそうで怖い」という人には、クレジットカードよりもデビットカードの方がおすすめと言えるかもしれません。